2014年09月03日

●「ビットコインはウォレットで管理」(EJ第3868号)

 ビットコインは、コンピュータとインターネットのなかだけに
ある暗号通貨です。しかし、それを使う人が世界各国で着実に増
えています。現在のところ、じわじわという感じですが、近い将
来一挙に利用が拡大する可能性があります。
 しかし、日本ではマスコミの間違った報道によって、いかがわ
しいもの、詐欺的なもの、リスクのあるものと捉えられ、利用は
拡大していません。必要なのは、ビットコインを正しく捉えるこ
とです。EJでは、その周辺から正体に迫ります。
 老舗にして最大の取引所であったマウントゴックスの破綻で巨
額のビットコインを失った人の多くは、自分のビットコインをマ
ウントゴックスに預け放しにしていたようです。ちょうど銀行に
お金を預金しておく感覚でそうしていたと思われます。
 しかし、取引所は銀行ではないのです。取引所は、単なる両替
所であり、ビットコインの売買所に過ぎないのです。そのことは
ここまでの説明でわかっていただけたと思います。
 それでは、どうしたらよかったのでしょうか。
 一般的に人は現金を財布に入れて持ち歩き、必要に応じてそれ
を使います。現金が少なくなると、銀行から必要な現金を財布に
補充します。ところが、近年はカードの時代であり、少額の買い
物は現金で支払いますが、それ以上の買い物になると、カードを
使うようになっています。銀行の機能が発達しているので、そう
いうことが可能になっているのです。
 しかし、ビットコインは歴史が浅く、そういう周辺システムの
整備がまだ十分整っていないのです。しかし、財布──ウォレッ
トはあります。本来ビットコインはウォレットに入れて管理すべ
きものなのです。
 ウォレットがあれば、ビットコインを保管したり、送金したり
することができます。これは、実際の財布というよりも、「自分
の銀行」と考えた方がわかりやすいと思います。ビットコインを
使う手順を考えてみます。
 最初に、ネットからダウンロードして、ウォレットという財布
をPCかスマホに作るのです。そのうえで、ウェブ上にある取引
所で、円やドルを払い、ビットコインを手に入れます。このビッ
トコインはウォレットに格納されます。このようにビットコイン
はウォレットに入れて管理すべきものなのです。自分銀行に預金
するという感覚です。
 ビットコインを取引所で売買するときは、あらかじめ取引所を
決めて、そこのアカウントを取得します。そのうえでウォレット
から手持ちのビットコインを取引所内のアカウントにデポジット
します。そして取引きが終わったら、ビットコインをウォレット
に戻して管理するのです。
 このようにして管理していれば、ビットコインを失うことはな
かったのです。マウントゴックスでビットコインを失った人たち
は、ビットコインをマウントゴックスのアカウントに置いたまま
にしていた人たちです。ビットコインの売買だけを目的にする人
は、ウォレットを作らず、ビットコインを取引所にデポジットし
たままにしたのです。その方が売買に便利だからです。ところで
ウォレットには次の2つのタイプがあります。
―――――――――――――――――――――――――――――
           1.アプリタイプ
           2.ウェブタイプ
―――――――――――――――――――――――――――――
 「アプリタイプ」は、ネットからアプリをインストールするタ
イプのウォレットです。しかし、このタイプには、大きな難点が
あるのです。とくに初期に用意されたウォレットアプリは、ビッ
トコインのこれまでのすべての取引データを含めてインストール
しなければならず、相当の容量になるからです。このタイプの代
表的なウォレットは「ビットコインQT」です。したがって、こ
のウォレットは敬遠した方がよいと思います。
 しかし、最近ではデータはインストールするものの、自分が保
有するビットコインと関連するデータだけの軽量化された「マル
チビット」というウォレットもあります。
 「ウェブタイプ」は、文字通り、ウェブページにアクセスする
タイプのウォレットです。これなら、データをインストールする
必要がないのでスマホにも使えます。このタイプの代表的なウォ
レットは、「ブロックチェーン・インフォ」があります。アンド
ロイド版のアプリもあるので、スマホでも使えます。
 さて、ビットコインを管理するウォレットには、次の2つの鍵
があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
        1.公開鍵 → 口座番号
        2.秘密鍵 → 暗証番号
―――――――――――――――――――――――――――――
 ここで、「公開鍵」と「秘密鍵」、そして「アドレス」の関係
を覚える必要があります。
 「公開鍵」は銀行でいえば「口座番号」に当たります。みだり
に人に公開する必要はありませんが、仮にそれが知られたとして
も大きな問題はありません。そういう意味での「公開」です。
 「公開鍵」から作られるのは「アドレス」です。アドレスは、
「ウォレットID」ともいわれますが、いくつも作ることができ
ます。したがって、セキュリティのために、取引ごとにIDを変
えることが推奨されています。
 誰かにビットコインを送るときは、ウォレット上で相手のID
と金額を入力して送信することになります。このさい、取引デー
タは、送信者の暗証番号である「秘密鍵」で暗号化(デジタル署
名)されるようになっているのです。一方、受信者は、送信者の
「公開鍵」を利用して、受信データの暗号を解くのです。
 このことは、後で詳しく述べることになりますが、「公開鍵」
「秘密鍵」、「アドレス」の関係はこのようになります。
       ──── [ビットコインについて考える/03]

≪画像および関連情報≫
 ●「株式日記と経済展望」の著者によるコメント
  ―――――――――――――――――――――――――――
  ビットコインの問題は、わけが分からないからこそ政府当局
  の規制を受けないのであり、ビットコインを理解できる人だ
  けが使えるマネーだという事です。日本にある交換所が突然
  閉鎖されたという事ですが、これは交換所自身がハッカー攻
  撃を受けてビットコインが盗まれた事であり、システム運用
  がずさんだったことだ。すでにセキュリティーの問題が2年
  前には指摘されていたのにマウントゴックスは対策を打って
  いなかった。盗まれたビットコインは400億円相当だとい
  う事ですが、マウントゴックスの過失であり、ビットコイン
  に根本的なシステム自体が破壊されたわけではない。いずれ
  マウントゴックスに代わる交換所が作られるだろう。ビット
  コインは監督する官庁が無く全く自主的なものであり、通貨
  であるのかも金融庁は判断が出来ない。ビットコイン自体は
  インターネット上における決済手段であり相対取引でP2P
  で決済されて取引所や銀行口座は必要が無い。今回のように
  交換所が閉鎖されてもビットコインの所有者は相手が見つか
  ればいつもと同じように決済ができる。問題はビットコイン
  が円やドルなどとの交換価値において変動があるから、為替
  投機のような形で参加していた人が多いようだ。だからビッ
  トコインをマウントゴックスに預けっぱなしにしておいて、
  ビットコインと円やドルとを交換しながら為替投機していた
  のだろう。その分がハッカーによって盗まれてしまってマウ
  ントゴックスの前で外人が騒いでいるのだ。
                   http://bit.ly/1lvnvyF
  ―――――――――――――――――――――――――――

ビットコイン硬貨.jpg
ビットコイン硬貨
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ビットコイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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