第16条に基づき、最初の審査会で「宣誓書」にサインして宣誓
し、その宣誓書を提出することになっています。
審査員は、審査会議に出席する都度、日当と交通費を「旅費請
求書」により請求します。旅費請求書は検察審査会事務局が作成
し、審査員は請求書に押印するだけです。振込口座についても事
前に東京地裁に連絡し、預金口座の登録が行われます。
旅費請求書は東京地裁に送付され、東京地裁で振り込みのため
の事務手続きである「債主内訳書」が作成されます。これは振り
込みのデータをまとめたものです。この債主内訳書によって各審
査員に日当と旅費が審査員の口座に振り込まれるのです。
東京地裁から開示された旅費請求書の個人情報は、当然のこと
ながらすべてマスキングされています。しかし、欄外右横に数字
が書かれているので、これを手がかりにして審査員の個を特定す
るのです。この番号を「氏名番号」といいます。
この数字、すなわち氏名番号は、東京地裁において、審査員の
日当・旅費を振り込む預金口座が東京地裁の会計システムに登録
されますが、そのさいにシステムによって自動的に付けられる数
字です。したがって、審査員の個を特定することができます。
これによると、審査員が最初の審査会議に出席した日の宣誓書
の数と旅費請求書の数(氏名番号の数)は一致するはずです。し
かし、小沢審査会では2回とも、宣誓書の数が氏名番号の数より
も1人少ないのです。これは、審査員のうち1人が宣誓書にサイ
ンしていないことを意味しています。
小沢審査会の1回目は、2009年第4群と2010年第1群
の11名(補充員11名)で運営されたのですが、その氏名番号
を並べると、次のようになります。
―――――――――――――――――――――――――――――
2009年第4群(定員6) 2010年第1群(定員5)
103608 112712
103616 111571
103632 111589
104671 111601
103659 ★117927
★109801
──「和モガ」氏による「東京第五検察審査会における
小沢審査会についての考察」より
―――――――――――――――――――――――――――――
これらの氏名番号のうち、★印の付いている「109801」
(2009年第4群)と「117927」(2010年第1群)
は、宣誓書を提出していないのです。
これら2つの氏名番号は、他の数字よりも飛び抜けて上の数字
になっています。番号が近いほど同時期に東京地裁の会計システ
ムに口座を登録したことを示しています。したがって、番号が離
れている「109801」と「117927」は、他の審査員に
比べて、口座の登録時期がかなり異なることを意味します。
実は、「109801」は2009年12月22日から第5検
察審査会に参加し、以後一度も休まず、3月9日からの小沢審査
会に出席して、2010年4月27日の議決に参加しています。
「117927」については、2010年4月13日から小沢
審査会に参加し、4月27日の議決に参加しています。これらの
2人は限りなく「なりすまし審査員」の疑いがありますが、もし
そうであるとすると、第1回の小沢審査会にはなりすまし審査員
が2人も参加していたことになるのです。
ここで、もし可能であれば、添付ファイルを印刷して見ながら
読んでいただくとわかりやすいと思います。添付ファイルは、上
記の11人の審査員の審査会への出席表であり、これにより20
09年11月10日から第1回の小沢審査会の議決日である20
10年4月27日までの出席状況がわかります。括弧数字は出席
をあらわし、「×」は欠席を意味します。
問題は、出欠表のなかの@とかAという括弧数字は、何をあら
わしているかです。これについては、検察審査会と東京地裁の日
当・旅費の振り込み手続きについて、もう一度振り返ってみる必
要があります。
検察審査会では、出席した審査員の旅費請求書を作成し、審査
員の認印をもらい、その旅費請求書の名前を審査員の選定録名簿
で確認し、その名簿順(選定時期の古い順から新しい順へ)に並
べ直して東京地裁に送付しています。
東京地裁では、検察審査会から提出された旅費請求書の並び順
にしたがい、債主内訳書を作成します。債主内訳書の項目は、氏
名、住所、金融機関、預貯金種別、支払方法になっています。
添付ファイルの日付の11月10日から12月8日までの数字
の並び順は、例えば、「HIJK」というように縦に揃っている
のがわかると思います。本来はそうなるべきなのです。
しかし、宣誓書を提出していない「109801」がはじめて
登場した12月22日は「FEDC」と逆順です。こういう新メ
ンバーが登場すると、順序が乱れています。それに、2月9日か
ら2010年第1群の5名が加わると、2009年第4群の番号
が「HIJK」から「@ABC」というように若い番号に変わっ
ています。選定の古い順に並べられるからです。
12月22日から参加した「109801」はCになっていま
すが、これはその日から出席しなくなった「103659」の代
わりに審査員になりすましていることをあらわしています。
一方、小沢審査会の第6回から参加した「117927」はF
になっていますが、これは2月9日以降出席していない「111
589」になりすまして出席していることをあらわしています。
そうすると、第1回目の小沢審査会には、「109801」と
「117927」という2人の審査員が欠席者になりすまして参
加していたことになるのです。これは、もちろん不正であり、許
し難い行為です。 ──── [自民党でいいのか/85]
≪画像および関連情報≫
●「和モガ」氏提出の「告発状」より
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2010年4月14日は陸山会事件の1回目審査の真最中で
8回行われた審査の6回目の審査日である。事務官である被
告発人K事務官は陸山会事件の審査中に虚偽の審査員を投入
したことを隠すため確認後「旅費請求書」をシャッフルした
と思われる。被告発人C(109801)が最初に現れたと
きにも同様に被告発人Y事務官が並び順を逆転させているが
これはCとD(117927)が正当な手続きによって選定
された審査員ではなかったことを図らずも示していると思わ
れる。(中略)結局、一回目審査会はCとDの2人の「なり
すまし審査員」によって、当初の目論見どおり「起訴相当」
議決に誘導することが出来たといえる。
──「和モガ」氏告発状よりhttp://bit.ly/1g8ghww
―――――――――――――――――――――――――――
第1回小沢検察会出欠表
和モガ説どうもマニアックになり過ぎていると思います。
木を見て森を見ずですね。
請求書が偽造だったら、この仮説はそれで終わりです。
私も週刊ポストに書きましたが、検審事務局は平気で書類を偽造するのです。
ご指摘の件は、偽造する際に書類作成を間違ったということでないでしょうか?
そもそも一人くらいなりすましを潜り込ませて誘導するなんて、最高裁はそんな中途半端でうまくいくかどうかわからない手は取るのでしょうか。
彼らはもう少し利口ですよ。
私はもっと単純に考えます。
どの情報とどの情報が正しいのかどうか吟味してから推理を始めます。
本日の拙ブログ読んで下さい。
架空議決これだけでも納得できるはずです。
全文貼り付けさせて頂きます。
http://civilopinions.main.jp/2013/10/10319810914.html
10月31日 9月8日「10月末議決公算」が9月14日議決!架空議決でしかできないこと!
検審疑惑を暴く鍵はやはり2010年9月8日6紙一斉報道。
9月8日6紙一斉報道.pdf
この記事を要約すると、「審査補助員がやっと決まった。これから審査が本格化する。議決は10月末になる公算」。これは明らかに検審関係者のリークによって書かれたものだ。
<"9月8日リーク情報"と"9月14日議決"は矛盾>
2つの情報がある。
・『9月8日6紙一斉報道「これから審査が本格化、議決は10月末」(検審リーク)』
・『(6日後の)9月14日議決したと発表した』
即ち、検審事務局は"9月8日リーク"した後、「6日後の9月14日に議決した」と発表している。
この2つの情報"9月8日リーク情報"と"9月14日議決"は矛盾し、一方が作り話、あるいは両方が作り話ということになる。
<検審関係者は9月8日時点では「9月14日議決」は考えていなかった>
このリークを読み解くと、検審関係者は9月8日時点では「9月14日議決」は考えていなかったといえる。
もし9月14日頃議決されるほどの審査進捗状況で進んでいたと認識していたら、「これから審査が本格化する。議決は10月末の公算」と言うはずがないからだ。そのようにリークすれば、それがすぐに作り話だったとばれてしまう。
ということは、検審事務局は、9月8日時点では、9月14日の議決でなく、10月末議決と考えていたということだ。
ところが、その後、6日後の9月14日議決としてしまった。
この「9月14日議決」発表は極めて怪しい。
9月8日リークも、9月14日議決したと発表しているのだから、これも作り話だった可能性が高い。
2つの情報は極めて怪しい。2つとも作り話の可能性が高い。
このことは、検審事務局が議決日を10月末にでも、9月14日にでも、議決日を短期間のうちに変えられるということではないか。
これこそ、審査員がいないということ、即ち架空議決ということを意味している。