2007年03月05日

ホワイトプランと端末の値上げの関係(EJ第2032号)

このテーマに関する記述は前回でほぼ終っています。しかし、
もうひとつ付け加えることがあり、明日までこのテーマは続ける
ことにします。
 それは、ソフトバンクの「ホワイトプラン」のことです。「ホ
ワイトプラン」については、EJ第2005号で述べていますの
で、その特徴を再現します。
―――――――――――――――――――――――――――――
 1.1時から21時まではソフトバンク携帯電話宛の通話は何
   時間話しても無料
 2.ソフトバンク携帯電話宛のメールは無料。他社へのメール
   は3円〜200円
 3.それでいて月額基本料金は980円。ソフトバンク・ユー
   ザのコース変更可
 4.ホワイトプランに新スーパーボーナスを付けると、端末の
   大幅割引き購入可
―――――――――――――――――――――――――――――
 私は当初ゴールドプランに加入し、そのあとホワイトプランに
切り替え、2月11日からその適用を受けています。しかし、こ
れには少し落とし穴があったようです。
 問題点は4の「ホワイトプランに新スーパーボーナスを付ける
と、端末の大幅割引き購入可」という部分です。ソフトバンクで
は、MNPによってソフトバンクに移ってきたユーザと、既にソ
フトバンクのユーザでも新規に端末を買い替えるユーザには「新
スーパーボーナス特別割引」が適用され、端末の価格が大幅に下
がる仕組みになっているのです。
 EJ第1997号において、ゴールドプランに加入して、ワン
セグTV付きアクオス・ケータイ911SHを購入した場合の割
引額について次のように説明しました。念のため再現します。
―――――――――――――――――――――――――――――
 ・機種/ソフトバンク911SH――アクオス・ケータイ
 ・価格/72480円
  72480÷24=3020 → 本来の1ヶ月の負担分
  3020−2280=740 → 実際の1ヶ月の負担分
―――――――――――――――――――――――――――――
 この数字は違っていないのです。しかし、ソフトバンクが毎月
割り引く2280円には条件があったのです。それは、次の式が
成り立つユーザに対しては、「基本料金+実際に利用した料金」
が割引額の限度になるということです。
―――――――――――――――――――――――――――――
   基本料金 + 実際に利用した料金 < 2280円
―――――――――――――――――――――――――――――
 仮にある月の「基本料金+実際に利用した料金」が2000円
の場合、その月の端末の割引額は2280円ではなく、2000
円になるのです。ゴールドプランの場合は、基本料金は2880
円であって、それだけで何も使わなくても割引額はフルに受けら
れますが、ホワイトプランになると、基本料金が980円になる
ので、月の利用料金の総額が2280円を下回るケースが出てく
るのです。そして、そのような場合は、利用料金額が割引額にな
るというわけです。
 2007年2月17日のことですが、日本経済新聞に次のタイ
トルの記事が出たのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
     携帯電話機、実質値上げ/ソフトバンク
     機種変更10〜15%
     通信料下げ分補う 2007.2.17
―――――――――――――――――――――――――――――
 これまで日本では、販売奨励金を利用して端末を安く売り、後
から通信費で回収するという日本型携帯電話機販売モデルを採用
してきています。しかし、今回のソフトバンクの携帯電話機値上
げは、この慣行を破ったものとして注目されます。
 携帯電話機を値上げするといっても、毎月の端末の割引額を下
げることによる端末の実質値上げであり、しかも各月の利用料金
に応じて割引額を調整するという巧妙なやり方です。NTTドコ
モとauは、このソフトバンクの端末値上げについて、従来通り
のやり方で対応するとしています。通信基本料金だけは絶対に下
げないという姿勢でしょうか。ユーザから見ると、この方式では
端末の本当の価格が分からず、不透明そのものです。やっぱり、
まだ、水槽の中にいるつもりなのでしょうか。
 このソフトバンクの方式は、ユーザにとって納得がいく方式で
す。端末の料金がはっきりしていることと、割引額もわかる――
そして何よりも基本料金を980円にしたことは高く評価できる
と思うのです。ユーザが本当に望んでいるのは、端末を安く購入
するよりも通信料金を下げてもらうことです。端末を異常に安く
して加入させ、後から高い通信料金でそれを取り返す――これで
はとてもユーザのことを考えている姿勢とはいえないです。
 ソフトバンクの今回の端末値上げは、毎月の利用の少ないユー
ザからもきちんと利益を上げるという経営の意思のあらわれであ
り、それはそれで健全であると思います。
 しかし、ソフトバンクにも一言いいたいことがあります。私が
ゴールドプランからホワイトプランに変更するさい、ソフトバン
クに行って担当者と話し合ったのですが、その担当者は月々の利
用料金によっては割引額が変わることがあるという話を一切して
いないのです。
 「ゴルドプランとホワイトプランの違いは、午後9時から午前
1時までの月200分限度の無料通話がないだけですね」と私が
確認したところ「そうです」と明言しているのです。これには納
得がいかない気持です。
 もっとも新聞には「新規でソフトバンクに加入したり、NTT
ドコモやKDDIから移った顧客には端末の値上げを見送る」と
は書いてあるますが、・・・。   ・・・ [通信戦争/40]


≪画像および関連情報≫
 ・ソフトバンクモバイル五十嵐善夫常務のコメント
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  割賦販売方式を導入した背景について,同社の五十嵐善夫常
  務執行役法務・渉外担当は「短期解約を防ぎ,ユーザー間の
  不公平感を解消するため」と説明している。従来型の販売モ
  デルでは端末購入時に4万円前後の販売奨励金が発生する。
  そのため1年未満などの短期間で事業者を乗り換えるユーザ
  には携帯電話事業者が赤字でサービスを提供する形になる。
  「その分が他のユーザーへのしわ寄せになり,高い通信料金
  につながっている。割賦販売はこれを是正するのが狙いだ」
  (孫正義・代表取締役社長)。
  ―――――――――――――――――――――――――――

ホワイトプランのからくり
posted by 平野 浩 at 04:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ通信戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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