2007年01月19日

送受信ともに課金されるケータイメール(EJ第2002号)

 既に何度も述べているように、ケータイの利用には次の3つが
あります。これからの話はケータイの料金に関わることなので、
きちんと読んでいただく必要があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
           1.通  話
           2.Eメール
           3.パケット
―――――――――――――――――――――――――――――
 まず、「通話」ですが、これは一般の固定電話と同じで、交換
機を経由しますので、話す時間に応じて料金がかかります。各社
によって料金は異なりますが、平均的には「30秒/20円(税
別)」程度かかります。この料金はかつての固定電話、「3分/
10円」と比べると、途方もなく高い料金であることをアタマに
入れておく必要があります。しかし、ケータイでも固定電話と同
じ感覚でかけてしまう人がとても多いのです。
 仮にケータイで3分間話したとしましょう。そうすると、3分
は180秒ですから、120円かかってしまうのです。固定電話
なら、これが10円以下で済むのですから、12倍も高いという
ことになります。5分なら200円、10分なら400円です。
仕事の電話なら、そのくらい話しているのではありませんか。し
たがって、ケータイで長話をすることは命取りです。
 このように考えると、もし、かける相手が同じキャリアなら、
何時間話しても無料(無料ではない時間帯もありますが)という
サービスがいかに有利であるかわかると思います。通話を無料に
することはキャリアにとっては大変なことなのです。
 次は「Eメール」ですが、メールで重要なことは、送信にも受
信にも料金が課金されることです。最近では、メールの文字数で
表現されていますが、基本的には1パケット当たりいくらという
料金計算になります。ちなみに1パケットは128バイト(半角
文字=1バイト、全角文字=2バイト)です。
 ごく常識的な理解では、送信時に料金がかかるのはわかるが、
受信時に料金がかかるのはわからんという人は多いと思います。
メールの受信についてはこんな話があります。
 福田康夫さんが官房長官をしていたときの話です。当時ケータ
イに迷惑メールがうんざりするほど着信していたのです。福田官
房長官のケータイも同様であったそうです。あるとき官房長官は
受信メールにも料金がかかるのを知って首をひねったというので
す。そこで、官房長官はNTTドコモの幹部を官邸に呼びつけ、
次のように聞いたそうです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 なぜ、受信メールに金がかかるのか。ましてこっちに何も関係
 のないメールにまでなんで料金を払わなければならないのか。
―――――――――――――――――――――――――――――
 ドコモの幹部は恐縮して、受信メールにも料金がかかる理由を
説明したのですが、官房長官にどうしても納得してもらえなかっ
たというのです。しかし、そのとき「迷惑メール」については早
急に対策を立てるようにという強い指示を官房長官から受けてし
まったのです。
 これを契機にケータイキャリア各社は、本気で迷惑メール対策
に乗り出し、現在ではほとんど解決しています。やればできるの
です。ところであなたは、ケータイメールではどうして受信にお
金がかかるかご存知でしょうか。
 NTTドコモの3Gケータイ(FOMA)のケースを例にして
全角20文字から全角5000文字までの送信と受信の料金を比
較してみます。
―――――――――――――――――――――――――――――
     ≪FOMA≫      送信    受信
     全角  20文字  1.9円  2.7円
     全角  50文字  2.1円  2.9円
     全角 100文字  2.5円  2.9円
     全角 250文字  3.8円  3.6円
     全角1000文字  9.9円  6.1円
     全角3000文字 26.0円 13.0円
     全角5000文字 42.0円 20.0円
―――――――――――――――――――――――――――――
 これを見ると、文字数が少ないときは送信料よりも受信料の方
が高く、文字数が多くなると、逆に送信料の方が受信料よりも高
くなっています。どうしてこのようなことになるのでしょう。
 これについては、ケータイメールの送受信のメカニズムにかか
わることなので改めて述べますが、Jフォン(現在のソフトバン
クモバイル)は、ボーダフォン時代を通して一貫して受信料は無
料(一定文字まで)なのです。
 ところがドコモの2Gケータイ≪mova≫については、FOMA
より送信料が高いのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
     ≪mova≫        送信    受信
     全角  20文字  1.0円  1.0円
     全角  50文字  1.6円  1.0円
     全角 100文字  2.3円  1.3円
     全角 150文字  3.8円  1.6円
     全角 250文字  4.5円  2.3円
―――――――――――――――――――――――――――――
 どうしてこのようなことが起こるのかというと、それは周波数
の帯域幅ということに関係があります。周波数はわかりにくい話
なのですが、ケータイを理解するには避けて通れないので、これ
についても、号を改めて説明します。
 NTTドコモは、受信料無料でJフォンに攻められたときFO
MAだけはパケット料金を割り引いて、≪mova≫からFOMAへ
の移行を呼びかけたのです。この戦略は功を奏し、かなりの加入
者があったといいます。     ・・・・ [通信戦争/10]


≪画像および関連情報≫
 ・Jフォンについて
  ―――――――――――――――――――――――――――
  1997年2月、東京デジタルホンがコミュニケーションネ
  ーム「J-PHONE」を使用開始。 1998年3月、イメージ・
  キャラクターに藤原紀香や優香やフェイ・ウォンを起用した
  CMや広告が流れ、OLなど女性を中心にブームが起きる。
  1999年8月、日産自動車の経営不振でそれまで保有して
  いたデジタルホン3社を有する日本テレコム(現・ソフトバ
  ンクテレコム)に譲渡。1999年10月、デジタルツーカ
  ー各社が「ジェイフォン」(J-フォン)を冠した商号に変更
  し、全国統一ブランドとなる。
 ・藤原紀香のCMを見たい人はどうぞ!!
        http://vision.ameba.jp/watch.do?movie=65953
  ―――――――――――――――――――――――――――

藤原紀香のJフォンCM.jpg
posted by 平野 浩 at 05:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ケータイ通信戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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