2012年09月06日

●「橋下徹氏と大前研一氏の関係」(EJ第3381号)

 橋下大阪市長の大阪維新の会について語るとき、経営コンサル
タントの大前研一氏の存在を抜きにそれはできないのです。「大
阪維新の会」の名称も、大阪都構想も、橋下氏は大前研一氏の次
の著作の主張を下書きにして構築しているからです。
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                 大前研一著
      『平成維新』/1989年講談社刊
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 大前氏によると、橋下氏が大阪維新の会を立ち上げるさい、本
人が連絡してきて、『平成維新』の著作を大阪問題の参考にさせ
ていただいていると断ったうえで、「大阪維新の会」という名前
の政治団体を作るので、了承して欲しいといってきたというので
す。それは大前氏がかつて「平成維新の会」という政治団体を立
ち上げ、政治活動をしていたことと関係があります。
 平成維新の会は、1992年11月に発足し、大前氏が会長に
就任したのです。同会は、いわゆる無党派と呼ばれる大都市圏サ
ラリーマン層を中心とする会員が「生活者主権の国」を掲げ、道
州制・規制緩和などの新自由主義的政策に賛同する国会議員を党
派を超えて推薦・支持したのです。
 当時同会に所属していた人の多くが、同会の公認候補として立
候補し、現在自民党や民主党の国会議員になっているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
  事務総長    ・・・ 茂木敏充・現自民党衆院議員
  事務局長    ・・・ 長島昭久・現民主党衆院議員
  事務局長代理  ・・・ 長妻 昭・現民主党衆院議員
  事務局次長   ・・・ 風間直樹・現民主党衆院議員
  事務局長補佐  ・・・ 花咲宏基・現民主党衆院議員
―――――――――――――――――――――――――――――
 1993年の衆院選では、108人を推薦し、82人を当選さ
せ、当選議員で「平成クラブ」を結成、議員立法で多くの法案に
トライしたのてす。しかし、政治資金規正法の改正によって、ミ
ニ政党が存続できなくなり、「平成クラブ」は事実上機能しなく
なって、平成維新の会の党勢も衰えたのです。
 1995年に大前研一氏は平成維新の会と志を同じくする「平
成都民リーグ」を母体に東京都知事選に立候補し、都に限定して
「維新」実現を目指したのですが、力およばず落選しています。
さらに同年夏の参院選に10人を立候補させるも惨敗し、その年
の年末に平成維新の会は解散届を提出しています。
 注目すべきは、大前氏が「道州制」を強く主張していたことで
す。橋下氏が大前氏の本を読んで「これだ!」とひらめいたのは
間違いないと思います。それが縁で、橋下氏は大前氏と連絡して
相談するようになり、そのアドバイスを受け入れるようになった
といいます。
 橋下氏が大飯原発再稼動に猛烈に反対していたとき、大前氏は
橋下氏に電話を入れ、アドバイスしたのです。「もし大飯原発の
再稼動に反対し、電力が一瞬でも不足したら、『ブラックアウト
の橋下』といわれ、再起不能になるぞ!」と。これによって橋下
氏が、一挙にトーンダウンしたのはご承知の通りです。
 大前研一氏は、橋下徹氏のことを取り上げた書籍に一文を寄稿
し、反原発運動の先頭に立っている橋下氏について次のように苦
言を呈しています。
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 橋下氏の考えでもう一つ問題を感じるのは、反原発運動の先頭
 を切っていることだ。株主総会にまで乗り込んで株主権を行使
 するのは、一種の桐喝政治だろう。もっと冷静な視点で停止し
 ている原子炉の実情を調べ、再稼働できるものは積極的に稼働
 させないと、おそらく今年の夏は乗り切れない。この冬、関西
 電力の電力使用量は供給能力の94%にまで達した。これは新
 鋭の火力発電所が一つ停止すればブラックアウトするという、
 非常に危険なレベルである。仮に計画停電などで乗り切れたと
 しても、そのような地域の経済は衰退するし、外から新しく企
 業が来ることもない。ただでさえ大阪は「人が住めない街」と
 いわれている。実際のところ大阪の財界人ですら、神戸や芦屋
 に住んでいるわけで、そこで関西電力とのケンカが続くような
 ら、ますます企業が腰が引けてしまうに違いない。
                  ──VOICE編集部編
       『橋下徹は日本を救えるか』より大前研一氏論文
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 大前研一氏は、日本では名うての原子力学者で、バリバリの原
発推進論者なのです。大前研一氏の経歴を調べると、早稲田大学
理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号、マ
サチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得して
います。日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年にマッ
キンゼー・アンド・カンパニー・インクに入社しているのです。
その後、企業コンサルタントとして活躍しているので、原子力の
プロであることを知っている人は案外少ないと思います。
 大前研一氏は、かねてから次のような印象的な言葉を口にして
います。
―――――――――――――――――――――――――――――
    日本は2005年以降、改革ができなくなる
            大前研一著の前掲論文より
―――――――――――――――――――――――――――――
 なぜ、2005年以降は改革できないのでしょうか。それはそ
の時点で、日本人の平均年齢が50歳に達したからであるという
のです。平均年齢が50歳を過ぎてしまうと、なかなか大きな変
化が起こせなくなるからです。そういうなかにあって、橋下氏は
日本に残された数少ない希望の星である──そのため、大前氏は
いくつかの点で考え方は異なるが、今後も橋下氏を支援していき
たいと考えているのです。     ── [橋下徹研究/43]


≪画像および関連情報≫
 ●「橋下徹/大前研一共闘宣言」
  ―――――――――――――――――――――――――――
  橋下徹大阪市長/国の仕組みを変えるというのは、道路や施
  設をつくるような話と違って地味ですから、理解してもらう
  のがなかなか難しい。先の大阪府知事選と大阪市長選のダブ
  ル選挙でも、なかなか伝わりにくいところがあったのですが
  僕は統治機構の組み替えをやらなければもはや日本は立ちゆ
  かないと思っています。政治家は政策を語りたがります。で
  も、政策は大前先生や専門家の皆さんのお力をお借りすれば
  政治家などが語らなくてもいいものができる。いい政治家な
  ら、選挙で有権者が選べばいいわけです。ところが、どんな
  にいい政策を出しても、どんなにいい政治家が出てきても、
  統治機構や行政機構という国のシステムがマッチしなければ
  何も実現できないんです。学生時代から大前先生の『平成維
  新』を勉強させていただいていますが、明治時代から続いて
  いる中央集権体制、そして国と地方の無責任なもたれ合いの
  融合型の統治機構ですね、とにかくこの仕組みを変えなけれ
  ば日本は何も変わらないし、変われない。だからまず大阪の
  統治機構、行政システムから変えたいと思っているんです。
            http://president.jp/articles/-/5489
  ―――――――――――――――――――――――――――

橋下大阪市長と大前研一氏.jpg
橋下大阪市長と大前 研一氏
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 橋下徹研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ユダ金野豚の次の国内ショックドクトリンは911放射能テロか?」

六ケ所 再処理工場ガラス固化試験 第1段階終了 「第2段階になってまた失敗するだろう」小出裕章9/5(2)(ざまあみやがれいさま)
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65822545.html

次のユダ金ショックドクトリン911放射能テロは六ヶ所かな?ふくいちか?
あるいはこないだ再稼働してすぐ事故があった大飯か、玄海か浜岡か伊方か。

とりあえず一番やりやすいのはこないだ変な目隠し工事をしていたふくいち4号機である。次に事故の修理工事をした大飯。次にここ六カ所、の3つが可能性が高い。

玄海、伊方は米軍岩国基地、浜岡は米軍横田基地へ影響が大きいからたぶんない。

SPEEDYを運用停止しているのはふくいちからのいまも続く拡散を隠蔽するためだから、隠しやすい福一が一番可能性が高いということになる。

準備が必要だ。命てんでんこで。
Posted by 東行系 at 2012年09月06日 09:19
大前研一【一新塾】そのまんま東も原発利権団体で、【ジョン万次郎…財団】小沢一郎会長と同じですね

mixi RAMBO
Gree RAMBO
はてな yasuosera119
Posted by 世良 康雄 at 2015年06月20日 15:27
2016年民進党代表者選挙の候補者の経歴を
調べていたら「平成維新の会」にたどり付いた。
候補者に新自由主義を掲げるCSISや大前研一
「平成維新の会」関係者が多く含まれている
ことに気付いたのだ。

前原誠司 「日経・CSISバーチャルシンクタンク」で石破氏と並んで日本側アドバイザーをかつて務めていました。アメリカ側アドバイザーはアーミテージ氏やジョセフ・ナイ氏です。

一方「平成維新の会」の発足時の幹部は
 事務総長   茂木敏充・現自民党衆院議員
 事務局長   長島昭久・現民進党衆院議員
 事務局長代理 長妻 昭・現民進党衆院議員
です。
長島昭氏は、CSISに極めて近い日本財団の研究員も務めていました。
これらの関係者は、岡田代表と異なり基本的には原発推進、
集団的自衛権賛成、共産党社民党との共闘反対の立場です。

私は日本の2大政党(および維新系政党&日本の心を大切にする党)が、いずれも
CSISのジャパンハンドラーの影響かに置かれることを心配しています。
Posted by 一般市民 at 2016年08月11日 12:27
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