2012年08月29日

●「橋下新党に合流する条件とは何か」(EJ第3375号)

 橋下徹氏が次期衆院選を目指して設立を計画している新党(以
下、橋下新党)は、どのようになるのでしょうか。
 橋下・松井両氏の発言から読み取れる橋下新党への合流条件は
次の4つです。
―――――――――――――――――――――――――――――
     1.政党対政党の連携のかたちはとらない
     2.既成政党から離党してくることが条件
     3.解党し政党丸ごと参加することは可能
     4.いずれも維新八策の合意が不可欠条件
―――――――――――――――――――――――――――――
 まず、選挙前に政党対政党で連携することはない──松井氏は
このように明言しています。みんなの党が橋下新党との連携がう
まくいかなかったのはこれが原因と思われます。
 しかし、これは少しみんなの党に酷ではないかと思います。渡
辺代表は、大阪ダブル選挙のときは代表自ら勝手連として大阪各
地で応援演説を行い、橋下市長や松井府知事の当選に協力してい
るのです。さらに、大阪都構想を実現するための地方自治法改正
案をみんなの党は議員立法でまとめ上げています。
 そこまで協力し、政策もほとんど変わらないみんなの党を橋下
・松井両氏は、「合流したければ、みんなの党を解党して加わっ
て欲しい」と渡辺代表にいったそうです。渡辺代表は、合流も視
野に入れていたようですが、そんなに簡単に飲める話ではないと
思います。問題は、会談後の松井氏の発言です。これは、昨日の
EJでご紹介しましたが、再現します。
―――――――――――――――――――――――――――――
 みんなの党の政策は、国会で拡がっていない状況があり、実現
 できない集団になってしまう。政治は結果責任。決定できる態
 勢を作れるチームが必要である。     ──松井大阪知事
―――――――――――――――――――――――――――――
 抽象的な表現ですが、松井氏は何をいいたいのでしょうか。何
となくみんなの党を見下しているような感じがします。これまで
大阪維新の会に対し、誠意をもって協力してきたみんなの党に対
するとても冷たい対応であると感じます。
 しかし、これは橋下新党とみんなの党の連携はないと思わせる
芝居である可能性もあります。みんなの党が維新の会の対応につ
いて、怒りを見せていないからです。
 そこに何があったのでしょうか。
 それは、盛り上がる橋下人気で、既成政党の議員が大挙して橋
下新党に押しかけてくるような状況ができつつあり、橋下氏自身
が考え方を変えたのだと思います。つまり、何年もかけて着実に
政権を奪取するのではなく、このさい橋下新党を一層ブレークさ
せて、一挙に政権を奪取するのに可能な数を確保することを考え
ているのではないかと思います。
 その核になる存在が超党派勉強会「道州制型統治機構研究会」
のメンバーです。中心議員は、民主党の松野頼久議員、自民党の
松浪健太議員です。8月11日に橋下・松井両氏と会談した5人
の議員のうちの2人です。
 この松野議員は民主党の離党者の窓口になり、松浪議員は自民
党とのつなぎ役になる。ちなみに、5人の中にはみんなの党の上
野貴史、小熊慎司の両議員がおり、みんなの党の対応しだいでは
おそらく彼らは橋下新党に合流すると思われます。
 そして、維新政治塾の新人約30−50人、現職国会議員が約
50人、現在の既成政党の落選組約30人の計130人程度の議
員を確保するという計画です。このくらいの数が確保できると、
政界再編が起きる可能性が出てきます。この時点で、みんなの党
減税日本、中京維新の会などと連携を組めば、衆院で200人〜
250人程度の勢力になり、政権が奪取できるという計画です。
 しかし、既成政党からの離党者──とくに民主党の離党者を大
量に受け入れると、明らかに選挙目当てであるので、橋下新党の
評判が下がる恐れもあります。下手をすると、「永田町ガラクタ
市」になってしまう可能性が十分あるからです。
 そのためにやるのが、維新八策の公開の「踏み絵」です。公開
の踏み絵──具体的にどのようにやるのでしょうか。テレビ局が
主催して、番組として構成し、そこで公開討論をすれば、橋下新
党にとってもの凄い宣伝になり、維新八策が何を狙っているかに
ついて知らしめるよいPRになります。橋下氏が出れば、テレビ
局は視聴率が取れるので、乗る可能性があります。現時点では新
党も立ち上がっていないし、選挙も予告されていないので、テレ
ビ局が番組として企画する可能性は十分あります。
 そのモデルになると思われるのが、8月24日のEJでご紹介
した次の『朝まで生テレビ』です。
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    激論!「大阪市長橋下徹」は日本を救う?!
      2012年1月27日放送/テレビ朝日
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 「踏み絵」の議論で、一番焦点になる議論は「道州制」である
と思います。なぜなら、維新八策の根っこの政策が「道州制」で
あるからです。「道州制型統治機構研究会」の超党派のメンバー
議員が核になるのはそのためです。
 大阪都構想は、大阪という一つの都市を変えるための構想では
ないのです。その先にある「道州制」というビジョンに到達する
ための一里塚としてとらえているのです。それは、単なる地方分
権ではなく、国の仕組みを変革し、金の流れも変える一大改革で
す。そのため公開討議に参加して、橋下新党のメンバーとみなさ
れるためには、相当の勉強が必要になります。
 このように、選挙目当ての付け刃では、橋下新党には合流でき
ないでしょう。したがって、維新八策の「踏み絵」は橋下新党に
とっては、それがどのようなかたちで行われるにせよ、実に効果
的なことといえます。       ── [橋下徹研究/37]


≪画像および関連情報≫
 ●同床異夢の第三極結集は失敗に終わる/あるブログより
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  次期総選挙で躍進すると見られている大阪維新の会ですが、
  この地域政党が自民党の別働隊であり、対米隷属志向である
  ことは、つとに指摘してきた通りです。徴兵制の導入を検討
  したり、首相公選制を唱えたりしていますが、TPP推進も
  方針として掲げています。橋下徹氏率いる大阪維新の会に擦
  り寄る政治家が増えていますが、橋下氏はTPPについて、
  「踏み絵」をして、受け入れるかどうか決めるようです。大
  阪市の橋下徹市長が、国会議員に対する“公開踏み絵”を打
  ち上げた。次期衆院選に向けて、自らが代表を務める大阪維
  新の会に、現職国会議員が合流を検討しているが、「われわ
  れと考えが一緒なのか、公開の場で明らかにしないといけな
  い」と語り、維新の公約への賛否を、衆人環視の中で確認す
  るという。橋下氏は先々週、民主党の松野頼久元官房副長官
  ら「道州制型統治機構研究会」のメンバー5人と会談した。
  「維新に合流へ」と報じたメディアもあったが、橋下氏は、
  21日、「意見交換した程度だ」と市役所で記者団に説明。
  「人数だけをそろえるのでは、有権者の理解は得にくい」と
  述べ、政策を中心に連携を進める意向を強調した。その過程
  で飛び出した“公開踏み絵”発言だが、いつもは国会の赤じ
  ゅうたんを闊歩(かっぽ)している議員センセイが審査され
  るだけに、実現すればメディアが殺到するのは間違いない。
  http://blog.goo.ne.jp/capitarup0123/e/f507fb7fbbdcf0b06a9482769c360552
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橋下市長と渡辺代表.jpg
橋下市長と渡辺代表
posted by 平野 浩 at 03:11| Comment(1) | TrackBack(0) | 橋下徹研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
オウ! トールちゃん!! やっぱお前の作る新党の名前ってコレか? ρ( ̄▽ ̄)b

橋下ペナルティ党

ぎゃははははははは _(__)ノ彡☆ばんばん!
Posted by 春九千「劇は仕様」 at 2012年09月03日 12:02
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