2012年08月17日

●「橋下市長はコーラのような人である」(EJ第3367号)

 橋下新党をめぐって政界が大揺れです。超党派の道州制型統治
機構研究会のメンバーの5議員が橋下市長にスリ寄ったり、自民
党の安倍元首相まで連携を匂わせたり、慌ただしいことです。
 しかし、橋下徹氏はまだ評価の定まっていない政治家です。そ
れなのに、実績のある政治家まで橋下氏にスリ寄っており、みっ
ともない話です。とかく政治家というものは、選挙になると、見
境がなくなるものです。
 今日まで28回にわたって橋下徹氏について調べてきましたが
いまひとつその正体がわからないのです。橋下氏が誰にもわかる
凄い実績を上げたでしょうか。
 ここまで調べてきている限りでは、とくにないのです。大阪府
政にしても赤字は増大しているし、WTC移転問題でも物議を醸
しています。実績から見れば、普通の地方の首長に過ぎないと思
います。ただ、刺激的なものいいが他の首長と違う点です。上田
清司埼玉県知事は、橋下氏について次のように発言しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
     橋下徹氏はコカ・コーラのような人である
             ──上田清司埼玉県知事
―――――――――――――――――――――――――――――
 きっとスカッとさせてくれるが、いくら飲んでも栄養にならな
いという意味でしょう。まことにいいえて妙です。
 しかし、そういう刺激的な発言もマスコミが伝えなければ、ま
わりにいる人しかわからないはずです。普通の首長なら少しぐら
い刺激的な発言をしてもマスコミは報道しないので、だれも知る
ことはないのです。
 なお、ここでEJにおけるマスコミとメディアの違いについて
述べておきます。マスコミとは主に大新聞、TVなどのメディア
──記者クラブメディアのことを指し、メディアとは、主として
ネットを含めたメディア全般を指しています。
 メディアは、橋下氏のような刺激的な発言をする人が好きなの
です。「好き」というと語弊がありますが、マスコミとして「使
える」人物、「役に立つ」人物と考えているのです。橋下氏は大
阪府知事になる前から、タレント弁護士として有名人であったの
で、最初からその動向は注目を浴びていたのです。
 政治評論家の森田実氏は、かつては常時テレビに主演していた
人ですが、郵政民営化に反対したことで、出演の依頼がまったく
来なくなったのです。当時マスコミは小泉首相の側についており
森田氏のような影響力のある政治評論家は排除されたのです。
現在の野田政権がヨレヨレになっても崩壊しないのはマスコミが
情報をコントロールして守っているからです。森田氏は、政治家
とテレビについて次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 テレビの仕事をした者なら誰でも経験することですが、テレビ
 局の実力あるプロデューサー、ディレクターはつねに、彼らが
 裏で動かすことのできる従順な出演者を求めています。田中康
 夫氏や橋下徹氏のような利口で器用な政治的野心をもつタレン
 トは、実力あるプロデューサー、ディレクターの忠実な代弁者
 になり、テレビ局と一体化します。そしてテレビ出演回数を増
 やし、知名度を上げるのです。知名度によって政治的地位を得
 るのです。                 ──森田実著
     『「橋下徹」ニヒリズムの研究』/東洋経済新報社刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 現在の橋下徹氏は、マスコミが育てた英雄なのです。マスコミ
は常時取り上げることで英雄にもできるし、小沢一郎氏のように
まるで犯罪者のようなイメージに仕立てることもできるのです。
そういう意味で現在の日本のマスコミは、真のメディアの使命を
忘れているといえます。
 森田氏があるテレビのディレクターに「なぜ、橋下氏ばかりを
取り上げるのか」と聞いたところ、そのディレクターは「視聴率
を上げるためだ」と答えたそうです。タレントなら話は別ですが
政治家を視聴率狙いで必要以上に取り上げることは、不偏不党の
立場から許されないことです。しかし、現在の日本のマスコミは
まるで反省の色はありません。
 したがって、橋下氏からはそういうメディアが持ち上げている
影響力を差し引いてその素顔を探ることが必要です。既に絶版に
なっているコメンテーター時代の橋下氏の著書には次のようなこ
とが書いてあるのです。まるで悪ふざけのような語録をマスコミ
は好んで取り上げるのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 政治家を志すっちゅうのは、権力欲、名誉欲の最高峰だよ。そ
 の後に、国民のため、お国のためがついてくる。自分の権力欲
 名誉欲を達成する手段として、様々国民のため、お国のために
 奉仕しなければならないわけよ。・・・別に政治家を志す動機
 付けが権力欲、名誉欲でもいいじゃないか!・・・ウソをつけ
 ないヤツは政治家と弁護士になれないよ!嘘つきは政治家と弁
 護士のはじまりなのっ!           ──橋下徹著
               『まっとう勝負!』/小学館刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 案外これが本音ではないかと思います。橋下氏に限らずメディ
アの寵児を額面通りに受け取るのは考えものです。「とんでもな
い」「とほうもない」「とてつもない」という3つの形容詞が、
橋下イズム──ハシズムのエッセンスであるという人がいます。
―――――――――――――――――――――――――――――
  「日本を核武装化する」 ・・・ とんでもない
  「殺人犯は全員死刑に」 ・・・ とほうもない
  「維新代議士200人」 ・・・ とてつもない
          ──山本健治著『橋下徹論』/第三書館刊
―――――――――――――――――――――――――――――
                ―── [橋下徹研究/29]


≪画像および関連情報≫
 ●橋下市長は「原理主義者」か/渡辺学氏
  ―――――――――――――――――――――――――――
  各方面で橋下徹論がかまびすしい。ヒトラーを想起させると
  いう渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長の論文が出たかと
  思えば、「橋下徹は『保守』ではない!」(正論5月号)と
  いったタイトルも目に飛び込んでくる。君が代斉唱に厳格な
  ことから橋下氏を「保守」とみなすむきもあるのかもしれな
  いが、保守とは、歴史認識や皇室観などにおける一定の価値
  体系の持ち主を言う。橋下氏からそのような点で強烈なメッ
  セージが発せられたとは思えない。靖国参拝を強行した一方
  で女系天皇容認論議を巻き起こした小泉純一郎元首相が「保
  守」と言われないのと同じだろう。競争重視の意向からは弱
  肉強食の「新自由主義者」との批判もあるが、半面、反貧困
  系の人々も主張する最低限の収入保障制度「ベーシック・イ
  ンカム」に関心を示すなど、左派的な思想もチラつかせる。
  君が代斉唱問題で言えば、決まりごとは決まりごと、絶対に
  守らなければいけないという考え方の人間だと理解した方が
  分かりやすい。グレーゾーンさえも許さない姿勢は、目下の
  話題となっている「喫煙で駅助役免職」問題で明らか。つま
  りは規則に厳しい「原理主義者」なのであって、岡田克也副
  総理の代名詞となっているこのニックネームは、むしろ橋下
  氏にこそふさわしい。  
  http://www.tokyo-sports.co.jp/blogwriter-watanabe/132/
  ―――――――――――――――――――――――――――

山本建治氏の本.jpg
山本 建治氏の本
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 橋下徹研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
橋下氏が大した実績がない?
とんでもない無知不勉強の極みですね
橋下氏は歴代の知事、市長が手も付けなかった
難題課題にきちんと取り組み多くの実績を残しています。地方交付税の大幅減額の為の臨時財政対策債を除いた大阪府独自の知事の権限と責任へ減らせる借金は数千億単位で減らしている。
以下が橋下氏が取り組み残した実績の一部です。
大阪、関西の為に就任早々、財政再建に取り組み府の歳出の徹底見直しにより
歴代の知事がやろうともしなかった箱ものの整理統合売却からダム建設の停止外郭団体、天下りの不必要なものは全てカット、同和関連予算のカット、不適正会計の徹底調査、丹生ダム利水から撤退、ドクターヘリの運用開始、市町村負担金の維持管理費の全廃、全国初の退職金も含めた人件費カット等により退職手当債の発行、借換債の発行、減債基金の借り換えを停止し府独自の借金を1000億位以上減らすことに成功、予算の使いきりの廃止、給料のわたり、天下りのあっせんを廃止し徹底した情報公開や監査、人事の強化、会計制度を複式簿記に変更、救急医療、障害者施策、街頭犯罪の減少、電気自動車の普及、インド最大のIT企業含む企業誘致、教員人事権を含む市町村への事務事業の膨大な移譲、アジア諸国との強いパイプを作り府内中小企業の海外進出の支援による増加、技術連携を進め学力向上や私学無償化、職業教育モデル事業実施、排出ガスの基準達成義務付け、公私の募集人員枠の撤廃、児童虐待を受けている子どもの一時保護所を増設,税制優遇などにより都市開発を進めることができる国の特定都市再生緊急整備地域、職員採用試験システム簡易化、大阪人権センター解体
工科高校への設備更新、職員採用試験の変更、部局長マニフェスト実施、早急なインフルエンザ対策、対応、バイオ産業振興に向けた府独自の改革の実施
給食事業の促進、阪神高速の料金体系問題、朝鮮学校への補助金扱いの停止
街作り事業も徹底見直しによりミュージアム構想に基づく各イベント、御堂筋Kappoやイルミネーションも費用対効果の面でも大成功を収め大阪マラソンの開催、成人病センターの移転も成功させる見通しである。
国に対しても徹底的に問題点は指摘し自ら大臣らと討論を重ね直轄事業負担金の維持管理費廃止や雇用対策、電力問題、エネルギー対策、万博記念機構の廃止で管理、運営移転、貧困ビジネス根絶案可決、歴代知事初の台湾出張
空港の国完全出資による持ち株会社での経営統合、格安航空会社誘致、高速道路政策、国際総合戦略特区の認定
特区制度の制定とまだ他にもあるが膨大な仕事に取り組み実績を残している。記者会見での質問に答える量の多さも歴代最高、幹部職員との会議を公開してるのも知事で当時やったのは橋下氏だけである。
市長になってからも既に海外事務所の廃止初め二重行政を既に幾つか廃止し随意契約の廃止、外郭団体廃止、保育ママ事業実施など既に実績を残しています。山本健治などという無知不勉強無責任な駄目ジャーナリストなど論外であり山本こそ
正に何の実績もない何もできないくせに偉そうに
政治に口を出すどうしょうもない奴でしかない。
こんな奴の無知不勉強の極みなデタラメ中傷に橋下氏が飯のタネにされるのは極めて不愉快でしかない。
Posted by トシ at 2012年09月18日 10:53
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