前大統領サルコジ氏に似ているとして次のように述べています。
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橋下徹氏の主張はニコラ・サルコジ氏の主張に似ています。と
もに新自由主義の側に立っています。パフォーマンスも似てい
ます。これに対し、今回勝利したオランド新大統領は、地味で
堅実という点で平松邦夫前大阪市長や木原敬介前堺市長に似て
います。ともに、中道的・社会民主主義的政策を主張していま
す。2011年11月の大阪市長選においては橋下徹氏が勝ち
平松邦夫氏が敗れました。新自由主義が勝ち社会民主主義が負
けたのでした。しかし、2012年5月のフランス大統領選で
は逆の結果になりました。社会民主主義が勝ち、新自由主義が
負けたのです。 ──森田実著
『「橋下徹」ニヒリズムの研究』/東洋経済新報社刊
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新自由主義を理解するには「サプライサイド経済学」について
知る必要があります。経済に関する基本的な考え方として、「需
要」──デマンドサイドにテコ入れをするか、「供給」──サプ
ライサイドに力を取れるかの判断が重要になります。
サプライサイド経済学というのは、供給側、すなわちサプライ
サイドをテコ入れして経済成長を促すという考え方の経済学のこ
となのです。
ここでサプライサイドとは、「企業」と考えると分かりやすい
と思います。サプライサイドにテコ入れをする方策としては、企
業減税を実施し、民間投資を促す規制緩和を行い、競争原理を導
入するため、国営企業を民営化するなどがあります。その結果と
して「小さい政府」の実現を目指すのです。
そして、民営化を進めても競争相手が必要であるので、そのた
め外国資本を積極的に受け入れるのです。各種の関税を撤廃すれ
ば、外資系企業が一気に参入し、民営化された国営企業の供給力
は上がってくるのです。そのため、TPPへの参入も推進するこ
とになります。いわゆる小泉・竹中路線と同様のやり方です。し
かし、その後、格差が拡がるなどの大きな後遺症を残しているこ
とも事実です。
サプライサイド経済学というと、必ず引き合いに出されるのが
レーガノミックス──第40代米国大統領、ロナルド・レーガン
が取った経済政策です。
このレーガノミックスについて、国際経済評論家の田中宇氏が
興味深い論文を書いておられるので、その要旨をご紹介すること
にします。
ロナルド・レーガンが米大統領になったのは、1980年のこ
とです。レーガンと共和党で予備選を争っていたのは、ジョージ
・ブッシュ(パパブッシュ)だったのです。レーガンとブッシュ
は経済理論がまるで違うのです。
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予備選でレーガン候補は「裕福層に対する減税によって税収入
を増やす」という政策論を展開した。裕福層は、減税によって
増えた実収入を株式などの投資に回し、その金は企業の資金に
なって経済活動を盛んにし、法人税やキャピタルゲイン税(株
などの売買益への課税)の収入が増えるので、結局は政府の税
収増につながる、という経済理論だった。
──田中宇著「帰ってきたブードゥー経済学」
http://tanakanews.com/d1227voodoo.htm
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パパブッシュはこの政策を「ブードゥー教的である」といって
批判したのです。ブードゥー教とは、呪術を使う宗教として知ら
れており、それをレーガンの経済理論に喩えたのは、「減税すれ
ば税収が増える」というレーガンの主張が呪術と同じで根拠がな
いと考えたからです。
しかし、選挙ではとうてい勝てないし、レーガンなら民主党候
補にも勝てると判断したブッシュは、レーガンと組む戦略を立て
たのです。共和党内で中道派とタカ派が談合し、ブッシュがレー
ガンの副大統領候補になるという「連立」が図られ、実際に民主
党候補を破って、レーガンは大統領、ブッシュは副大統領に就任
したのです。ブッシュとしては、経済でレーガンの暴走を抑えよ
うという気持ちがあったのです。
案の定というべきか、レーガンが行った富裕層への減税は、税
収の増加にはつながらなかったのです。レーガン政権は増収を前
提に軍事費を拡大し、軍事費が増えた分だけ米国の財政赤字が急
拡大する結果になったのです。
当然のことながら、大量の国債を発行したのですが、なかなか
売れず、長期金利は14%まで跳ね上がったのです。この高金利
によって米国には世界中から大量の資金が流れ込んだのですが、
それによって起こったのはドル高だったのです。
ドル高になると、米企業の輸出競争力は弱体化し、輸出入のバ
ランスが崩れて貿易赤字が急拡大したのです。そして、財政赤字
と貿易赤字という「双子の赤字」が経済の足を引っ張り、アメリ
カは不況に陥ったのです。こうしたレーガン政権の下でブッシュ
は副大統領として必死に米国経済を支えたのです。
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レーガンの経済政策は減税案のほか、規制緩和、政府支出の縮
小(財政赤字の削減)など、企業と投資家(サプライサイド)
を優遇して経済を活性化させようとするもので、総称して「サ
プライサイド経済学」「レーガノミックス」などと呼ばれた。
規制緩和(民営化)の推進はその後、冷戦終結を機にIMFな
どによって世界中に広げられたが、減税政策は失敗し、財政赤
字も減るどころか軍事費増加で拡大した。──田中宇著の論文
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―── [橋下徹研究/26]
≪画像および関連情報≫
●サプライサイド経済学/日経ビジネス経済・経営用語辞典
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古典派的な前提を一段と強力に推し進めるとともに、税制が
供給サイドに与える影響を強調した理論。1970年代に発
展した。サプライサイド経済学を主張する一派(サプライサ
イダー)は、古典派的な立場から、「供給がそれ自身に対す
る需要を作り出す」というセイの法則が短期的にも成立し、
需給ギャップの拡大は起こり得ないと主張。したがって需要
サイドの調整に焦点を当てた政策はすべて否定した。フリー
ドマンらのマネタリストは、景気のファインチューニング策
としての金融政策を否定する一方、中長期的な視点からイン
フレ期待を安定させるという意味での金融政策の役割を限定
的に認め、マネーサプライの管理を主張したが、サプライサ
イダーは実体経済とマネーサプライは無関係とし、金融政策
は短期的にも長期的にもすべて無効とした。一方で、減税は
有効とする。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/keyword/20120221/227522/
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レーガンとブッシュ両米大統領


