局と大阪維新の会の動きについて今日も述べます。橋下徹氏の政
治手法の話は、明日のEJで書くことにします。
8月10日夜のBSプライムニュース(フジTV)に出演した
自民党の菅義偉氏は、自民党の支持率が思ったほど伸びていない
原因について次のように述べています。
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自民党は真の野党になり切れていない
──自民党・菅義偉氏
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菅義偉氏は、野党6党7会派が共同で提出した野田内閣不信任
決議案に、自民党で賛成票を入れた7人の議員の1人です。中川
秀直、小泉進次郎、菅義偉、塩崎恭久、河井克行、柴山晶彦、松
波健太の7議員です。
自民党の問題点について菅義偉氏は、今回の内閣不信任案に自
民党の大半の議員が欠席したことを上げています。菅義偉氏は次
のように主張するのです。
基本的に野党は与党の対極の政党であり、内閣に問題があると
きは国会で反対の論戦を挑み、それを修正させるか断念させるこ
とに努力するのが務めです。そして何よりも総選挙で与党を破り
政権を奪取するのが役割のはずです。
そのための唯一の武器が内閣不信任決議案と首相問責決議案な
のです。野党はそれしか武器はなく、しかも一度出して否決され
たら、その国会会期中は二度と出せない大事な武器なのです。
その内閣不信任決議案を野党第二党以下の7会派によって提出
されるヘマを冒したばかりか、こともあろうにその決議に欠席す
るという醜態を晒したことはあってはならないことであり、それ
すなわち、自民党が野党になり切れていない証拠である──この
ように菅義偉氏は主張するのです。
さらに菅義偉氏は続けます。確かに今回の内閣不信任案は、そ
の提出理由が「消費増税が民主党の公約に書いていない」である
にせよ、内閣不信任決議案が出された以上、野党としての自民党
は野田内閣を支持していないのだから、賛成すべきです。
自民党はひたすら解散を求めているのですから、内閣不信任決
議案に賛成すれば必ず解散になるのです。3党合意があるにせよ
賛成すべきです。確かに増税法案は廃案になりますが、総選挙に
勝って本当に必要であるなら、自民党が消費増税法案を上げれば
よいのです。野党なのですからスジが通っているのです。
しかし、そうしないで谷垣自民党は談合に近い3党合意を結ん
だうえ、確実に解散が担保される不信任決議案に「欠席」すると
いうわかりにくい行動を取り、総理に「解散時期を明示せよ」と
迫る無理難題を突き付けた挙句、密室談合までやってさらに評判
を下げています。これが菅義偉氏がBSプライムニュースで述べ
たと主張です。それなりにスジは通っています。
なお、菅義偉氏は「一時不再議」の慣例は守られるべきと考え
ており、2度目の内閣不信任案が自民党で検討されたとき、多く
の議員が反対したこと明かしています。谷垣総裁は不信任案を一
時封印するといっていますが、実際は出せないのです。
谷垣総裁が菅義偉氏のいうような行動が取れなかったのは、財
務省の圧力が強かったからです。一度でも財務大臣になった議員
は、財務省には絶対に逆らえないのです。財務省としては、ここ
で増税法案を通しておかないと、選挙では何が起きるか不安なの
です。日本は、このように財務省に支配されているのです。
政治評論家の有馬晴海氏によると、自民党は次の3つに分かれ
るといいます。
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1.引退表明議員など解散すれば失業してしまう議員
2.民主党に増税をさせ、選挙を有利に進めたい議員
3.消費増税に反対し、3党合意破棄を主張する議員
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第1のグループは、引退を表明した森喜朗元首相や選挙をして
も勝ち目のない議員です。第2のグループは、谷垣総裁を中心と
する自民党執行部であり、第3グループは、中川秀直氏や菅義偉
氏、そして小泉進次郎氏らのグループです。
さて、民自公のゴリ押しで消費増税法が成立し、国民の多くが
強い怒りを持っています。過去の例からいっても、増税を争点と
した選挙でそれを推進した政党が勝ったためしはないのです。橋
下市長率いる大阪維新の会にとっては、まさに中央政界に打って
出るチャンスが到来しているのです。橋下氏がこの好機を見逃す
はずはありません。実際に同党の松井幹事長は候補者選定を急ぐ
と発言しています。しかし、そういう大阪維新の会の行動を潰そ
うとする動きも発生しています。
橋下市長は「全選挙区に候補者を立てて政権を奪取する」と宣
言し、塾生を募集して教育しています。この動きに既成政党は戦
々恐々であり、どのような候補者が出てくるのかわからないこと
が一層不安を増幅しているのです。
しかし、その総選挙候補者である888人(男性785人、女
性103人)の全リストが流出し、それが、『週刊ポスト』8/
17/24号に一挙に掲載されたのです。公開されたのは、氏名
/年齢/職業のリストですが、住所もわかっているのです。した
がって、自分の選挙区に出馬すると思われる候補者がある程度特
定できるのです。
内部の者しか持ちだせない情報であり、おそらく内部の犯行と
思われます。これは、大阪維新の会にとってはこれは大誤算で、
責任問題になっており、最悪の場合、松井府知事が大阪維新の会
の幹事長を下りる可能性すらあるということです。
ところで、橋下氏はこの全国展開の大選挙作戦を本当に指揮で
きるのでしょうか。しかも、橋下氏自身は選挙には出馬しないで
戦うのです。 ―── [橋下徹研究/25]
≪画像および関連情報≫
●菅義偉とは何者か/文藝評論家/山崎行太郎の政治ブログ
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全国の郵便局長を主な読者とする業界新聞で、「通信文化新
報」という名の新聞があるが、実は、その新聞編集部から原
稿依頼があり、三回に分けて、「郵政民営化」批判、ないし
は「竹中経済学」批判を書かせてもらうことになった。とこ
ろで、「郵政民営化見直し」「かんぽの宿疑惑」等の、いわ
ゆる「小泉・竹中構造改革」の本丸と位置づけられるところ
でのスキャンダルの発覚は、麻生太郎内閣の政治的テーマに
なりかけていたが、再びここに来て、鳩山総務大臣の必死の
努力にも関らず、ある強力な政治勢力からの抑圧とブレーキ
がかかりつつあるようであるが、その中心にいるのが、自民
党選挙対策副委員長・菅義偉氏であることは間違いない。自
民党の一部が選挙対策として打ち出そうとしている「世襲議
員制限論」でも、菅義偉氏は、圧倒的多数の自民党内の世襲
議員たちの反対にもかかわらず、平然としてその政策を推し
進める中心人物としての言動を繰り返しているが、それをを
見ていると、とても菅義偉氏一人の単独行動とは思えず、菅
義偉氏の背後に、何か大きな政治勢力が控えており、その政
治勢力の威光をバックに菅義偉氏が動いていることは明らか
であるように見える。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20090525/1243203339
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自民党/菅 義偉氏


