心を示していた橋下徹氏は、その後急速に民主党に関心を失い、
民主党を批判する発言が多くなっています。その種の橋下語録を
ピックアップしておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――
◎民主党には失望感、絶望感、権力志向の強さをまざまざと見
せつけられた。これぞ究極の中央集権志向政党
◎民主党は公務員組合から決別しないといけない。政権交代の
時の民意は、役所を変えてという一点だったと思う
◎直轄事業がコンクリートから人へのオンパレード。社会主義
か共産主義か何をやりたいのか分からない
──『橋下語録』/産経新聞大阪社会部
―――――――――――――――――――――――――――――
さて、2010年6月8日のことです。首相が鳩山由紀夫氏か
ら菅直人氏に代わったとき、民主党政権について記者団に質問さ
れ、橋下氏は次のように答えています。
―――――――――――――――――――――――――――――
僕は、競争を前面に打ち出して規制緩和する小泉・竹中路線を
さらにもっともっと推し進めることが、今の日本には必要だと
思っている ──『橋下語録』/産経新聞大阪社会部
―――――――――――――――――――――――――――――
橋下氏は、小泉・竹中路線──すなわち、構造改革路線を強力
に推進すべきであると主張していますが、この発言によって橋下
徹氏の政治手法は、米国共和党政権の経済理論の指導者であるミ
ルトン・フリードマンのやり方──新自由主義の立場に立ってい
るように思われます。
ところで、新自由主義とは何でしょうか。
新自由主義は、これからの日本の経済政策を考えるとき、理解
しておくべき重要テーマであると思うので、歴史的観点からも少
していねいに述べることにします。
1970年代まで、先進諸国の経済政策の主流はケインズ主義
であったのです。これによって先進各国の経済は高度成長を成し
遂げることができています。
ケインズ主義は「フォーディズム」とも呼ばれているのです。
フォーディズムとは、米国のフォード・モーターの科学的管理法
を応用した生産システムのことであり、大量生産、大量消費を可
能にした生産システムのモデルのことです。高度成長には、欠か
せないモデルであったのです。
ケインズ主義においては、「市場」というものを次のようにと
らえるのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
市場は基本的に不安定なものであり,自己調整機能をもたな
いものである
―――――――――――――――――――――――――――――
市場にはこのように自己調整機能がないので、その市場を円滑
に機能させ、持続的な経済発展・成長を実現するためには、政府
がマクロ経済政策──すなわち、適切な金融財政政策を行い、有
効需要を創り出す必要があると考えるのです。
このようにケインズ主義においては、政府は完全雇用を目指し
て積極的に経済に介入するのです。具体的には、公共事業による
景気の調整を行い、主要産業の国家によるコントロールなどを推
進するのです。潤沢な財政支出を基にして国家が経済に積極的に
介入し、製造業を中心とした産業や貿易を振興して経済成長を図
るという考え方がケインズ主義です。
確かにこのケインズ主義によって、先進国の経済は1970年
代までは順調に成長してきたのです。しかし、時代が進むにつれ
て、企業は高コストに見舞われ、政府は財政危機に陥って、景気
が悪いのにインフレーションが進行するスタグフレーションが世
界を襲うに及んで、フォーディズムの維持は、事実上困難になっ
てきたのです。
それに官僚機構の非能率性も加わって、「大きな政府」や「福
祉国家」と呼ばれる体制は、政策の有効性への疑問を招くように
なります。とくにマネタリストやサプライサイダー(供給重視の
経済学)から批判の的にされたのです。
ケインズ主義が国家にもたらす最も典型的な結果として「英国
病」があります。当時、英国は慢性的な不況に陥って財政赤字が
拡大し、スタグフレーションが進行、失業率が増大したのです。
サッチャー政権は、電話・石炭・航空などの各種国営企業の民
営化、労働法制に至るまでの規制緩和、社会保障制度の見直し、
金融ビッグバンなどを実施し、労働者を擁護する多くの制度・思
想を一掃し、英国病を克服したのです。しかし、サッチャー首相
の在任中は不況は改善されなかったのです。
こうした行き詰まりの状況を生み出した責任は、国家による経
済への恣意的な介入と政府部門の肥大化にあるというのです。そ
して、フォーディズムに代わる資本主義の調整様式として、新自
由主義が唱導されたのです。
新自由主義の創始者は、ミルトン・フリードマンという米国の
マクロ経済学者です。マネタリズムなるものを主唱して、ケイン
ズ政策を批判し、ノーベル経済学賞を受賞しています。
ミルトン・フリードマンに関する本で私が最も参考になったの
が次の書籍です。
―――――――――――――――――――――――――――――
ロバート・ライシュ著/雨宮寛・今井章子訳
『暴走する民主主義』/東洋経済新報社
―――――――――――――――――――――――――――――
本書は「民主主義の力が弱まりつつある資本主義」がどれほど
危険であるか警鐘を鳴らし、その弊害を指摘しているからです。
≪画像および関連情報≫に同署の「序」を示しておきます。
―── [橋下徹研究/23]
≪画像および関連情報≫
●ライシュ著『暴走する民主主義』の序・パラドックス
―――――――――――――――――――――――――――
1975年3月、経済学者のミ〜トン・フリードマンは、そ
の18ヵ月前に民主政府サルバドール・アジェンデ政権を転
覆して軍事政権を樹立したチリのアウグスト・ピノチェト大
統領から招待を受けた。フリードマンのチリ訪問について米
国メディアは強く批判したが、彼は大統領を支持しているわ
けではなかった。むしろ、ピノチェトに自由市場資本主義を
採り入れるよう説得に行ったのである──長年にわたる民主
政権下で広がっていた経済規制を緩和し、膨らんだ福祉予算
を削減し、国を開放して外国との貿易や投資を積極的に行っ
ていくことを進言するためであった。フリードマンはチリで
の講演の中で、自由な市場経済には、政治的自由と民主化の
持続が前提条件であるという彼の持論を唱えた。ピノチェト
大統領はフリードマンの自由市場経済のアドバイスには従っ
たものの、その冷酷な独裁政権をその後15年間も続けた。
そして、奇しくもこの二人は、2006年末に数週間違いで
相次いで他界したのであった。
──ロバート・ライシュ著/雨宮寛・今井章子訳
『暴走する民主主義』/東洋経済新報社
―――――――――――――――――――――――――――
ミルトン・フリードマン



67年前のまさにこの時間に長崎のまじめな勤労市民家族の頭上でプルトニウム原爆が炸裂したのである。
いま福一はじめ全国の原発で燃やされているMOX燃料保安院が「プルトくん」と呼ぶプルトニウム爆弾である。
菅内閣東電保安院霞ヶ関NHK記者クラブマスゴミ経団連は人殺しであり地球に対する最悪のテロリスト許されざる恥知らずである。
「野党7党は消費税増税を全員で審議拒否せよ」
内閣不信任否決以後の国会は不信任に反対、すなわち野豚を信任した自公民だけでやればよい。野豚不信任案に賛成を投じた議員はこれ以上不信任野豚政策を国会で審議できないそれ以後の国会審議を全員拒否して本会議場を退席すればよい。
残った自公民だけで全員一致で消費税増税を可決してもらえば、解散総選挙になった暁には消費税増税可決投票した議員は選挙を戦えないから自然に国会から排除淘汰される。
この国会審議採決全拒否が、否決を逆転する秘訣である(笑)