2012年07月10日

●「会期末解散の可能性が強まる」(EJ第3340号)

 橋下徹氏について書く前に、現在の日本の政治状況について整
理しておきたいと思います。いろいろな状況を分析すると、衆院
選が近いと考えられるからです。
 もし、選挙になると、橋下氏の地域政党・大阪維新の会が国政
に進出してくることになります。その場合、橋下氏がどこと組む
かが注目されるからです。記者クラブメディアは「小沢抜きの第
三極」といっていますが、それは最後の状況まで水面下で激しい
駆け引きが続くことになると思います。
 現在、選挙は秋口、10月〜11月頃ではないかという予想が
一番多いのですが、果たしてそうでしょうか。現在の永田町の動
きを分析すると、8月ないし会期末解散を睨んだものになってい
るというのです。
 最近の野田首相の顔を見ていると、以前よりも自信に満ちてい
るように感じます。消費増税法案を衆院で可決したことに自信を
持ったのでしょう。誰が何をいっても、反対しても、俺は自分の
決めた道を行くという思いつめた表情です。
 小沢氏がなぜこの時期に相当無理をしてまで離党したのかとい
うと、「野田首相は3党合意のさい、解散を約束している」と確
信したからです。小沢氏は自民党の体質というものをよく理解し
ており、「選挙近し」と感じ取ったものと思います。
 自民党の谷垣総裁は、民主党を解散総選挙に追い込むことを宣
言しています。自民党も9月に総裁選をがあり、もし、それまで
に解散に追い込めないと、次の総裁にはなれないという事情があ
ります。したがって、谷垣総裁が3党合意に応じた以上は、解散
の約束があるものと考えてよいと思います。
 しかし、もし選挙をすれば民主党は間違いなく壊滅します。大
量の落選議員が出て、民主党の再建は困難になるでしょう。それ
を考えると、選挙は少しでも先に延ばしたいと考えるものです。
いずれにしても選挙は厳しいが、それでも最善のときを選んで行
いたいと考えるのが普通です。
 しかし、野田首相は民主党の再建には関心はなく、新しい保保
連合を考えているようです。7月7日の日刊ゲンダイで、官邸事
情通は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 野田総理の頭の中は、すでに総選挙後の保保連合で占められて
 いる。仲間は民主党議員でなく、松下政経塾の人脈と自民党保
 守議員なのです。民主党の再建に関心はない。仮に民主党内で
 反対が強く、総理が解散に躊躇したときは、間違いなく、自公
 が不信任案を突きつけてくる。小沢新党や鳩山グループも乗っ
 て可決される。そうなったら、総理は解散に打って出る。どっ
 ちにしても、総理と自公の間で終着点は設定されたのです。
       ──2012年7月7日発行、日刊ゲンダイより
―――――――――――――――――――――――――――――
 もうひとつ早期解散になる要因があります。それは「特例公債
法案」の採決です。7月6日、安住淳財務相は特例公債法案につ
いて、次のように発言しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 10月に財源は枯渇する。秋以降、予算執行は例外なく厳し
 い抑制を迫られる。          ──安住淳財務相
―――――――――――――――――――――――――――――
 7月7日のBSテレビ朝日「激論!クロスファイア」に自民党
の石原幹事長が出演し、民主党から特例公債法案についての話は
何もきていないと述べています。消費増税法案を通すことに精一
杯で、余裕がないのでしょう。
 本来この特例公債法案は、予算案と一緒に提出されていなけれ
ばならない法案ですが、現在は衆議院にさえも提出されていない
のです。しかし、もし、特例公債法案が通らないと、生活保護費
や地方交付税が行き届かない可能性があるのです。
 ちょうど1年前にも特例公債法案が成立せず、結局は菅首相の
退陣と引き換えにこの法案を通した経緯があります。したがって
もし野田政権がこの法案の採決を自民党に求めれば、やはり解散
を求められるのは必至です。
 それとも民主党としては、選挙が近いなか、弱者対策や自治体
向けの予算が削られることになるが、それでもいいのかと自民党
をはじめとする野党に訴えるつもりなのでしょうか。
 このように、たとえどのように解散総選挙を延ばしたとしても
10月ぐらいには選挙をしなければならなくなるのです。こうい
う状況を総合的に考慮して野田首相は、谷垣総裁の求める会期末
解散を決めたのではないかと思われます。
 もうひとつ注目すべきは、鳩山グループの動きです。鳩山元首
相を中心に24人が連日のように研究会を開いています。いつ解
散になっても対応できる準備をしているのです。
 実はいま多くの視線が小沢新党に集まっているのです。今後の
新党の規模によっては同一歩調を取る議員や政党が出てくる可能
性があります。民主党内には相当の離党予備軍がおり、このあと
も離党者は増えるものと思われます。それは消費増税法案の参院
採決後がきっかけになります。
 7月8日のテレビ朝日の番組に出演した田中秀征氏は、「法案
に反対して党に残留した人も最後は結局離党することになるだろ
う」と述べています。なぜかというと、選挙になれば「彼らはい
い訳をせざるを得ず、選挙にならない」からです。
 鳩山グループは、民主党や連合の支持団体の影響力が強い北海
道9区の選出であって、離党は困難でしょうが、弟の鳩山邦夫氏
との連携なら十分考えられるのです。小沢新党の幹事長を務める
牧義夫議員は、鳩山邦夫氏の元秘書であり、接点は十分あるとい
えます。しかし、小沢新党が結党後1ヵ月ぐらいの間にどのくら
いのパワーを持つかがかぎを握るのです。
 そして橋下徹大阪市長がどう出るかです。これによって日本の
政治は変貌します。       ―── [橋下徹研究/02]


≪画像および関連情報≫
 ●「増税騒動の感想」/経済コラムマガジン/714
  ―――――――――――――――――――――――――――
  正直に言って、これまで小沢一郎という政治家に筆者は好感
  を持っていなかった。中国に対する媚びた政治姿勢や小渕政
  権末期の訳の分らない連立離脱劇などに筆者も強い反感を持
  っている。しかしこの政治家の今回の造反劇と今後の活動に
  は注目と関心を持たざるを得ない。ところで今回の造反劇で
  筆者は「意外と造反者の数が少ない」と思った。頭がボケて
  いるマスコミや政治評論家は反対に「思ったより多かった」
  と言っている。一週間も経てば、今回やむなく賛成票を投じ
  た民主党の議員の中にも「反対票を投じておけば良かった」
  と強く反省する者がかなり出てくると筆者は見ている。また
  大手マスコミは小沢新党への期待が「15〜16%」と極め
  て低く、今回の造反と新党構想は大失敗と断じている。しか
  し自民党や民主党の支持率もその程度である。むしろ民主党
  の支持率は現状よりずっと下がると筆者は見ている。彼等は
  また連合の反発があり小沢新党はポスター貼りをやってくれ
  る者もいないと指摘している。たしかに財界だけでなく連合
  までが今回の増税に賛成している。しかし「よくぞ増税をし
  てくれた」と感謝して民主党のポスターを貼ってくれる末端
  の連合組合員や、喜んで自民党のポスターを貼ってくれる商
  工業者もほぼ皆無であろう。労組や財界の幹部は本当に頭が
  おかしい。連合なんて膨大な積立ててきた組合費を組合員に
  返して解散した方が良い。
             http://adpweb.com/eco/eco714.html
  ―――――――――――――――――――――――――――

最近自信に満ちている野田首相.jpg
最近自信に満ちている野田首相
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 橋下徹研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>橋下徹氏について書く
楽しみにしております。


ところで、記事に昔の事が有り、一言

>小渕政権末期の訳の分らない連立離脱劇

・自民党と自由党の連立条件の反故
・連立条件の法案の提出を拒まれ、連立離脱

しかし、竹下氏と法案導入で争った、先物取引のサーキットブレーカー制度の法案は通した。

当時、自民党は公明党とのパイプが無く、自由党を利用

上記の様に思っております。
Posted by メジナ at 2012年07月10日 09:15
【ユダ金は地位協定破棄だけを怖れている】

日本のどの基地にも危険なオスプレイ配置を許してはいけない!2012年7月 5日 (木)ふじふじのフィルターさま
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-fb7e.html
のエントリー中程にある「オスプレイの使用が予定されている低空飛行訓練ルート」の図をご覧ください(図の出典は赤旗記事だそうです。本文参照)。

オスプレイは海上輸送ヘリではありません。訓練飛行予定ルートのうち(6)パープル沖縄周辺海上は実際には無価値です。つまり最初から沖縄ではなく本土配備を目的としており、沖縄へ配備するぞと言うのはブラフでありダミー発表です。予定通り沖縄に配置しようとしたら強硬な反対に出会ったのでやむなく本土へ配備変更したんだよと、日本側に責任をなすりつけるバカの一つ覚えの見え透いた子供だましですね。ユダ金の幼稚な頭で思いつくのはその程度でしょうが。それほど背に腹は代えられぬまでにユダ金は地位協定破棄を怖れているのです。

まあ野豚をテロリストとして逮捕してスパイ内閣国会をつぶしてしまえば、ユダ金が頼れるものは残ったむき出しの地位協定だけになるから、そこで粛々と黒ボールペン国民投票で地位協定を破棄してやれば金も手間もかけずに楽々とユダ金退治ができます。

(3本100円の黒ボール)ぺんは(ユダ金米軍戦争の狂犬金食い虫穀潰し治外法権)けんよりも強し、ですね。

投稿: 通りがけ | 2012年7月 8日 (日) 09時13分
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

オスプレイには大本命の訓練飛行ルートブラウンルートもあることを日米両政府は隠していました。これを隠すために野豚が国内問題を大紛糾させて国民の耳目が地位協定破棄へ向かわないように豚芝居を続けているのです。
ひょっとして小沢もぐるかな、政局騒ぎを起こしてしかもノダ倒閣をしない。不信任案提出せず首相証人喚問もせずだらだらいつまでも野豚延命の手助けをしているのだからそんな印象ですね。国会議員全員共謀共同正犯です。

参考:新聞記事2つ
1.オスプレイ訓練、中国地方も
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201207100072.html
 米軍が垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備後、日本各地で低空飛行訓練を予定している問題で、従来判明していた本州、四国、九州・沖縄の計6ルートとは別に、中国地方山間部を通るルートの使用も検討されていることが8日、日本政府関係者への取材で分かった。

 ルートの名称を明らかにしていないが、中国地方を東西に縦断する「ブラウンルート」とみられ、日本政府が初めて認めたことになる。

 政府関係者は、海兵隊が普天間配備後に毎月訓練を計画している米海兵隊岩国基地(岩国市)に近いことから「中国地方ルートが低空飛行訓練に利用されることはあり得る」と話している。

 6ルートは、米海兵隊が6月に公表した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)へのオスプレイ配備に関する環境影響評価書で明らかになっていた。

 ブラウンルートは含まれていなかったが、広島県の住民団体が6月、沖縄防衛局ホームページの英語版に飛行ルートとして「Brown(ブラウン)」の記述を発見。「オスプレイ飛行による環境への影響が確認され、意図的に削除した可能性がある」と指摘していた。

 岩国から飛来したオスプレイが中国地方上空で低空飛行訓練を行う可能性が大きくなった。評価書に記載がなまま中国地方で飛行すれば、影響評価なしの実施と見なされ、住民の反発が強まりそうだ。

2.「積み出し許せない」 山口・岩国で怒りと不安 オスプレイ、米本土出港
2012.7.3 11:08http://sankei.jp.msn.com/region/news/120703/ymc12070311180002-n1.htm

 「安全性が確認されていないのに許せない」「もう止められないのでは」−。垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが輸送船に積載され米本土を出港したことが判明した3日、搬入先の米軍岩国基地を抱える山口県岩国市からは不安や怒りの声が上がった。

 市議会では基地容認派が過半数を占めるが、オスプレイの搬入をめぐっては全会一致で「反対」の意見書を可決した。容認派の市議(64)は「今まで政府に協力してきたが、オスプレイをめぐっては市民に不安が広がっている。危険な機種は持ち込ませないように政府がきちんと対応すべきだ」と批判した。

 長年にわたり基地問題に携わってきた市議(66)は「安全性が確認されていないのに積み出すのはおかしい。なし崩し的に進めようとしている」と指摘。「既成事実を積み重ね、まずは岩国から切り崩そうとしているのだろう」と話した。
Posted by 東行系 at 2012年07月10日 10:27
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