ことをいっていますが、なかでも石原都知事の発言はひどかった
と思います。石原氏はこういっているのです。
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(石原新党について)私は亀井(静香)君に、新党も必要だろうが
ちょっとでも小沢(一郎氏)の影が差してくるような話には乗ら
ないと言っている。晩節汚すしね。小沢君と亀井君が色々行き
来しているのは知ってますから。今度の判決は無罪と言ったっ
て、限りなく黒に近い灰色だから。これを白と言えるかね。国
民だってそっぽ向きますよ。──朝日新聞/4月28日付朝刊
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この発言は最低です。「小沢なんかと組んだら晩節を汚す」ま
でもなく、この発言で既に晩節を汚しています。私は石原氏が嫌
いではなかったが、小沢氏の話になると感情的になり、確たる証
拠もないのにまるで相手を罪人扱いをする態度にこちらも大いに
不快感を覚えます。
この石原発言に関連して、ネットにはいろいろな声が寄せられ
ていますが、中でも今回の無罪判決全般を客観的に検証している
ブロガーESQ氏の意見をご紹介します。
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基本的に、判決が出た段階においては、無罪判決は白であり、
有罪判決は黒である。この根本が理解できていない立法者たる
政治家やマスメディアが多いことは本当に恐ろしいと言わざる
を得ない。仮に、グレー判決というのがあるとすれば、無罪判
決を受けた冤罪の被害者は一生、「無罪だがグレーだ」、「限
りなく黒だ」とのそしりを受けて生活しなければならないので
あろうか。そんな主張は到底受け入れるべき見解ではないし、
このような発言をする人間が東京都の都知事であることについ
て、都民は恥ずかしいと感じなければならない。「無罪でもグ
レー」とか、「無罪でお限りなくクロ」とかいう主張を平然と
する人々は、足利事件の被害者である菅谷さんに対しても同じ
ことをいうのであろうか。菅谷さんと小沢の無罪判決との差は
何で、どういう事件であれば、「無罪でもグレー」と評価でき
るのか、その合理的根拠は何であるのか。他の無罪判決への影
響などこういったとも考えず、「無罪でも、怪しい」という議
論をする人間は、極めて底が浅い。「無罪でもグレー」なんて
いう主張を認めだしたら、司法は終わりである。挙証責任の問
題と無罪判決の意義を混同し、司法が何たるかを理解してない
人々が要職に就いている我が国の現状は極めて恐ろしいと言わ
ざるを得ない。 ──匿名ブロガーESQ氏
http://esquire.air-nifty.com/blog/2012/04/post-279f.html
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表の大新聞の論説が劣悪である現在、ネットには、非常に的確
な評論や秀逸なレポートが溢れており、このままでは、テレビや
新聞などの表のメディアは衰退すると思います。
今回の小沢裁判において、大善裁判長は判決に当って、本当に
苦悩したと思われます。今回の判決を「八方美人判決」と呼ぶ人
がいますが、まさにその通りなのです。裁判長は、最高裁、東京
地裁、検察、検察官役の指定弁護士、そして被告に対してそれぞ
れ配慮して無罪判決を出しているからです。
仮定の話ですが、大善裁判長は有罪判決を出すことも十分でき
たと思うのです。なぜなら、石川知裕元秘書は小沢氏から借りた
4億円を簿外処理をしようとしていたのはどうやら事実のようで
あり、その監督責任を問うことは可能であるからです。しかし、
ここで小沢被告有罪判決を出すと、確実に控訴され、その審理プ
ロセスで、検察審の闇が暴かれる可能性があります。
このことを理解するには、大善裁判長の経歴を知る必要があり
ます。大善文男氏は2010年4月から、東京地裁総括判事に就
任したのですが、2006年4月から2010年3月まで高松高
裁事務局長をしています。
この高裁の事務局長とは、管轄地域内の判事の人事権を握る重
要なポストであり、その上位ポストは最高裁事務総局ということ
になります。このポストを経験した人は、最高裁判事の道が開け
るといわれます。重要なのは、この最高裁事務総局が検察審査会
と深い関係があるということです。検察審が暴かれると、もっと
深い闇のなかに沈んでいる最高裁まで明るみに出る恐れがありま
す。最高裁判所事務総局は他の行政機関と異なり、その存在自体
が最高裁判所の内部に隠れていて一般国民の目に触れることがな
いうえ、日本国内の全ての裁判所と裁判官を支配・統制している
組織の性質上、検察や警察などによる内部調査が行われることも
ないのです。
そのため、虚偽の捜査報告書が検察審に送られたことによって
強制起訴自体が無効であるとする訴えを退け、その代り検察の捜
査方法に関しては厳しく糾弾しています。裁判長としてはバラン
スをとったつもりなのです。
もし、有罪にすると、確実に控訴され、再び検察審の実態が裁
判で争われることになり、最高裁としては極めてまずいことにな
るのです。これを防ぐには無罪判決しかない。無罪であれば、被
告側は何もできないからです。
虚偽記載とはいうもの、逮捕・起訴して調べるほどの重罪では
ないですが、これを認定しないと、既に有罪の判決を出している
陸山会公判と整合性が取れなくなることや検察官役の指定弁護士
の主張を一方的に退けることになります。
そのため、虚偽記載を厳しく認定し、指定弁護士の顔を立てる
ことにより、控訴を防ぐ必要もあったのです。指定弁護士の事実
と異なるストーリーを大筋で認めたのは、控訴はするなというサ
インを裁判所として出したものと思われます。しかし、無罪を勝
ち取った小沢一郎という政治家はそういう彼らの魂胆をすべて打
ち破る男なのです。 ── [小沢無罪判決について/03]
≪画像および関連情報≫
●文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ/毒蛇山荘日記
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小沢一郎無罪判決!!!ついに小沢一郎裁判に「無罪判決」
が出た。最高裁事務総局も裁判官も、ネット論壇を中心に異
常に盛り上がって来た「小沢一郎支援」「小沢一郎無罪論」
換言すれば「検察批判」「最高裁批判」という「世論」の高
まりに抗しきれなかったということだろう。むろん、弘中弁
護士の存在が最も大きいことは言うまでもない。しかし、小
沢一郎の闘いは、つまり小沢革命は、これからだ。まだまだ
米国CIAの「手先」どもは、永田町周辺に跋扈しているこ
とを忘れてはならない。それにしても、判決前日、誰が情報
源か知らないが、おそらく野中広務あたりが発信元だろうが
「隠し子」情報を垂れ流した「週刊文春」と「松田賢弥」は
またまた天下に大恥を晒したというほかはない。これで「文
春」という出版社は三流ガセネタ出版社に転落したと思う。
さて、ブラック・ジャーナリスト松田賢弥だが、この男は、
岩手県出身らしいが、経歴や学歴を含めて、その正体は明ら
かにされていない。一体、何者なのか。誰の「手先」として
これまで、「小沢一郎つぶし」の言論活動をして来たのか。
野中広務と高橋嘉信を情報源とする胆沢ダム関連の裏金疑惑
という、「週刊現代」における松田賢弥の「ガセネタ報道」
から、この「小沢一郎裁判」は始まっている。検察も最高裁
も、そして新聞やテレビを中心とするマスコミ・・・も、松
田賢弥のガセネタ報道を鵜呑みにしたために、とんでもない
大恥を晒してしまったというほかはない。政権交代をつぶし
日本の政治改革をつぶし、日本国民の生活を破綻させ、東北
震災地を放置することになった・・・ブラック・ジャーナリ
スト松田賢弥の無責任な報道の責任は重い。今こそ松田賢弥
の言論活動を総点検し、「告発」することが必要だろう。
http://www.paradigm2020.jp/blogw/1328060796.html
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小沢氏を批判する石原都知事