2012年05月04日

●「どこが虚偽記載に当るのか」(EJ休日特集号第02号)

 小沢裁判では、4億円の出所については争点になっておらず、
政治資金収支報告書への虚偽記載──いわゆる期ズレに小沢氏が
かかわっていたかどうかが争われたのです。
 虚偽記載といっても、土地購入の記述を代金決済日にしないで
登記日にしただけのことなのです。それはせいぜい帳簿の記載ミ
スに過ぎないものであり、ほとんどのケースは修正で済まされて
いる事案なのです。
 しかし、小沢氏の場合は、元秘書3人を逮捕・起訴して有罪の
判決を出し、検察から2回にわたって不起訴になっている小沢氏
を検察審というブラックボックスの機関で強制起訴するに及んで
は、まさに魔女狩りそのものであり、明らかに異常です。しかも
検察審の強制起訴は政治家では小沢氏がはじめてなのです。
 その裁判で無罪になってもなお世論調査で「小沢氏は説明責任
を果たしていない」が70%を超えるのは、それまでマスコミが
事実に基づかない偏向報道で、露骨な「小沢叩き」を長くやって
きた結果なのです。それは特定政治家をターゲットとする「人物
破壊」行為そのものであり、マスメディアとしては絶対にやって
はならないことなのです。
 それでは、無罪判決では、虚偽記載をどのように裁いているで
しょうか。元検事の日隅一雄氏は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 判決が認めた「うそ」の内容とは小沢さんの資金管理団体「陸
 山会」の政治資金収支報告書について、「(1)元代表が04
 年10月に石川議員に手渡した4億円を記載せず、(2)同月
 に土地を購入し代金を決済しながら05年分報告書に記載をず
 らしたこと」の2点だ。つまり、小沢さんが土地購入のために
 2004年10月に秘書に渡した4億円が陵山会の収入として
 記載されていないこと、(2)土地購入が実際には、2004
 年中になされていたのにもかかわらず、2004年度の報告書
 には記載せず、2005年度の報告書に記載した、ということ
 だ。             ──日隅一雄氏のブログより
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢氏が石川元秘書に4億円の現金を渡したのは、元赤坂タワ
ーズの金庫です。小沢氏はそこに現金として個人資産を保管して
いたのです。2004年10月12日のことです。
 裁判所は、この4億円については2004年の陸山会の政治資
金収支報告書に記載はないとしています。しかし、何度も強調し
ていることですが、その記載はあるのです。2004年の陸山会
の収支報告書をご自身の目で確認していただきたいと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――
◎『官報/平成17年9月30日』(号外第223号)P247
http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162
―――――――――――――――――――――――――――――
 URLをクリックすると、官報223号が表示されます。陸山
会のページはP247です。▼をクリックしながらページに達す
るか、URLの後半に「page=162」を書き加えてクリックしてく
ださい。4つのブロックの一番右側が陸山会です。 P247〜
248の2ページにわたっています。上から15行と16行に次
の表示があります。
―――――――――――――――――――――――――――――
     借入金
      小澤一郎  400,000,000
―――――――――――――――――――――――――――――
 ここで留意すべきことがあります。小沢氏は衆議院議員として
や陸山会代表としては「小沢一郎」、個人としては「小澤一郎」
の文字を使いわけているといわれます。2004年の収支報告書
には「小澤一郎」とあり、これは個人をあらわしていると考える
ことができます。
 10月12日に現金4億円を受け取った石川元秘書は、それを
りそな銀行衆議院支店に定期預金にし、それを担保として同額の
資金を同銀行から借り入れることにしたのです。そしてこのこと
は小沢氏も了解していたものと考えられます。だから、小沢氏は
融資申込書にサインをしたのです。
 預金担保貸付については10月28日にりそな銀行に対し、申
し込み手続きをしています。そして10月29日、午前10時に
売主の東洋アレックスに対し、土地売買代金の決済が行われ、土
地の所有権移転登記手続きに必要な書類を受け取っています。
 問題は、2004年の収支報告書にある「借入金/小澤一郎/
4億円」の記載は何をあらわしているのでしょうか。
 4億円の記載は本来2つあるべきです。1つは小沢氏から借り
入れた4億円、2つはそれを担保にしてりそな銀行から借り入れ
た4億円です。常識的に考えれば、収支報告書の「借入金/4億
円」は、小沢氏から借りた4億円ということになります。
 しかし、判決要旨によると、この4億円はりそな銀行からのも
のであると特定しています。その理由は、「その備考欄に『平成
16年10月29日』」と記載されているからであるとしている
のです。その日に決済されているからです。しかし、ご覧になっ
てわかるように、官報には備考欄などないのです。もしかすると
官報は、備考欄などをカットしている可能性もあるのかもしれま
せんが、納得がいかないのです。
 さらに、判決要旨には、2004年の収支報告書の「資産等の
状況」欄の「2資産等の項目別内訳」において、資産として「定
期預金/4億円/平成16年10月29日」と記載されていると
していますが、官報の方にはその記載はありません。
 もし、官報記載の政治資金収支報告書が実際の報告書をそのま
ま載せていないとすると、帳簿を根こそぎ検察に持っていかれた
陸山会側としては、非常に不利な条件で、裁判を戦うことになり
ます。検察側は全資料を押収しているのですから、絶対に有利に
なります。       ── [小沢無罪判決について/02]


≪画像および関連情報≫
 ●小沢裁判:支離滅裂な判決文/徳山勝氏
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  26日の小沢裁判で「無罪判決」が下った。その判決要旨を
  一読した時、何とも言えない違和感があった。それは3つの
  争点の内、「公訴棄却」と「虚偽記載」については、指定弁
  護士の主張を入れたが、「共謀」については、「元代表の供
  述には、変遷や不自然な点が認められる」と述べながら(小
  沢氏が)「05年分に計上すべきでないことを認識していな
  かった可能性がある」として推認無罪にしたことにある。刑
  事裁判では、公訴棄却でない限り「有罪」か「無罪」しかな
  い。マスコミが言うような「クロに近い無罪」などは存在し
  ない。そして有罪を証明するのは、本裁判では指定弁護士で
  あって裁判官ではない。裁判官は「法と証拠」に基づいて、
  淡々と判決を下せばよい。処が大善裁判長は、独善的な論理
  を展開し、推認をした。一言で言えば「支離滅裂」な判決文
  で、彼の本質が登石裁判官と何ら変わらないことを示した。
  小沢裁判の本質は、既得権益側が政権交代を阻止しようとし
  て起こした事件である。このことについては、いずれ詳しく
  書きたいと思っているので省略するが、その事件の結末を、
  体制側は「有罪」で結びたかった。だが、検察審査会を悪用
  したことによって、一つの録音が特捜検察の腐敗を暴き、さ
  らには検察審査会事務局から、最高裁事務総局の存在までが
  暴かれ始めた。そこで「無罪」で幕引きを図ったのだろう。
  おそらく体制内部では、小沢潰しの「有罪派」と組織防衛の
  「無罪派」のせめぎ合いがあったと想像する。有罪判決を下
  せば当然控訴となる。控訴審で傷を負うのは体制側である。
  それを避けるには公訴棄却しかない。だがそうすると「有罪
  派」の面子は丸潰れになる。そこで体制側に近い指定弁護士
  に、彼らの主張を丸呑みするから、控訴はやめてくれという
  サインを送ったのが、この判決文だと推測する。
  http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?m=0&i=12
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小沢氏/栃木県真岡市.jpg
小沢氏/栃木県真岡市
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小沢無罪判決について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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