いておく必要があります。それはJとB――あのフリーメーソン
の2本の柱です。
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J ・・・・・ ヤキン
B ・・・・・ ボアズ
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JとBの関連語を並べると、次のようになります。昨日のEJ
では、○印のついている部分を使って説明しています。
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ヤキン(J) ボアズ(B)
オシリス イシス
○ 男 性 女性
○ 太 陽 月
○ 昼 夜
火 水
金 銀
能 動 受 動
3 5
赤 白または黒
啓 発 無駄口
牡牛座 双子座
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フリーメーソンでは、自然界は次の4つの元素によって形成さ
れているという考え方があります。これを「4大元素」といって
います。
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火 水
空気 大地
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この4大元素は、「太陽」と「月」、「男性」と「女性」に関
連しており、これによって次の図式を描くことができます。これ
は、ジャック・シャイエの考え方に基づいています。
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――「太陽」―――――――「月」――→
ザラストロ・・・・・ 夜の女王
I I
I I
――「火」――――――――「水」――→
タミーノ ・・・・・ パミーナ
I I
I I
――「空気」―――――――「大地」―→
パパゲーノ ・・・・ モノスタトス
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4大元素の2つである「火」と「水」は、それぞれ「太陽」と
「月」に対応し、同時に「男」と「女」――つまり、タミーノと
パミーナを暗示しています。
4大元素の残りの2つである「空気」と「大地」には、パパゲ
ーノとモノスタトスが対応しています。ジャック・シャイエはパ
パゲーノとモノスタトスについて次のように述べています。
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パパゲーノの場合を見てみよう。空気中に住まう鳥の捕獲者で
あり、タミーノが鳥の一種と取り違えるほどの鳥の羽根を身に
まとい、笛(通風楽器)を吹き、羽根が生えているかのように
身軽であわて者でもあるパパゲーノは、「空気」の王国のあら
ゆる特徴を所有している。彼とは対照的に正反対なのがモノス
タトスである。モノスタトスは、地下の闇の黒いシンボルであ
り、夜の女王と侍女たちの案内人として慣れ親しんだ地下道を
かけ巡り、ヴァルカンのような地下の洞窟で鍛えられた鎖で誰
彼なくひっ捉えてやろうと躍起になっている。
――ジャック・シャイエ著/高橋英郎・藤井康生訳
『魔笛/秘教オペラ』より。白水社刊
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しかし、この図式は、物語の最初の部分ではパパゲーノとモノ
スタトスは逆になっています。パパゲーノは夜の女王に仕えてお
り、モノスタトスはザラストロに仕えていたのです。しかし、最
終的には本来のポジションに戻っています。
『魔笛』では、これらザラストロ、夜の女王、タミーノ、パミ
ーナ、パパゲーノ、モノスタトスは主要登場人物ということにな
り、それぞれについて詳しく知っておく必要があります。
フリーメーソンでは、入会希望者があると、ロッジの幹部が集
まって会議を開き、試練を受けさせる資格があるかどうかを協議
します。実際にこのシーンはオペラの中にありますが、そこでタ
ミーノを自分の後継者とする意思を明らかにしているのです。
フリーメーソンでいう「通過儀礼」という言葉の意味は、ひと
つの世界から他の世界へと通過することをいうのです。考えてみ
ると、『魔笛』というオペラは、タミーノとパミーナがザラスト
ロに主導され、厳しい試練を乗り越えることによって、それぞれ
が住んでいた世界から、フリーメーソンの世界に通過する儀礼全
般について描いたものであることがわかります。
とくにパミーナについては、彼女の意思に反する誘拐にはじま
り、モノスタトスの執拗ないやがらせに耐えてタミーノと出会う
が、すぐ引き離される――そして「ザラストロを殺せ」と迫る母
の訴えに悩むなど、涙と煩悶のプロセスを辿ってはじめてザラス
トロを信ずるようになるのです。このパミーナの通過儀礼につい
ては非常に説得力があります。
そのきっかけになったのが、第2幕でザラストロがパミーナを
いたわりながら歌うアリア「この神聖な神殿の中では」(「関連
情報」参照)なのです。 ―――― [モーツァルト26]
≪画像および関連情報≫
・「この神聖な神殿の中では」/ザラストロのアリア
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この神聖な神殿の中では
人々は復讐ということを知らない
ひとりの人間があやまちを犯せば
愛がそのひとを本来のつとめに導く
こうしてそのひとは友の手にすがって
楽しく満ち足りて、よりよい国にいくのだ
この神聖な壁の中では
人間が人間を愛するところでは
裏切り者のひそむ余地はない
人々は敵を赦すのだから
このような教えを喜ばない者は
人間であることに値しないのだ
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