2005年03月10日

独自理論/ハンコックとヴェリコフスキー(EJ1549号)

 火星のテーマを取り上げてから、今日で28回目になります。
そろそろテーマのしめくくりをはかる必要がありますが、今後の
展開として、次の2つの方向があります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 1.火星には超古代文明が存在していた可能性があるが、それ
   はエジプト文明と関連が深い。この火星と地球をめぐる壮
   大なコネクションを探っていく方向
 2.火星に超古代文明が存在していたとしても、それがどうし
   て崩壊してしまったのか。その謎を探り、火星再生計画を
   進める方法について探っていく方向
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 いずれも大きなテーマであり、それぞれがひとつのテーマにな
る内容があります。そこで、これらの両方にまたがる問題をこの
あと続けてこのテーマはひとまず終了し、時期を改めて上記2つ
のテーマに挑戦したいと考えています。
 「火星には超古代文明が存在した」――既にこの段階で抵抗を
感じてしまう人も少なくないと思います。しかし、火星上に展開
する数多い異常構造物――これらはどのように考えても人工物と
しか思えないものばかりです。
 現在でもNASAはこれらの異常構造物を人工物とは明確に認
めていませんが、内部的にはそれらが人工物であるという仮説に
立って、数多くの火星探査機を火星に飛ばすことによって、その
細部を詳しく探ろうとしています。
 かつては、「火星には生物がいるかいないか」に興味の中心が
あったのですが、現在では「火星の超古代文明はどのようなもの
であったか」とか「その超古代文明はどのようにして滅びたか」
また「その超古代文明と地球とはどのような関係にあるのか」と
いう火星に何らかのかたちでETI――地球外知性体/エクスト
ラテレストリアル・インテリジェンスが存在したことを前提とし
て、それがどうなったかを研究することに興味の焦点は移ってい
ると感じます。
 グラハム・ハンコックという人物をご存知でしょうか。
 グラハム・ハンコックは、『神の刻印』『神々の指紋』『天の
鏡』(いずれも翔泳社刊)などの世界的ベストセラーの著者なの
です。これらの本は世界で500万部以上を売り上げ、27の言
語に翻訳されているといわれます。
 ハンコックは、人類の歴史および前史に関して正統な疑問を呈
し、大衆的な盛り上がりを背景に主流派学者の凝り固まった見解
に挑みかかる人物として認識されるようになってきています。
 このグラハム・ハンコックは、火星にはかつてETIが存在し
たことを前提として、火星の超古代文明が滅んだ原因は、彗星、
もしくは小惑星の火星への激突ではないかと推測しています。彼
は火星だけではなく、地球もまた、かつて小惑星が激突し、それ
が原因で失われた文明が存在するのではないかという仮説を立て
ていることでも知られています。
 火星の表面を見ると、数多いクレータが見られます。これは隕
石の衝突によってできるものです。中には、火星の直径の8分の
1以上のスケールを持つクレータもあるのです。したがって、グ
ラハム・ハンコックのいう小惑星の激突によって火星の超古代文
明が滅亡したというのはそれなりに根拠があります。
 ここで注目すべきは火星の海なのです。火星に超古代文明が存
在したということは、火星には豊富な水があったということを意
味します。もちろん海もあったのです。その海の水はどこに行っ
たのかということです。
 火星の海を消滅させたものは何か――火星の海を消滅させたカ
タストロフィこそが火星の超古代文明を滅亡させた原因ではない
かというわけです。そのカタストロフィは、小惑星が地球に激突
したということなのでしょうか。
 小惑星が地球に激突した場合、海の水はどうなってしまうので
しょうか。仮に小惑星が海に激突したとしたら、一体何が起こる
のでしょうか。
 小惑星が海に激突したら、想像を絶する高波が大陸を襲い、高
熱で大量の水が水蒸気になるはずです。つまり、火星は灼熱のス
チーム状態となるわけです。しかし、その水蒸気はどこに行って
しまうのでしょうか。
 現在火星に残るクレータから逆算して衝突した隕石の大きさを
計算しても、海の水を一挙に失わしめるほどの隕石が衝突したと
は考えられないのです。つまり、多少大きい隕石が火星に激突し
ても、海の水が一挙に失われることはあり得ないのです。
 アカデミズムは、数億年かけて水は少しずつ失われていったと
していますが、これについてもそれを裏づける実証データは一切
ないのです。NASAは学者の集まりであり、当然アカデミズム
の側に立っています。
 海の水が一挙に失われるほどのカタストロフィは、隕石や彗星
小惑星クラスのものではなく、もっと巨大な天体が関与しなけれ
あり得ない――それは想像を絶する天体の動きというものが前提
となるのです。具体的には巨大天体による火星とのニアミス――
つまり、大天変地異がそれにかかわっているとしか考えられない
のです。これには、惑星形成論が深く関連してきます。
 ここにアカデミズムが最も忌み嫌い、恐れる理論がこの問題に
かかわってきます。それは「ヴェリコフスキー理論」といって、
かつてNASAが徹底的に攻撃して、葬り去ったはずの理論なの
ですが、火星の大気のほとんどを奪い取り、海の水を一挙に消滅
させる大天変地異を説明する理論なのです。
 イマヌエル・ヴェリコフスキー――学界の従来の理論を根底か
らくつがえす奇想天外な理論で学界に衝撃を与えた精神科医であ
り、NASAとしては絶対に受け入れられない理論なのです。
 NASAが忌み嫌うイマヌエル・ヴェリコフスキー理論とは、
一体どういう理論なのでしょうか。明日のEJでは「ヴェリコフ
スキー理論」について解説します。


≪画像および関連情報≫
 ・イマヌエル・ヴェリコフスキー
  ユダヤ系ロシア人で精神科医。1950年に米国で『衝突す
  る宇宙』を著し、学界に衝撃を与えている。
  ≪ヴェリコフスキー事件に関する参考文献≫
   @アイザック・アシモフ著、「我が惑星、そは汝のもの」
    ハヤカワ文庫、pp.65-81
   AM.ガードナー著、「奇妙な論理」、社会思想社現代教
    養文庫、pp.54-62
   B「禁断の超「歴史」「科学」」、新人物往来社、pp.124
    -131
   Cカール・セーガン、「サイエンス・アドベンチャー」
    潮選書
   Dテレンス・ハインズ著、「ハインズ博士『超科学』をき
    る」、化学同人、pp.276-285

1549号.jpg


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posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 火星探査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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