2005年03月08日

変形している人面岩/NASA公開(EJ1547号)

 1998年3月26日、NASAはマーズ・グローバル・サー
ベイヤー(MGS)がシドニア地区の人面岩の観測を開始すると
発表します。関係者はこれに大きな期待を抱いたものです。NA
SAが人面岩の観測を口にすることは珍しいこと、それにMGS
に搭載されているカメラが非常に高度なものだったからです。
 MGSのカメラの解像度は、1画素で約4.3メートル四方を
カバーでき、ヴァイキングのカメラの解像度の10倍も高いので
もっと鮮明な人面岩の写真が見られると期待したのです。
 そして、NASAが発表した10日後の4月5日、人面岩の最
新画像が公開されたのです。NASAによると、この写真の画像
解析は、カルフォルニア州サンディエゴにある「マリン・スペー
ス・サイエンス・システムズ」によって行われ、JPLに送られ
インターネットを通じて世界に発信されたのです。
 しかし、その写真には人面岩など写っていなかったのです。高
さ800メートルと計算されている人面岩はどこにも見当たらな
いのです。ただ、よく見ると、変形した楕円形の模様がうっすら
とあることがわかる程度です。添付ファイルの写真Aです。
 これは、強いていえば人面に見えなくもないといった程度であ
り、まさにNASAのいう「光と影のいたずら」以外の何もので
もなかったからです。NASAの技術者の「してやったり」とい
う顔が浮かんでくるような写真であるといえます。
 人面岩の存在を信じる科学者たちは、この写真は意図的に修正
されていると判断し、画像の再解析をはじめたのです。その中心
人物は、米国海軍天文台の天体力学部長トマス・ヴァン・フラン
ダーン博士です。
 人面岩の最大の特徴は左右対称性にあります。しかし、MGS
が撮影した人面岩は左右対称性が崩れ、向かって左側が大きくな
り、代わって右側が縮んだように小さくなっているように見えま
す。そのように見えるのは、火星の冬独特の砂塵や雲の影響と考
えられるのですが、NASAはあえてそういう写真を選んで公開
したと考えられます。それとも、何かによって右側が崩されとも
いえるのです。
 フラン・ダーン博士は、まず、NASAの写真の陰影を強調し
てみたのです。そうすると、顔の造作がはっきりとしてきます。
これが添付ファイルの写真Bです。これなら、人面らしきものが
浮かび上がってきます。
 フラン・ダーン博士は、次に太陽光の当たり具合と明度を調整
し、顔の中央に鼻がくるように修正したのです。これでかなり顔
の輪郭がはっきりとしてきたのです。これが添付ファイルの写真
Cです。大きな疑惑とされるのは、NASAは本当はこのように
撮れている写真を修正して写真Aのようにしたのではないかとい
うことです。
 これに対してNASAは、2001年5月24日にさらに人面
岩の写真を公開しています。それが添付ファイルの写真Dです。
この写真は、1998年のものに比べると左右対称ははっきりし
ており、このことから考えても、1998年の写真には意図的な
修正があったことは間違いないと考えられます。
 NASAが公開した人面岩の写真Dを見ると、右側が相当崩れ
てはいるものの、少なくとも自然のものではなく、人工物である
ことは確かであるといえます。NASAは明言こそしていません
が、それが人工物であることを暗に認めたと考えて間違いないと
思われます。
 もうひとつ写真Dをよく見ると、これは人面というよりも猿に
近い容貌ではないかと考えられます。実際の人の顔に比べて額が
狭いからです。専門家によると、骨相学的には人面よりも猿面に
近いといえるということです。
 しかし、ここに興味ある指摘があります。リチャード・ホーグ
ランドが率いる「独立火星調査団」のメンバーであるコンピュー
タ技師のマーク・カーロットの次の指摘です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 人面岩の映像を詳細に解析した結果、眼窩に眼球が存在し、瞳
 も存在する。さらに目から頬にかけて涙の跡らしいものが認め
 られる。             ――マーク・カーロット
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「涙を流している」と考えると、やはり猿面ではなく人面と考
えられますが、モニュメントとして、あえて「涙」を構築したと
すると、そこには何らかのメッセージがあるということになりま
す。一体何を伝えようとしたのでしょうか。
 「涙を流す石像」は地球上に存在します。その場所は、南米ボ
リビアのアンデス高地――標高4000メートルの高原にあるプ
レインカ時代のティアワナコ文明の遺跡です。そこにカラササヤ
神殿があるのですが、その手前に「太陽の門」といわれる高さ約
3メートルほどの石像物があります。太陽の門は、チチカカ湖と
いう湖の近くにあります。
 その太陽の門の正面に、ひとりの神が前を向いた姿で描かれて
いるのです。神は両手に杖を持ち、空中に浮かんでいます。頭部
の額は狭く、インディアンがつけるように鳥の羽根でできた冠を
かぶっています。角ばった顔からはふたつの丸い目が見開き、そ
こから涙が数滴、頬を伝わって流れているのです。添付ファイル
写真Eをごらんください。
 この石像の神は、火星の人面岩とよく似ています。ホーグラン
ドによれば、約50万年前、シドニア・シテイから人面岩を見る
と、ちょうど口元のあたりから太陽が昇ったというのです。そう
であるとすると、「人面岩=太陽の門」という図式も成立するこ
とになります。
 この神は、古代インカの神話に登場する主神「ヴィラコチャ」
という創造主ではないかといわれています。天地をあまねく照ら
す太陽神であり、光そのものを象徴しているのです。その神のい
る門であることから太陽の門といわれるのです。なお、火星には
「インカ・シテイ」と呼ばれる場所もあるのです。


≪画像および関連情報≫
 ・写真のメモ
  写真A
  ・NASA1998年公開/MGSによる人面岩
  写真B
  ・フラン・ダーン博士解析@/陰影を強調
  写真C
  ・フラン・ダーン博士解析A
   太陽光の明度を調整し、鼻を中央に持ってくる
  写真D
  ・NASA2001年公開/MGSによる人面岩
  写真E
  ・プレインカ遺跡/太陽の門「ヴィラコチャ」

1547号.jpg


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posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 火星探査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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