2011年08月25日

●「忠臣は最後に出てくる/謎の発言」(EJ第3127号)

 民主党代表選の候補者は出揃ったのでしょうか。実はこの原稿
は22日の夜に書いています。EJは日刊なので、仕事が入って
いるときは数日前に書いておく必要があります。22日夜の時点
で代表選に出馬を表明するか、意欲を示している候補者を上げる
と次の7人になります。なお、EJの発信登録をする23日に、
前原氏は代表選出馬を表明しています。
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    野田 佳彦   小沢 鋭仁   鹿野 道彦
    馬淵 澄夫   海江田万里   前原 誠司
    樽床 伸二           ──敬称略
―――――――――――――――――――――――――――――
 代表選の告示日を27日とすると、少なくとも26日まではこ
れ以外の候補者が出る可能性があります。また、上記の候補者の
中で20人の推薦人が集まらずに出馬を断念する人も当然出てく
ると思われます。
 議員だけによる短期決戦ということになると、多数を有する小
沢グループの推す候補が有利になります。ところで小沢グループ
はどのくらいの陣容なのでしょうか。
 夕刊フジの人気コラム『鈴木棟一の風雲永田町』の鈴木棟一氏
は、22日のコラムで次のように書いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 衆院だけで小沢グループは、100人を下らない。参院民主は
 参院民主は106人だが、そのうち3分の2ぐらいが小沢系。
 議員会長の輿石を中心に執行部全体が小沢寄り。党内で180
 人とみる。     ──2011年8月22日付、夕刊フジ
―――――――――――――――――――――――――――――
 180人ということになると、もし小沢グループが一致団結し
て特定候補を支援すれば、その候補者がほぼ代表選を制すると考
えてよいと思います。
 それでは、小沢氏は現在の時点で誰を支援すると考えているの
でしょうか。22日の時点ではまったくわかっていないのです。
しかし、今回小沢一郎氏は、鳩山兄弟と緊密な連携を取って動こ
うとしています。ネット上にはそれに関連するいくつかの情報が
出ているので、ご紹介することにします。
 代表選の候補者がしきりと小沢詣でをしていますが、小沢氏は
ある候補者に対して、次のような謎の発言をしているのです。私
はこれをニュースで聞いたのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
          忠臣は最後に出てくる
―――――――――――――――――――――――――――――
 これはどういう意味でしょうか。
 実は8月17日(水)に第62回小沢一郎政経フォーラムがA
NAインターコンチネンタルホテル東京で行われたのです。その
ときの講師は、副島隆彦氏であったのですが、小沢氏が出てきて
次のように話したそうです。ちなみに、この政経フォーラムの入
場料は2万円とかなり高いのですが、いつも700人ほど集まる
といわれています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 歴史の中でもいろいろ困難な時期はいくらでもあるのですけど
 も、そういうときに中々国論はまとまらず、あるいはリーダー
 が不在、というようなことが重なることがままある。しかしな
 がら、一方において「国乱れて忠臣あり」という昔からの言葉
 もございます。私がそういう意味において、なんとか国民のみ
 なさんが2年前に託してくれた、その気持ち、そしてその気持
 ちに応えようとしていた我々の初心に返って原点に返って、そ
 してみんなで一生懸命期待に応えられるよう努力して参りたい
 と思っております。 ──政経フォーラムでの小沢氏の話より
―――――――――――――――――――――――――――――
 「国乱れて忠臣あり」という言葉は、中国前漢の武帝の時代に
司馬遷によって編纂された中国の歴史書である『史記』の中に出
てくる言葉です。
 これは、「国がよく治まっているときは、家来の誰が忠臣で、
誰が不忠の臣であるかはわからないが、国が乱れてくると、忠臣
がはっきりしてくる」という意味です。
 確かに現在日本は国難に遭遇し、危機的状況にあります。もと
もとデフレで経済が弱いときに東日本大震災、福島原発事故、円
高などが重なり、それに対して菅内閣が稚拙な対応を繰り返し、
事態を悪化、深刻化させています。
 このことを通じて、反小沢で固めた菅首相と官邸と執行部では
事態の乗り切りは困難という事態に立って、忠臣が見えてきたと
いっているのです。果たしてその忠臣とは誰でしょうか。小沢氏
は、次の代表のリーダー像について次のように語っています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 次のリーダーは、それなりの知識と経験があり、命に代えてで
 もという自らの自己犠牲的な精神をもつ人でなければいけない
 と思います。そういう中で、いろいろと自分自身が必ずしも皆
 さんの期待にこたえ切れない現状であることを大変申し訳なく
 思っております。(少し沈黙)私も・・・・何といいますか、
 出来る限り積極的にその仕事に携わり努力していきたいと思っ
 ております。    ──政経フォーラムでの小沢氏の話より
   http://31634308.at.webry.info/201108/article_18.html
―――――――――――――――――――――――――――――
 ネット上ではこの部分の解釈を巡っていろいろな意見が出てお
ります。「命に代えてでもという自らの自己犠牲的な精神をもつ
人」──そんな人が民主党にいるのでしょうか。もし、いるとす
れば、それは小沢一郎氏しかいないのではないか。そういう論調
がネットに流れています。しかし、それをどのようにして実現す
るのでしょうか。小沢氏には党員資格停止処分がかかっているの
です。           ── [日本の政治の現況/53]


≪画像および関連情報≫
 ●小沢氏は「自分でやるつもりである」?!
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  小沢氏がこの史記の言葉を使う限りにおいて、「不忠臣」は
  菅執行部で、自分こそは「忠臣」であると暗に述べている。
  自分がやれば初心に返り、2年前の夏の原点に返ると述べて
  いる。これをもう少し強調すれば、このスピーチの核心であ
  る『何といいますか、出来る限り積極的にその仕事に携わり
  努力していきたいとそう思っています。』に行きつく。つま
  り、小沢氏自身が、自分でやると言っているのだ。
             ──「かっちの言い分」ブログより
   http://31634308.at.webry.info/201108/article_21.html
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政権フォーラムでの小沢一郎氏.jpg
政権フォーラムでの小沢 一郎氏
posted by 平野 浩 at 04:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本の政治の現況 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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