「ダヴィンチ・コード」
る出来事がありました。実は、ダン・ブラウンの種本のひとつで
ある『レンヌ・ル・シャトーの謎/イエスの血脈と聖杯伝説』
池袋のジュンク堂に探しに行ったときのことです。
現在、ほとんどの書店では特設コーナーを設けて、ダン・ブラ
ウンの「ダヴィンチ・コード」
ています。しかし、「ダヴィンチ・コード」
ベイジェント/リーによる『レンヌ・ル・シャトーの謎/イエス
の血脈と聖杯伝説』
しかし、肝心のこの本はそういうコーナーには置かれていない
のです。これは、書店のマネジャー自身がこのテーマに関心がな
いか、このテーマをよく研究していないかのどちらかです。なぜ
なら、この本こそこの特設コーナーに置いておけば、必ず売れる
本だからです。
おそらくほとんどの書店ではこの本を在庫として持っていない
でしょう。しかし、ジュンク堂は本の揃え方に関しては定評のあ
る書店であり、必ずあると考えたので見に行ったのです。案の定
店員に『レンヌ・シャトー・・・』
ある場所を教えてくれたのです。これでいかに「ダヴィンチ・コ
ード」
この本は5000円を超える価格の高価な本であり、何とか図
書館でと考えたのですが、本はあったものの、何と10人以上も
予約が入っている始末です。さすがに知っている人は知っている
ものと感心したしだいです。
しかし、そのとき目的の本のそばに並んでいたのが、次の書籍
です。2006年5月25日第一刷とありますので、出たばかり
の本です。これも500ページを超える大書ですが、手に入れる
ことができました。これは大変な収穫だったと思います。普通な
ら売れない本ですが、「ダヴィンチ・コード」
で、こういうが出版されるのです。
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マイケル・ベイジェント/リチャード・リー共著
『テンプル騎士団とフリーメーソン/アメリカ建国に到る西欧
秘儀結社の知られざる系譜』
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「ダヴィンチ・コード」
いて、エレーヌ・ベイゲルスという歴史学者は、インタビューに
答えて、次のようにいっています。
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わたしたちにとってダン・ブラウンの本が興味深いのは、きわ
めて重大な問いを投げかけているからです。もし彼らが――つ
まり、教会の指導者たちが――キリスト教初期の歴史の大部分
を隠蔽したというなら、わたしたちは何を知らないのでしょう
か。何を知るべきなのでしょうか。その答は非常に大きな意味
を持っており、わたしは歴史学者として、これはとても大事な
問いだと考えています。
――ダン・バーンスタイン著/沖田樹梨亜訳
『ダ・ヴィンチ・コードの真実』
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イエスについて書かれた記録で一番古いものは、イエスの死か
ら20年もあとに書かれた手紙なのです。続いて古いのは新約聖
書の福音書ですが、これはイエスの死から40年〜70年も経過
しているのです。
したがって、ナグ・ハマディ文書のように初期のキリスト教に
ついて知る手かがりになるものは貴重なのです。もし、教会がそ
れらの文書を隠蔽したとすれば、そこに都合の悪いことが書かれ
ていたということになります。
ナグ・ハマディ文書――すなわち、グノーシス福音書では「復
活」については次のように書かれているのです。
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通常の人間は霊的には死の状態にあるが、修行によって霊的な
啓明を得ると、その瞬間に復活が起こり、真の意味で生きてい
る状態になる。 ――ピリポ福音書
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こういう解釈は、難しくなるので踏み込むことは控えますが、
現在まで伝承されている復活の概念とは、大きな差があるといえ
ます。それにこの「霊的な復活」という考え方はフリーメーソン
に非常に近い考え方なのです。
前述の歴史学者、エレーヌ・ベイゲルスはこれに関連して次の
ように述べています。
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マクダラのマリアによる福音書には、あなた自身のなかに人の
子を見出しなさいと記されています。言い換えれば、自分自身
のなかに神を探しなさいということです。どちらかといえば仏
教の教えに似ていますね。もちろん司祭たちから見れば異端で
す。彼らに言わせれば、神へと近づく唯一の道は教会を通して
見つけるべきなのですから。
――ダン・バーンスタイン著/沖田樹梨亜訳
『ダ・ヴィンチ・コードの真実』
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自分自身の中に神を見出す――そのためには修行が必要になり
ますが、精進によってそれは可能になると、グノーシス福音書は
説いているのです。この考え方においては、教会や司祭はいらな
くなってしまいます。ローマ・カトリック教会が異端として弾圧
したのは当然でしょう。
興味深いことは、マクダラのマリアがイエスの単なる同行者で
はなく、重要な弟子としてみなされていたということです。ダン
・ブラウンの本によって、このような問題が提示された波紋は小
さくないと考えます。 ・・・・・[秘密結社22]
≪画像および関連情報≫
・ナグ・ハマディ文書とは何か
ナグ・ハマディ文書とは、1945年にエジプトで発見され
た13巻からなるコデックス(冊子本)形態による写本(古
文書)。エジプトのナグ・ハマディ村(古代の名はケノボス
キオン。アスワンから北東約225キロメートルに位置する
小村)に近いジャバル・アッターリフの土中から発見された
ため、この名がある。従来、原典に乏しく謎が多かったグノ
―シス主義思想の解明に大きく貢献した。
――ウィキペディア

『テンプル騎士団とフリーメーソン』


