2006年05月17日

イルミナティ=フリーメーソンではない(EJ1836号)

 EJ第1834号でご紹介した本の著者ジョセフソンは、ロッ
クフェラーの行動を分析した結果、次のようにいっています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
   ロックフェーの行動はイルミナティのそれである
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 「イルミナティ」とは何でしょうか。
 イルミナティとは、「啓明結社」とも「光明結社」ともいう秘
密結社のひとつであり、もう既にその歴史を終えています。この
ようにいうと、研究家の人たちから、「そんなことはない。現在
もイルミナティはある」という反論を受けそうですが、歴史的に
いうのであれば既に終わっているというのが正しいのです。
 ただ、その幻想は現代もなお陰謀史家の頭のなかで生き続けて
おり、いわゆる世界的な陰謀にはすべてこのイルミナティの影が
あると考えられているようです。それに世界最大の秘密結社とい
われるフリーメーソンについてもイルミナティと同一視している
人がたくさんいるようですが、これも間違いです。
 そこで、イルミナティとはどのような経緯で結成され、どのよ
うな活動をやったのか――簡単に歴史を調べてみるのは、無駄で
はないと思います。
 イルミナティが発足したのは、ドイツのバイエルン地方であり
創立者はこの地方のインゴルシュタット大学の法学部長をやって
いたアダム・ヴァイスハウプトという人物です。
 ヴァイスハウプトはユダヤ人であり、少年期に戒律の厳しいこ
とで知られるイエズス会の修道士を任されたのです。このとき強
い反宗教意識が芽生えるのです。しかし、好奇心の強いヴァイス
ハウプトは、バビロニアやエジプトなどのデモーニッシュな密儀
や秘儀に心ひかれるようになっていったのです。
 ヴァイスハウプトは極めて優秀であり、27歳の若さでインゴ
ルシュタット大学の法学部長に栄進します。しかし、彼はその大
学で陰湿ないじめに遭うのです。若い教授の才能に対する妬みや
そのあまりの自由思想に対する反発からです。そのいじめは常軌
を逸しており、これによって彼は、少しずつ人間を信用できなく
なっていくのです。
 その対抗策としてヴァイスハウプトは、自分と意見を同じくす
る仲間を集め、秘密裏に会合を開き、会の存在と内容については
一切の他言を禁じたのです。そして、リーダーシップのあるヴァ
イスハウプトは、会員に対して自分への完全服従まで要求したの
です。このようにしてはじまった組織がイルミナティの前身であ
り、本格的に秘密結社として発足したのは、1776年5月1日
のことです。
 当時は自由思想は隆盛をきわめており、イルミナティの会員は
急速に増えていったのです。
 イルミナティというのは次の言葉から由来すると一般的には考
えられています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    illuminate = イルミネート → 啓蒙する
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 別の考え方もあります。本当のところは、イルミナティは「光
を与える」という意味だというのです。ここで「光」とは「ルシ
ファー(ルチフェル)」のことです。
 聖書によれば、ルシファーとは「サタン」であり、悪魔という
ことになります。旧約聖書にはこういうことが書いてあります。
ルシファーは光の天使として天上において大きな力を持っていた
が、その力を過信して自らが神になろうとしたので神の怒りを買
い、地獄に突き落とされた「堕天使」である――このように記述
されています。
 その真偽はおくとして、イルミナティという秘密結社の目的と
は何でしょうか。
 ヴァイスハウプトは、当時既に存在した秘密結社であるフリー
メーソンを研究し、イルミナティの会員を次の3つの階級に分け
ています。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
           1.養 成 的位階
           2.メーソン的位階
           3.密 儀 的位階
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 イルミナティの目的についてヴァイスハウプトは、「密儀的位
階」に達した会員にのみ伝えているのです。つまり、ここでいう
養成的位階とメーソン的位階は、いわば洗脳のレベルを示すもの
と考えてよいでしょう。
 密儀的位階をクリアした会員にヴァイスハウプトが伝えたイル
ミナティの目的とは次の7つです。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  →  1.あらゆる統合政体(国家)の廃絶
     2.私有財産の廃絶
     3.相続権の廃絶
     4.愛国主義的の廃絶
  →  5.すべての宗教の廃絶
     6.結婚の廃絶による家族制度の廃絶
  →  7.世界政府の樹立
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ヴァイスハウプトは、とくに1、5、7に力を入れていたので
す。国家の廃絶を強く望み、ユートピア的な世界政府の実現を目
指し、そのためには暴力革命も辞さないという、当時としては極
めて過激な思想だったのです。
 このイルミナティの思想は、明らかにマルクス共産主義の思想
に通じています。カール・マルクスはユダヤ人の弁護士の子とし
てドイツのライン州トリールに生まれています。そして、16歳
のとき、彼はジャスト支部というイルミナティの組織に入会して
いるのです。           ・・・・・[秘密結社10]


≪画像および関連情報≫
 ・カール・マルクス
  ―――――――――――――――――――――――――――
  カール・マルクスは1818年5月5日、トリールに生まれ
  ました。父はハインリッヒ、母はヘンリエッテ。両親ともユ
  ダヤ教の由緒あるラビ(指導者)の出身。つまり、マルクス
  はユダヤ人社会の名門に生まれたのです。父は1789年の
  フランス革命とその後のナポレオンのトリール支配から啓蒙
  思想の影響を受け弁護士(トリール市の法律顧問)になりま
  すが、フランスはワーテルローの戦い(1814年)で敗退
  し、トリールを奪還したプロイセン(ドイツ)は伝統的なキ
  リスト教信仰を押しつけ、ユダヤ教徒を公職から追放する条
  例を作りました。父は信仰を守るか、それとも職を守るかの
  選択を迫られ、その結果、職を選び、1816年にユダヤ教
  を捨てキリスト教に改宗、洗礼名ハインリッヒ(それまでは
  ヘッシェル)を名乗るようになったのです。
  http://www.geocities.jp/thkxp/chack/z-chack09.htm
  ―――――――――――――――――――――――――――

1836号.jpg
posted by 平野 浩 at 08:44| Comment(1) | TrackBack(0) | 秘密結社の謎と真相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 マルクスは悪魔主義者だったことに最近気づきました。彼によって誕生したボルシェビキはロマノフ王朝を滅ぼしてしまいました。王政の擁護者ではないですが、ロマノフ王朝がロシアを悪魔の手に落ちるのを防いでいたようですね。
 ボルシェビキによるロシア国民の虐殺は、「収容所群島」という小説によく描かれています。
 そして今回の2011年3月11日の人工のものと疑われる津波と地震により日本の東北地方は破壊されました。アメリカによる核兵器を使った人口の津波と地震であるという説が今は盛んですね。
 しかしロシアの軍艦も被災地の近くにいたのですよね。また福島の原発事故も北朝鮮の工作員によるテロとも疑われます。今の日本は北朝鮮の工作員によりマスコミが機能してません。
 中国で起きた唐山の大地震もアメリカの地震兵器の説もありますが、中国もロシアも地震兵器や気象兵器を持っているといわれてます。
 つまり中国や北朝鮮がイルミナティに支配されているとは、悪魔主義的マルキストに支配されているということでないでしょうか?
 福島原発の爆発がなぜかチェルノブイリに似てるのもイルミナティの仕業を暗示させます。
Posted by キャットアンドドッグ at 2012年03月20日 00:39
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