ワーの関係で成り立っているコミュニケーションツールですが、
フォロワーが増えないと、その本当の面白さはわからないと思い
ます。それでは、どのようにしたらフォロワーを増やすことがで
きるのでしょうか。
ツイッターの世界では、フォロワーを増やすための次の言い伝
えがあるのです。
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フォロワーを増やすためには、ひたすらフォローすることで
ある。そうすれば、その60〜70%はフォロワーになる。
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この原則は、いわゆるツイッター本にも書いてあるので、多く
のツイッターのユーザーはこれを実施しています。それなら、ど
うしてフォローするとフォロワーが増えるのでしょうか。
これにはそれなりの理由があるのです。ツイッターのユーザー
は、つねにフォローする人を探しています。フォローする価値が
あるかどうかを判断するポイントは、その人のプロフィールやこ
れまでに発信したツィートの中身ということになります。そのた
めにマイページがあるのです。
Aという名前のユーザーがBというユーザーをフォローしたと
します。そうするとBには、Aがフォローし始めたというメール
が届きます。そうすると、Bはどういう人がフォローしてきたか
興味を示すはずです。そこで、メールの中のAのアバターをクリ
ックして、Aのマイページを表示します。
マイページにはAのプロフィールやAが発信したすべてのツィ
ートがあります。Bはこれらを読んで、Aをリフォローするかど
うかを決めるわけです。
つまり、誰かをフォローすると、そのつどリフォローされる可
能性があるわけです。したがって、多くの人をフォローすると、
フォロワーが自然に増えてくるのです。そういう意味で上記の言
い伝えは正しいといえます。
ツイッターの世界に限りませんが、何といっても有名人は強い
です。名前が知られているので、あの人がどんなことをつぶやく
のかという興味があるのです。
しかし、フォローしてみたら、意外につまらないことをツィー
トしているので、盲目的なファンは別として、フォローをやめる
人も出てくるのです。
そういう意味で、人気がタレント生命を左右する芸能人にとっ
ては、ツイッターは「諸刃の剣」になりかねない危険性もあるの
です。何しろSNSというのは、いくらお化粧して隠しても、ど
うしても本物が出てしまうメディアであるからです。
それでは名前の知られていない一般人が多数のフォロワーを持
つのは困難なのかというと、そんなことはないと思います。ただ
一般人にとっては、ツィートを書くしか自らをアッピールする手
段がないので、それにすべてがかかっていることをまず認識する
べきです。ツイッターのユーザーは大別すると、次の2つのタイ
プがあります。
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1.コミュニケーション重視タイプ
2.何かを伝えたい情報重視タイプ
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「コミュニケーション重視タイプ」というのは、自らはあまり
積極的にツィートしないで、多くの人をフォローし、届けられる
ツィートの中に自分が関心のあるものにリプライをかけるという
タイプのツイッターユーザーのことです。このリプライに反応す
る人もあり、それはいろいろなコミュニケーションに発展する可
能性があるのです。
「何かを伝えたい情報重視タイプ」というのは、ニュース性の
ある情報を連続して発信するタイプのツイッターユーザーのこと
です。このタイプのユーザーは、情報性のあるツィートを厳選し
てフォローし、しかもそれをリストに整理して参照する人が多い
のです。自分も情報を発信するするが、価値のある情報の収集も
心がけるタイプのユーザーです。
私の場合は2のタイプのユーザーです。日刊のブログをはじめ
いくつかの連載原稿を抱えているので、情報収集の目的で読む新
聞・雑誌や書籍などで、これはという情報を140字以内のメモ
にしてまとめ、後で自分がそれを参照するためにツィートすると
いう方針で続けています。
そのため、あまりフォローせず、これはと思う情報源はリスト
を作って管理しています。リストというのは、自分がフォローし
ているユーザーを分類できる機能です。報道各社のニュース関連
ツィートなどは、リストで管理すると便利です。リストは、複数
のタイムラインを持てるので、使いこなせると便利です。
あまり、多くのユーザーをフォローすると、自分のタイムライ
ンがそれらのツィートで埋まってしまい、ツィートが埋没してし
まうので、リストを利用して分類するのです。
2のタイプのユーザーの立場に立つと、フォロワーを増やすに
は、ツィートの質が全てということになります。ツィートの質と
は何かというと、それは「読んで役に立つツィート」ということ
になります。したがって、フォロワーの数が全般的な評価のポイ
ントになります。
フォロワーの数が多いということは、それだけその人のツィー
トが評価されたということになります。加えて、ツィートごとの
評価は、それぞれのツィートがどのくらいリツィートされたのか
によって決まります。
ツイッターというメディアは、ものを書く人にとって厳しいメ
ディアです。もちろん文章がうまいかどうかではなく、コンテン
ツに価値があるかどうかが明確に出てしまうからです。それは、
どのくらいリツィートされるかどうかによって明確な評価が出て
しまうのです。 ──── [メディア覇権戦争/41]
≪画像および関連情報≫
●リストの機能に関する「シロクマ日報」より
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例えば僕が、三鷹吉祥寺エリアについて有益な情報を提供し
てくれるアカウントをまとめたリストを作成したとしましょ
う。そのリストが素晴らしい出来で、多くの人々にフォロー
されれば、後からやってくるユーザーは「ああ、三鷹吉祥寺
に興味があればこのリストをフォローすれば良いのだな」、
「僕は常にこの地域の情報をチェックしたいから、リストの
フォローではなくリストに含まれているユーザーをフォロー
するようにしよう」などといった判断が可能になります。こ
のように特定のテーマのアカウントを探しやすくなりますし
またタイムライン上に流れるアカウントの数を増やさずに誰
かをフォローするということも可能になるわけですね。
http://blogs.itmedia.co.jp/akihito/2009/10/twitter-db86.html
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●グラフ出典:「週刊ダイヤモンド」1/23より
あるユーザーのフォロワー増加ペース