2010年09月20日

●「菅首相の政治とカネの疑惑」(休日特集号/04)

 本号はEJの「休日特集号」です。民主党代表選で小沢前幹事
長は敗れましたが、菅報複合体による小沢潰しは目に余るものが
あったと思います。参院選で惨敗を喫した菅首相が小沢氏が出馬
するや、急に支持率を回復する異常さ、何をしたいのかを明確に
せず、実際に何もしていない内閣が10ポイント近く支持率が上
昇する不思議さ──これを「異常」と考えない現状こそ異常であ
ると思います。
 小沢氏には依然として「政治とカネ」の問題が言われ続けてお
りますが、EJの休日特集で既に書いたように、とても現職国会
議員を含む小沢氏の秘書3人を逮捕・起訴してまで、追求する訴
因ではない。その証拠に検察は3人を起訴しながら、裁判を始め
られないでおります。
 とくに大久保秘書については結審の段階まできているのに、裁
判を開けない状況です。無罪が出ることが必至の情勢であるから
です。村木厚子氏のケースと酷似しているのです。
 それなら、小沢氏以外の民主党議員は、本当にクリーンなので
しょうか。そこでクリーンと自らいう菅直人首相の政治とカネの
問題を情報として提供したいと思います。
 菅氏の政治資金管理団体は「草思会」といい、政党助成金はこ
こに振り込まれています。小沢氏の陸山会に該当します。ところ
が、菅氏の政治団体はこれを含めて3つがあるのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
         1.草思会
         2.菅直人を応援する会
         3.国のかたち研究会
―――――――――――――――――――――――――――――
 まず、政治団体の主たる住所ですが、1と2については武蔵野
市の築24年の7階建てのマンションになっています。しかし、
マンション1階の郵便受けには、草思会の看板はなく、応援する
会のプレートしかないのです。
 問題は、草思会の経常経費のうち人件費が、1999年からの
10年間、「0」になっていることです。これに対して草思会と
同一の場所に置かれている応援する会の人件費はその10年間で
約2億2700万円が計上されているのです。明らかに草思会に
計上すべき人件費を応援する会に紛れこませています。
 単なる帳簿処理の問題というなかれ、これは経費の付け替えで
あり、政治資金規正法の虚偽記載に該当するのです。これは基本
的に小沢氏の一連の陸山会事件で、元秘書の石川知裕氏ら3名が
逮捕・起訴されたのと、同じ容疑なのです。
 不自然なのはまだあるのです。政治資金規正法では、事務所費
を、家賃、税金、保険料、電話代など、「事務所の維持に通常必
要とされるもの」と定めており、事務所費の大半は家賃が占める
のが通常なのです。
 ところが、草思会の事務所費は、1999年からの10年間で
約1億0710万円、同じ部屋を借りている応援する会は同期間
で約5500万円が計上されているのです。
 それでは、事務所費の大半を占める家賃はいくらなのでしょう
か。2008年の収支報告書によると、草思会の家賃・共益費と
して、年間342万円が計上されていますが、応援する会には家
賃の記載はないのです。
 そうすると、10年間で家賃以外に1億2880万円の事務所
費が使われている計算になります。それらは一体に何に使われた
お金なのでしょうか。まったく使途が不明です。
 これについて、政治資金オンブズマンで、神戸学院大学法科大
学院教授の上脇博之教授は次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 確かにこの家賃にしては、事務所費が異常に多い。それに人件
 費が長い間、まったく計上されていないのは極めて不可思議な
 ことです。代表選で菅さんはクリーンを標模してきたが、菅さ
 んにも、「政治とカネ」の問題が出てきたと言わざるを得ませ
 ん。菅さんは過去にさかのぼって事務所費や人件費の内訳を明
 らかにする説明責任があります。 ──「週刊現代」9/25
             ジャーナリスト松田賢弥氏論文より
―――――――――――――――――――――――――――――
 もうひとつの国のかたち研究会の住所は、東京平河町の議員会
館に近い「ノーブルコート平河町」という豪華なマンションにな
っています。しかし、そのマンションに国のかたち研究会の看板
はなく、その304号室には「草思会」のプレートが掲げられて
いるのです。
 ところが国のかたち研究会は、人件費、光熱水費、事務所費な
どの経費は「0」なのです。これは、草思会と同様に応援する会
が国のかたち研究会の人件費も肩代わりをしていることを示して
います。応援する会が10年で約2億2709万円の人件費を計
上しているので、それとわかります。
 つまり、国のかたち研究会は、家賃を草思会に、人件費を応援
する会に肩代わりしてもらっている可能性が高いのです。これは
明らかに政治資金規正法が禁ずる虚偽記載そのものです。
 問題はなぜこんなことをするのでしょうか。その点小沢氏は政
治資金の出入りは、法律が求める以上のものをすべて公開してお
り、世田谷の土地の代金の支出と登記の日が約1ヵ月ずれている
──これは購入時に土地が農地であっため虚偽記載ではない──
というだけの容疑で秘書3人が逮捕起訴され、小沢氏はその共同
正犯の疑いで不起訴になったにもかかわらず、2つの検察審査会
の審査を受けているのです。
 しかるに菅氏は、草思会に入金されたほぼすべての資金を応援
する会に移し、そこでいろいろな操作をやっており、小沢氏に比
べると、はるかに悪質です。
 こんなことをしている本人がクリーンと称しているのはきわめ
て違和感があります。菅氏は総理であり、自らクリーンというの
であれば、きちんと国民に説明責任を果たす必要があるのではな
いかと考えます。なお、菅氏については引き続き、休日特集で取
り上げる予定です。         ── [休日特集/04]


≪画像および関連情報≫
 ●「薬害エイズの菅」のウソ
  ―――――――――――――――――――――――――――
  1996年、厚生大臣になった菅直人氏は、記者会見を開い
  て、1983年当時、厚生省内に非加熱製剤が危険だという
  認識があった旨の発表を行った。このとき菅氏は、エイズ研
  究班の、いわゆる「郡司ファイル」9冊を取り上げて、さも
  大発見であるかのような誤った緊急記者会見のパフォーマン
  スを行った。それをもとに「国の責任を認めて謝罪」という
  ことをした」という記述がありました。菅氏のこのときの言
  動が、いかにデタラメだったかは、以下の通りです。
http://tsiparehtonpyh.cocolog-nifty.com/blog/2010/09/post-f299.html
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菅直人総理大臣.jpg
菅 直人総理大臣
posted by 平野 浩 at 03:20| Comment(1) | TrackBack(1) | メディア覇権戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは
菅首相にも政治資金の問題があるようですが、仙石官房長官の方がより重要で、「国会招致」や「刑事告発」の話もこれから出てくるのではないかと思います。

すなわち、仙石長官の政治団体が長男の会社に月10万円の「人件費」を支出していた問題(当初は「事務委託費」だったが、途中から、制度が変わって「事務委託費」のままだと領収書が必要になったためかどうか、領収書が不要な「人件費」に科目を変更)。

これは、仙石長官が、長男の会社の中の人に、仙石氏の政治団体が「人件費」を支払う根拠となる「仙石氏の政治団体との雇用契約関係の実態」があったことを説明できなければ、そして、その「人件費」が本当に長男の会社の中の人に実際に毎月10万円ずつ支払われていたことを説明できなければ、「虚偽記載」(政治資金規正法違反)の問題が生じると思います。

長男の会社の中における誰が、どのような雇用契約を政治団体と結んでいたのか、そして、その雇用契約を結んでいた人はどのような仕事を政治団体の指導監督の下で実際にやっていたのか、そして、この月10万円の「人件費」が長男の会社の中の人に実際にどのように支払われていたのか、という「仙石氏の政治団体と長男の会社の中の人との雇用契約関係の実態」を、明確に説明することはなかなか難しいのではないかと思います。
Posted by 寝たろう at 2010年09月20日 21:02
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Tracked: 2010-09-20 12:24
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