2010年09月16日

●「ツイッターは『炎上』が起きにくい」(EJ第2900号)

 ツイッターにおけるコミュニケーションは、ブログと違ってそ
の伝わる範囲は限定的であるといえます。SNSである以上それ
は当然のことです。
 ある人のツィートは、基本的にはその人のフォロワーにしか伝
わらないからです。そのため、ブログにはよくある「炎上」は、
ツイッターでは起きにくいのです。
 あるツィートについて批判的なメッセージを送ると、後で述べ
る「リプライ」や「リツィート」によって拡散される可能性はあ
りますが、その範囲はフォロワーに限定されるので、ブログのよ
うに大きく拡散されることはないのです。さらに、そういう批判
的ツィートは自分のタイムラインに入ってくるのですが、そのタ
イムラインは自分以外は見ることができないので、その影響はき
わめて限定的です。
 もうひとつ理由があります。ツイッターにおける対話は、アカ
ウントを持つ人同士のコミュニケーションであるので、マイペー
ジである程度どういう人であるかわかるという点です。もちろん
匿名でもやろうと思えばできますが、SNSの世界では完全に匿
名では信用されないので、そういう人のツィートは拡散されるこ
とはないのです。
 私の場合、2010年1月4日以来、プロフィールも氏名も明
らかにしてツイッターを使っていますが、批判的な書き込みはほ
とんどない状態です。お互いに身分を明かしたうえでのツィート
であり、そこには一定のマナーがきちんと保たれていると私は感
じております。ちなみに私のツイッート総数は、9月12日午後
2時現在で、1303ツィートです。
 しかし、ブログではときとして、匿名での批判的コメントが入
ることがあります。しかし、それはテーマにもよっても違います
し、全体からみればごくわずかです。むしろ多くの励ましをいた
だいております。私は批判的コメントも受け入れており、削除な
どはしていないので、どのようなコメントがきているかについて
は次のURLをクリックして見ていただきたいと思います。
―――――――――――――――――――――――――――――
     http://electronic-journal.seesaa.net/
―――――――――――――――――――――――――――――
 さて、AとBが相互フォローの状態になった場合、「ダイレク
トメッセージ」という方法でメッセージをやり取りできます。ダ
イレクトメッセージとは何でしょうか。
 ダイレクトメッセージは、本人以外の人にはまったく伝わらな
いメッセージ交換です。しかし、これができるのは、相互フォロ
ーができている2人に限られます。AとBのケースでは相互フォ
ローができているので、ダイレクトメッセージは可能です。
 続いて「リプライ」について考えます。リプライは「返信」と
訳されていますが、メールの返信とはかなり違うのです。次の状
況を考えてみます。添付ファイルの図を参照してください。
―――――――――――――――――――――――――――――
     1.AとBは相互にフォローの関係にある
     2.AはFとG2人にフォローされている
     3.C、D、E、Fの4人にBはフォロー
―――――――――――――――――――――――――――――
 この状況のときにBは、Aにツィートを送ったとします。その
ツィートに対してAはリプライをする──そういう設定です。リ
プライの操作は簡単です。タイムラインに届いたツィートの右下
のところにマウスポインタを持っていくと「返信」というボタン
があらわれるので、それをクリックすると、返信のメッセージを
書き込むことができます。しかし、ツィートと合わせてメッセー
ジの字数は140字以内でなければならないのです。
 問題は、返信、すなわち、リプライのメッセージがどの範囲に
届くのかです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 リプライはツィートの発信者と受信者のフォロワーのうち、発
 信者と受信者の双方をフォローしている人だけに送られる。
―――――――――――――――――――――――――――――
 上記のケースでは、B(返信者)とA(受信者)双方をフォロ
ーしているのはFだけなので、BとFに送られるのです。この場
合、FはAとBのツィートを読みたいと考えてAとBをフォロー
したので、AからBへのリプライには関心のある関係者であり、
リプライが届くのは合理的であるといえます。
 ツイッターにおいて、批判的なツィートを送る行為というのは
リプライで行う場合が多いのです。しかし、リプライは、このよ
うに届く先はかなり限定されているので、あまり拡散することは
ないのです。
 『週刊ダイヤモンド』7/17号の「ツイッターマーケッティ
ング入門」において、ツイッターが「炎上」を受けにくい理由に
ついて次のように述べられています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 その大きな理由の一つは「基本的に、発言(ツィート)はフォ
 ロワーにしか伝わらない」という構造にある。あるアカウント
 がどのような発言をしているかを認識するには、そのアカウン
 トをなんらかの過程で見つけ出し、タイムライン(発言が時系
 列で並んだもの)を遡るか、フォローして常に自分の元に発言
 が流れてくるようにするか、そのアカウントから直接メッセー
 ジを受け取るしかない。仮に、あるアカウントに対して暴言を
 寄せ続ける者がいたとしても、その事実は「攻撃を受けている
 者」「攻撃している者」「攻撃をしている者のフォロワー」に
 しか、伝わっていない(図参照)。それがツイッタ一時有の情
 報伝達の流れなのである。利用者一人ひとり、見えているもの
 が違う。だから、炎上が顕在化しにくいのだ。
            ──『週刊ダイヤモンド』7/17号
―――――――――――――――――――――――――――――
               ──[メディア覇権戦争/39]


≪画像および関連情報≫
 ●なぜ起こる?「炎上」の力学
  ―――――――――――――――――――――――――――
  「炎上」という言葉は、ネット業界では以前から使われてい
  ましたが、最近「ブログが炎上」などと一般的なニュースに
  おいても聞くようになりました。ネットの世界での炎上とは
  主にブログやSNSの日記に批判的なコメントが殺到する状
  況を指します。私もライブドア事件の影響で、1つの発信に
  ついて、批判や、それに対する議論のコメントが1000以
  上付いた経験があります。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/04/news012.html
  ―――――――――――――――――――――――――――
 ●図出典/『週刊ダイヤモンド』7/17号

ツイッターが炎上しにくい理由.jpg
ツイッターが炎上しにくい理由
posted by 平野 浩 at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア覇権戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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