2010年09月09日

●「SNSとダンパー数の関係」(EJ第2895号)

 メディア覇権戦争というテーマを取り上げるに当って、どうし
ても取り上げる必要のある重要なメディアがあるのです。それは
SNS──ソーシャル・ネットワーキング・サイトです。
 現在SNSといわれているものには、次の巨大な2つのがあり
ます。このように、ユーザーが億をはるかに超えるレベルになる
と、その影響力は計り知れないものがあります。
―――――――――――――――――――――――――――――
     1.フェイスブック ・・・・ 約5億人
     2.  ツイッター ・・・・ 約2億人
―――――――――――――――――――――――――――――
 米国はもちろんのこと、日本では一部ですが、企業のウェブサ
イトには、フェイスブック、ツイッターの小さなロゴがあるのが
普通になっています。
 テレビ番組でもツイッターを使うケースが少しずつ増えてきて
います。次のようなメッセージを何回も聞いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 番組ではツイッターでもご意見を伺っております。URLは
 次の通りで、ハッシュタグは次のようにお願いします。
―――――――――――――――――――――――――――――
 「ハッシュタグ」というような専門用語が平気で使われるよう
になっているのですが、ハッシュタグなどは、ツイッターのユー
ザーでも知らない人もいるほどです。ちなみに、ハッシュタグと
は、ツイッターの中の一種のグルーピング機能のことです。
 ここで、SNSとは何であるかについて考えてみます。SNS
の定義は次のようになっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 SNSとは、人と人とのつながりを促進・サポートするコミュ
 ニティ型のウェブサイトである。
―――――――――――――――――――――――――――――
 コミュニティ型のウェブサイトといえばブログがあります。こ
れでもコミュニケーションは可能ですが、ブログによるコミュニ
ケーションはPCを使ってやるのが一般的であり、どちらかとい
うと時間差コミュニケーションであって、リアルタイム性が弱い
のです。携帯電話でもできますが、便利ではありません。
 それからもうひとつ、ブログの場合は、それぞれの記事につい
て完全に身分を隠して書き込みができることや、自分でブログを
開設していない人でもコメントをすることができるのです。その
ため、いわゆる悪意の「荒らし」がおきやすいメディアであると
いえます。
 これに対してSNSは、「リアルタイムウェブ」といわれるよ
うに、スマートフォンや普通の携帯電話でも、いつでもどこでも
やりとりできるので、コミュニケーションがリアルタイムにでき
るのです。
 さらにSNSは、基本的には自分のプロフィールを明らかにす
る前提でのコミュニケーションなのです。もちろんそのルールは
厳格なものではなく、ニックネームでもかまわないし、プロフィ
ールの公開も絶対条件ではないのです。ブログと違い、SNSを
やっていない人には見えない世界であり、メッセージに関してい
かなる書き込みもできないので、荒らしは起こらないのです。
 SNSを論ずるとき、よく「ダンバー数」というものが引き合
いに出されます。ダンバー数とは何でしょうか。
 人間がお互い同士良く理解し合ったグループを形成する場合、
平均150人が限度であるという学説があります。この説はもと
もと英国の人類学者のダンバーという人が発見して、ダンバー数
と名付けられているのです。
 150人というと、あまり大きい人数ではないように見えます
が、実は相当大きな数なのです。よく「バス1台に乗れる規模が
会社ではやりやすい」といわれます。バス1台では約50人であ
り、そのくらいの人数の会社は家族的な雰囲気で、やりやすいと
いわれています。いわゆる個人商店レベルです。
 携帯電話のアドレス帳に登録している人は、何か用事があると
きにすぐに電話のできる人です。はじめて会って名刺交換をした
ぐらいではアドレス帳に登録しないのが普通です。
 そのため、携帯電話のアドレス帳に登録している人数も、ほと
んどの人が50人以下であるといわれます。100人を超える人
はきわめて少ないのです。
 企業の場合、150人というのは中小零細企業が中堅、大企業
へと変貌するための大きな屈曲点になっているといわれます。従
業員の人数が150人を越えると、従来の個人的な関係の集合で
企業を運営することは不可能になってきます。組織、ミッション
評価というようなものが重要な意味合いを持つようになり、思い
つきで属人的な経営は許されなくなります。このように考えると
やはり、150人は大きなカベであるといえます。
 ロビン・ダンバーのいう組織は、親密度の高い組織ですが、こ
れに関してSNS、とくにツイッターはむしろ「緩い人間関係」
を狙っています。しかし、ツイッターを効果的に活用することに
よって、ダンバーのいうレベルに近づける可能性はあります。ダ
ンバー数の定義は次のようになっています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 ダンバーの数とは安定的な社会関係を維持することができるた
 めの理論的な認知的限界値である。これは個々人間を相互に認
 識し、それぞれが相互にどのような関係にあるのか認知できて
 いる関係のことを指す。ダンパー数を支持する人たちの主張す
 るところでは、この数字を超えると安定的かつ団結力のある集
 団を維持するためには規制ルール、法律あるいは強化された社
 会規範が必要となる。正確なダンバーの数が、示されているわ
 けではないが、一般的に引用される数値は150である。
            http://hopper.o.oo7.jp/blog/?p=885
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               ──[メディア覇権戦争/34]


≪画像および関連情報≫
 ●「ハッシュタグ」とは何か/あるブログより
  ―――――――――――――――――――――――――――
  ツイッターでつぶやいていると、特定のテーマについて何か
  つぶやきたくなることがあるでしょう。例えば、選挙のこと
  今やっているゲームや、見ているテレビ番組のことなど、同
  じテーマについて多くの人がつぶやくことがあります。そん
  な時便利なのがハッシュタグです。何らかの単語で検索する
  のも便利ですが、制限された文字数でつぶやくだけなので、
  それだけを読んでも何のテーマについてつぶやいているかは
  本人以外にはわかりません。そこに短いハッシュタグを加え
  るだけで、○○についてと書く必要なく、他人にも簡単にそ
  の話題だと言うことがわかります。
            http://wakarunavi.com/2009/09/180/
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ツイッター創始者エヴァン・ウィリアム氏.jpg
ツイッター創始者エヴァン・ウィリアム氏(右)
posted by 平野 浩 at 04:08| Comment(0) | TrackBack(0) | メディア覇権戦争 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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