軍が小沢幹事長を中核とする鳩山政権を崩壊させるために組んだ
3つの目標を示しましたが、再現しておきます。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.小沢一郎幹事長を失脚させて鳩山内閣を崩壊させる
2.各省庁の官僚による抵抗で記者クラブ温存をはかる
3.2010年参院選で民主党を過半数割れに追い込む
―――――――――――――――――――――――――――――
この1と2については、既に達成されています。問題は3です
が、これについてはどうでしょうか。既に参院選は7月11日に
投開票が行われることに決定しています。
つい2週間前までは、民主党の過半数割れはほぼ確実の情勢で
あったのです。しかし、小鳩政権が崩壊し、菅政権になってから
は、民主党の支持率は急回復して、単独過半数も不可能ではなく
なっています。これは連合軍側にとっては大きな計算違いになり
つつあります。
実は連合軍が一番恐れたのは、小沢幹事長が権力を維持したま
ま民主党が参院で単独過半数を達成することだったのです。その
ため、相当荒っぽい手段まで取って小沢幹事長潰しをやったので
す。はっきりいうならば、世論の誘導です。これはメディアが一
番やってはいけない禁じ手です。
もし、一人の現職国会議員を含む小沢氏の秘書3人の逮捕・起
訴がなければ、鳩山政権の失政があったとしても、連合軍側が恐
れた最悪の事態──小沢氏が権力を維持したまま民主党が参院選
で単独過半数を達成──これは実現していたはずです。今回の民
主党の支持率の急回復を見ると、小沢氏にからむ「政治とカネ」
の問題が、いかに鳩山政権や民主党の支持率の足を引っ張ってい
たかが歴然としています。何しろ、何もしていない菅政権の支持
率が鳩山政権時の3倍も回復しているからです。
さて、今後の政治情勢を判断する重要なポイントは、今回の鳩
山─小沢のダブル辞任の本当の仕掛け人が、鳩山か小沢かのどち
らであるかということです。
―――――――――――――――――――――――――――――
1.仕掛け人は「鳩 山首相」である ・・・・ 鳩山主導
2.仕掛け人は「小沢幹事長」である ・・・・ 小沢主導
―――――――――――――――――――――――――――――
興味本位の詮索ではなく、このどちらの立場に立つかによって
今後の政治情勢は違ってくるのです。つまり、無役になった小沢
氏の影響力をどう見るかの度合いが違ってくるからです。
小沢氏を批判する側──政官財プラス記者クラブメディアの連
合軍は1の立場に立ち、「小沢の時代は終わった」と宣伝してい
ます。これに対して、小沢主導説に立って報道している週刊誌メ
ディアがあります。どちらが正しいのでしょうか。
6月7日のEJ第2828号では、私は鳩山主導説に立って記
事を書きましたが、その後の調査によると、鳩山主導説は違って
いる可能性が高くなっています。
鳩山主導説を最初に口にしたのは、田原総一朗氏です。6月2
日の小鳩辞任を受けて急遽設けられたテレビの特別番組で田原氏
はこういったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
実は首相を訪ねてきた小沢幹事長、輿石参院幹事長に対して、
最初に辞任を迫ったのは鳩山さんなのです。自分も辞めるから
小沢さんも辞めて欲しいとね。 ──田原総一朗氏
―――――――――――――――――――――――――――――
これを私は聞いていたのです。さらに、「夕刊フジ」のコラム
『風雲永田町』を担当している鈴木棟一氏がやはり鳩山主導説に
立って、鳩山氏の立てた親指と小沢氏への辞任要求を結び付けて
書いていたので、7日の時点では正しいと思ったのです。
鈴木棟一氏は9日発行のコラムでも次のように書いて、さらに
鳩山主導説を展開しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
6月1日の鳩山、小沢、輿石の3者会談。鳩山首相が言ったと
いう。「私も責任を感じております。しかし、幹事長、あなた
も辞めてください。この(支持率低下の)事態は普天間問題で
はない。リーダーシップでもない。『政治とカネ』の問題です
よ」。これに輿石氏が強く反発したという。「とんでもない、
いま小沢幹事長に辞められたら、参院選をどう戦うのだ」。鳩
山氏が重ねて言った。「私は一緒に辞めるというなら辞めます
が、小沢幹事長が辞めなけば辞めません」(一部略)「鳩山は
同時辞任を提案したので、小沢と輿石が鳩山辞任のホコを収め
るのではないかと期待してた節もある」。「夕刊フジ」6/9
―――――――――――――――――――――――――――――
しかし、最初に鳩山主導説の口火を切った田原総一朗氏はBS
の政治番組で、微妙に表現を修正させ小沢主導説に舵を切ったよ
うに見えるのと、6月7日発売の『週刊ポスト』の上杉隆氏の記
事「官邸崩壊再び──すべては小沢の『永田町爆弾』だ」は完全
に小沢主導説に立っています。
―――――――――――――――――――――――――――――
鳩山氏は小沢氏に対して辞任を求めたと語り、報道も「鳩山が
小沢を道連れにした」との見方が一般的だ。だが、今回の辞任
劇は小沢氏が巧妙に仕組んだものだ。鳩山氏には小沢氏を辞め
させるような力はない。一方の小沢氏は、自分が辞める時は鳩
山氏を抱きかかえて辞めると決めていた。つまり、逆である。
──『週刊ポスト』6/18・25
―――――――――――――――――――――――――――――
さらに決定的なのは、10日発売の『週刊文春』6/17の冒
頭記事「菅総理『小沢斬り』の全内幕」において、小沢主導説が
展開されていることです。『週刊文春』は一貫して反小沢側の雑
誌であり、それが小沢主導説に立っているのです。その内容は明
日のEJで述べます。 ──[ジャーナリズム論/37]
≪画像および関連情報≫
●W辞任は織り込み済み──仕掛け人は小沢氏?
―――――――――――――――――――――――――――
関係者によると1日の会談では参院選の厳しい情勢を踏まえ
輿石氏が首相に辞任を促したという。その際、輿石氏は野党
が参院に首相の問責決議案を提出した場合、社民党や民主党
の一部議員が賛成し可決の可能性が高いことなどを説明。そ
の背景には「小沢幹事長が水面下で社民党に対して働きかけ
て、同党が問責決議案や衆院での内閣不信任案に賛成する方
針を表明することで鳩山首相に圧力をかける構図を作った。
これを裏付けるかのように社民党の又市征治副党首がこの日
の退陣表明を正確に“予言”していた」(民主党の内情に詳
しい報道関係者)。小沢氏は先月30日に側近議員らに「鳩
山降ろしに動いていい」と指示を出したとされる。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/06/03/03.html
―――――――――――――――――――――――――――
仕掛け人はどちらか



検察が「石川議員手帳 ホテル名 現金授受と同じ日」とうそ情報をリークし、即座に「日付けが間違っていた」と取り消した。
日経・読売だけがこれを記事にし、翌日小さな訂正記事を出した。
国民に、石川議員がお金をもらったと思わせてしまった。
詳しくは以下のブログ参照してください。
「一市民が斬る」
http://civilopinions.main.jp/