2010年05月26日

●「参院選前の小沢氏強制起訴の可能性」(EJ第2820号)

 小沢氏の第1回目の不起訴が決まった後の3月のサンデープロ
ジェクト(テレビ朝日)で、出席していた検察サイドを擁護する
宗像紀夫弁護士は、小沢氏不起訴について意見を求められたので
す。そのとき宗像氏は「この後は検察審査会を中心とする展開に
なりますから」と自信ありげに述べたのです。私はこれを見てい
て、検察と検審は一体なんだなと思ったのです。
 そしてその第5検察審査会は小沢氏に対して「起訴相当」を議
決しています。かくして再びボールは検察に戻ってきたのですが
実は、検察がいつ不起訴処分を出すのかに注目が集まっていたの
です。検察自らが起訴する可能性もあったのですが、もしそれを
やると、民主党から「選挙妨害」との批判が出て、収拾がつかな
くなってしまうのです。
 そこで、検察としては早めに小沢氏に不起訴処分を下し、検察
審査会に委ねてしまう作戦に出たのです。そうすると、参院選が
予想される7月11日までに50日もあるので、それまでに検察
審査会が再び「起訴相当」を出す可能性があるからです。
 第5検察審査会の審査員11人のうち5人は任期満了で4月末
に入れ替わっています。しかし、「起訴相当」を議決した6人は
残っているので、新任の5人中2人が「起訴相当」に合意するだ
けで、小沢氏は「強制起訴」になります。まして今回検察は捜査
らしいことを一切していないので、検察審査会に提出する捜査資
料は前回と変わらないはずです。したがって、審査員が協議する
のにそう時間はかからないという考え方です。
 そうすると、7月11日の前に検察審査会が再び「起訴相当」
を出し、小沢氏は強制起訴されることになります。その可能性は
かなり高いと思われます。特捜部としてはそれを狙って今回早々
と不起訴処分を出したのです。検察審査会は市民目線ということ
ですから、選挙前に起訴しても批判は受けないという巧妙な判断
です。何としても小沢幹事長を潰し、民主党を参院選で大敗させ
その次の衆院選で民主党を下野させようとしているわけです。
 さらに検察は石川被告の初公判を6月に開こうとしています。
狙いは検事が述べる冒頭陳述にあります。ここで石川調書を読み
上げて小沢氏の関与を強調すると、マスコミはそれを過大に報道
するので、参院選での民主党大敗の流れは確実になります。
 しかし、小沢氏が強制起訴されても辞任しないで選挙に突入し
それでも民主党が負けなかったとき(与党で過半数)、または小
沢氏が幹事長は辞任するとしても政治的影響力を残して議員辞職
はしない場合のことを検察上層部は心配しているそうです。どう
してかというと、小沢氏の起訴後の裁判で検察側の勝利は望めな
いからです。検察関係者は次のようにいっています。
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 強制起訴の場合、弁護士が検事役に選ばれ、検察は公判に直接
 携われない。それでは、小沢氏に付いている名うてのヤメ検弁
 護士たちには太刀打ちできないだろう。政界の最高実力者を相
 手に、公判で有罪を勝ち取るのは絶望的で、結果として検察の
 敗北になる。         ──「週刊文春」5/27号
―――――――――――――――――――――――――――――
 したがって、検察審査会の「起訴相当」の再議決が参院選後に
なってしまうことは検察にとって最悪なのです。何としても参院
選前に出させる必要があるのです。明らかに検察は何らかのかた
ちで検察審査会とつながっているのです。
 しかし、これには小沢氏サイドも危機感を深めています。民主
党は検察審査会が起訴相当を出した翌日に民主党議員20人が突
然「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」を立ち上げている
のです。この議連が後で効いてくるはずです。さらに次のような
動きを「週刊文春」5/27は伝えています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 法務官僚OBが建設会社に天下りし、大規模な法務省関連施設
 工事で受注調整に暗躍したというネタをキャッチし、民主党が
 法務委員会あたりで爆弾質問しようと画策しているのです。千
 葉景子法相とも通じているようです。
                ──「週刊文春」5/27号
―――――――――――――――――――――――――――――
 これだけではないのです。元参議院議員で小沢氏の心友といわ
れる平野貞夫氏が動いているのです。2010年5月18日に平
野氏は、朝日ニュースター(CS放送)「ニュースの深層」に突
然登場し、次のような驚くべきことを話したのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
    http://www.youtube.com/watch?v=qWveSoGbLCk
―――――――――――――――――――――――――――――
 平野貞夫という人は、いい加減な話をする人ではないのです。
伝聞とはいえ聞き捨てならない発言です。もし、これが本当なら
大スキャンダルになり、自民党は大打撃を受けるとともになり、
民主党にとっては起死回生の一打となります。この平野発言にメ
ディアは無視を続けていますが、5月22日発行の日刊ゲンダイ
だけが次のように取り上げているのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
 (昨年の3月に小沢事務所の大久保秘書が逮捕された)西松事
 件の捜査に、当時の森英介法相(61)が「介入」した疑いが
 浮上し、民主党が問題にし始めている。森英介議員が現職法相
 時代、親しい経済人に「あれは私が指示した事件だ」と漏らし
 たというのだ。経済人は「こんなことが許されるのか」と驚い
 たという。経済人から森前法相の発言を聞いた元参院議員の平
 野貞夫氏が、きのう(21日)、「真相を解明すべきだ」と民
 主党に申し入れた。申し入れを受けた民主党の小川敏夫広報委
 員長、佐藤公治副幹事長、辻恵副幹事長は、森前法相の発言が
 あったのかどうか「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」
 で取り上げるという。    ――日刊ゲンダイ5/22発行
―――――――――――――――――――――――――――――
             ―──[ジャーナリズム論/24]


≪画像および関連情報≫
 ●事件の黒幕は誰か──若干の補足
  ―――――――――――――――――――――――――――
  2009年の大久保秘書逮捕は、麻生内閣の支持率が低下し
  このままでは政権交代は必至と見られていた時期である。そ
  ういう自民党にとって西松事件は願ってもないものであった
  と思われる。それに加えて2010年の石川議員、大久保秘
  書ほかの逮捕のバックに3人の首相がいるという説がある。
  第1は小泉元首相、第2は安倍元首相、そして第3は麻生前
  首相の3人の首相である。本当かウソかはわからないが、ネ
  ットでは大きな話題になっている。本当であるとしたら、日
  本の司法は完全に歪んでいる。
  ―――――――――――――――――――――――――――

爆弾発言をする平野貞夫氏.jpg
爆弾発言をする平野 貞夫氏
posted by 平野 浩 at 04:14| Comment(1) | TrackBack(0) | ジャーナリズム論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
もう一つ、今週号の「週刊ポスト」に、官房機密費の件が上杉氏の記事で載っているそうです。
前河村官房長官が持ち逃げした、2億5千万円の使い先が、メディアと検察官僚でなければいいですね。
国会で、はっきりと調査をして欲しいです。
Posted by 新党 一人 at 2010年05月27日 03:16
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