2010年05月03日

●「『起訴相当』の議決理由は何か」(EJ休日特集号/001)

 2010年4月27日、東京第5検察審査会は小沢民主党幹事
長を11人の審査員全員一致で「起訴相当」と議決しています。
これに伴いマスコミは世論調査を行い、改めて小沢バッシングを
強化しています。例によって、民主党の中の反小沢派の連中も辞
任要請や「説明責任を果たせ」と発言しはじめています。次の首
相を窺う菅副総理・財務相まで「説明責任」を口にする始末。し
かし、この間ネットにおいては、この議決に対して冷静な批判を
展開する論調が多くなり、表のマスコミとはぜんぜん違う様相を
呈しています。
 EJでは、その中で「オリーブ!ニュース」と郷原信郎氏の所
論を中心にご紹介していくことにします。
 マスコミは「起訴相当」の議決が出たことを伝えるだけで、議
決内容をほとんど伝えていないのです。なぜ、伝えないのでしょ
うか。結論からいうなら、詳細に伝えると、小沢のどこが悪いの
かと疑問を持つ人が出てきてしまうからです。
 議決内容をお伝えします。
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢一郎・民主党幹事長に対する東京第5検察審査会の議決の
 要旨は次の通り(敬称略)。
 被疑者 小沢一郎
 不起訴処分をした検察官 東京地検検事 木村匡良
 議決書の作成を補助した審査補助員 弁護士 米沢敏雄

 2010年2月4日に検察官がした不起訴処分(嫌疑不十分)
 の当否に関し、当検察審査会は次の通り議決する。
 【議決の趣旨】
 不起訴処分は不当であり、起訴を相当とする。
 【議決の理由】
 第1 被疑事実の要旨
 被疑者は、資金管理団体である陸山会の代表者であるが、真実
 は陸山会において04年10月に代金合計3億4264万円を
 支払い、東京都世田谷区深沢所在の土地2筆を取得したのに、
 1.陸山会会計責任者A及びその職務を補佐するBと共謀の上
   05年3月ころ、04年分の陸山会の収支報告書に、土地
   代金の支払いを支出として、土地を資産として、それぞれ
   記載しないまま総務大臣に提出した。
 2.A及びその職務を補佐するCと共謀の上、06年3月ころ
   05年分の陸山会の収支報告書に、土地代金分が過大の4
   億1525万4243円を事務所費として支出した旨、資
   産として土地を05年1月7日に取得した旨を、それぞれ
   虚偽の記入をした上で総務大臣に提出した。
        ──5月2日付、「オリーブ!ニュース」より
―――――――――――――――――――――――――――――
 これについて、郷原信郎氏は、「第88回定例記者レク概要」
において、次のように述べています。これはツイッターのフォロ
ワーから提供していただいた情報です。表のマスコミには絶対に
出ない情報です。
―――――――――――――――――――――――――――――
 まず、驚いたのが被疑事実ですが、平成16年の陸山会の収支
 報告書に、小沢一郎氏から現金で4億円借入をしたのに、それ
 が記載されていなかったということが、今まであれだけ問題に
 されてきた。この年の収入がその分過小だったということが、
 石川氏の起訴事実になっているはずですが、それが今回、起訴
 相当とされた被疑事実に入っていないのです。何が起訴相当な
 事実とされているかというと、要するに1つは、16年分の収
 支報告書に土地代金の支払いを支出として記載しなかった。平
 成16年10月に3億4260万、土地代金として支払ったの
 を、この年の政治資金収支報告書に記載していなかったという
 支出の虚偽記入。それと、そこで不動産を取得したことを、こ
 の年の収支報告書に記載しなければいけなかったのに、それを
 記載していない。それから、翌年の収支報告書に、支出をして
 いないのに、土地を取得した事実はないのに土地を取得したと
 いうことと、その土地代金を事務所費として支出したというこ
 とを記載した。これもウソだということ。これが検察審査会が
 起訴相当とした事実です。         ──郷原信郎氏
―――――――――――――――――――――――――――――
 つまり、土地の取得の時期が2ヵ月ずれており、したがって、
土地代金の支払いの時期も2ヶ月ずれて翌年の1月になっていた
こと──たったそれだけです。たまたまその時期が年度をまたい
でいることが、マスコミがコトを針小棒大に問題化しているだけ
なのです。
 この程度の「期ずれ」の事実だけで、国民から選ばれた国会議
員を国会直前に逮捕・起訴し、さらに現在、国を動かしている与
党幹事長を特捜部が一年かがりで調べた結果「不起訴」としたも
のを、わけのわからない検察審査会なるものが数週間で覆し「起
訴相当」にする──これは日本の司法制度の根幹にかかわる問題
であります。
 さらに不可解なことは、検察審議会への申立人が「甲」という
匿名になっていることです。匿名で申し立ててはいけないという
規則はないようですが、普通なら匿名では却下されるのが通例な
のに今回は取り上げているのです。それなら、「小沢不起訴」に
不満を持つ特捜部の一部が匿名で申し立てをしたのではないかと
疑われても仕方がないでしょう。マスコミはこの事実を秘匿し、
ひたすら「市民団体」と伝えています。
 さて、それでは百歩譲って「期ずれ」が犯罪に該当するのであ
れば小沢事務所にも過失はあったといえます。しかし、結論から
いうなら、この「期ずれ」は過失ではないのです。これについて
は、4日の休日特集号/002で詳しくら説明します。
        ――──[休日特集『続・小沢一郎論』/01]


≪画像および関連情報≫
 ●堀江貴文氏のプログより
  ―――――――――――――――――――――――――――
  佐藤優氏の予測は恐らく正しい。検察審査会はもう一度起訴
  相当の議決をすることだろう。法廷で証拠をもう一度洗い直
  せばよいと思う。ただ起訴相当の議決が出たからといって即
  クロだとする報道姿勢をしているところには疑問を感じる。
  疑わしきは無罪。これが司法の大原則だ。まあ、そうやって
  政治生命を失わせようという事なんだろうが、この原則を国
  民に理解してもらうためにも徹底抗戦を小沢氏にはおススメ
  する。しかし悪人面やマスコミ嫌いとされる点については、
  それで小沢氏は随分損をしていると思う。鳩山首相が不起訴
  相当とされたのとは対照的である。政治手腕は小沢>鳩山な
  んだろうし、鳩山首相はその政治手腕を国民の70%以上が
  評価していないにもかかわらず、善人面の金持ちのぼんぼん
  の世間知らずの天然宇宙人と思われているから起訴相当の議
  決は受けない。
    http://ameblo.jp/takapon-jp/entry-10520141257.html
  ―――――――――――――――――――――――――――

郷原信郎名城大学コンプライアンス研究センター長.jpg
郷原信郎名城大学コンプライアンス研究センター長
posted by 平野 浩 at 10:24| Comment(2) | TrackBack(0) | ジャーナリズム論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやはやこの国は民主国家なんでしょうか?
マスコミが劣化し『マスゴミ』という産業廃棄物になってしまって実害を及ぼしている現状は嘆かわしい。
ネットのない時代なら闇の権力に翻弄されてたんでしょうね。
何とかしないと本当に独立国家になれませんよね。
Posted by ジョニー at 2010年05月06日 10:48
検察とマスメディアのタッグで小沢=悪の世論を作り上げた。

日経と読売は、虚報まで出して、小沢氏、石川氏を犯罪者に仕立て上げている。

以下のブログにその詳細記述。

「一市民が斬る!」
http://civilopinions.main.jp/

ご覧の上、拡散を。
Posted by 世直し人 at 2010年06月09日 15:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
RDF Site Summary