が大揺れです。推測ですが、解任の断を下したのは小沢ではない
と考えています。筆頭副幹事長の高嶋良充氏です。高嶋氏の提案
を小沢は了承したのだと思います。この高嶋氏──重要人物であ
り、明日のEJで詳細に取り上げます。
私は生方議員解任の断は間違っていないと思います。その理由
は以下に述べますが、よくぞ小沢が撤回したものです。よほどの
危機感があったものと思います。日経では、首相が小沢に指示し
たとありますが、そんなことはないと思います。撤回の件では小
沢が中心となって動いています。
生方幸夫議員は、国対、防衛省を担当する副幹事長であり、党
の要職──役員クラスです。仕事ができる人だと思ったからこそ
小沢は任命したのだと思います。副幹事長の任命に小沢が関与し
ないはずはないからです。ですから、生方氏は新聞なとで「小沢
辞めろ!」というヒマがあったら、もっと仕事に精を出すべきで
しょう。副幹事長という仕事はそんなにヒマなのですか。
民主党の松木謙公議員──国会対策委員会筆頭副幹事長は、生
方氏は国対担当でありながら、国対の会議にあまり出ておらず、
仕事をしていないことに不満を募らせています。それでいて「太
田総理」などのTV番組にはちゃんと出ているのです。
もし幹事長に不満や要望したいことがあるなら、直接本人にい
うべきであります。3月20日のサンデープロジェクトに出演し
た生方氏は幹事長が出席する会合では、そういうことがいえる雰
囲気ではないといっていますが、これは論外です。いう度胸がな
いなら、いわなければいいのです。
わざわざ新聞という媒体を使ったのは、「小沢辞めろ!」の世
論(?)を味方につけたいと考えたからだと思います。党の中の
小沢と距離を置く議員たちのバックアップも欲しかったのではな
いでしょうか。処分撤回で本人は「勝った」と思っているかも知
れませんが、多くの心ある国民は生方という議員はその程度の議
員なのかという厳しい評価を下すと思います。
もうひとついうべきことがあります。生方氏が小沢氏について
次のようにいっていることです。
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国民は小沢さんが不起訴になったから全部シロだとは思ってい
ないんですよ。おそらく説明できないんでしょうね。小沢さん
は前よりだいぶ権威づけられてきたというか、権力者になって
きましたね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100317/stt1003170045000-n2.htm
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この種の発言が民主党の議員、閣僚や副幹事長の役職員から出
ることは残念なことです。自民党などから「自浄能力のない党」
といわれるので、調子に乗ってやるのでしょうが、そんなことは
党内で調査し、問題があるなら、たとえ幹事長であっても解任す
ればいいのです。わざわざマスコミに晒すことはないのです。
党内できちんと調べて必要な処断をするのが本当の自浄能力で
あって、マスコミに向かって「説明責任を尽くせ!」とか「辞任
せよ!」とか声を上げることが自浄能力ではないのです。それは
パフォーマンス以外のなにものでもないのです。
現在の日本では、起訴されても冤罪が出ることが日常茶飯事に
なっています。国民としては、検察が起訴する時点と冤罪が明白
になる時点とでは大きな時間のずれがあるので、事件そのものを
すっかり忘れてしまい、たとえ冤罪であっても容疑者を犯罪人と
みなしてしまうものです。なぜなら、多くの冤罪事件は最高裁ま
で行くことが常識であるからです。
そうであれば、大久保秘書逮捕から1年間以上にもわたって検
察がトコトン調べて、結論が不起訴なら、たとえ「嫌疑不十分」
でも「問題なし」と考えるのは、同じ党の議員という身内同士で
あれば当たり前のことではないでしょうか。
日本は既に検察ファッショになっているように思います。3月
20日のサンデープロジェクトで、榊原英資氏は、最近の企業経
営者は二言目には「法令遵守」を口にし、利益よりも法令を守る
ことに必死になっている──こんなことでは思い切った経営など
できないといっていましたが、まったくその通りであり、同感で
す。確かに経営者は口を開けば、コンプラ、コンプラといってい
ます。これを見ても既に検察ファッショそのものであります。
小沢の集めている金が何億円とか何十億円という巨額だから悪
いという意見があります。額の問題ではないでしょう。けっして
自分の贅沢のためではない。作家の大下英治氏は、小沢側近の松
木謙公氏の話として次のように紹介しています。
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世間には、小沢が巨額の政治資金を集めていること自体が問題
だという人がいる。しかし、松木謙公はそうは思わない。たと
えば、小沢が毎日、違う色のベンツに乗っていたり、贅沢三昧
をしているのであれば「いい加減にしてよ、小沢さん」といい
たくなるだろう。が、小沢はまったく贅沢していない。乗って
いる車はミニバン型乗用車である。外食も、大衆居酒屋の「庄
屋」などを利用することが多い。食事に関しては松木の方が贅
沢かも知れない。 ──大下英治著
『小沢一郎の最終戦争』/KKベストセラーズ刊
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今回小沢が生方議員の処分撤回に踏み切ったのは、このままで
は参議院選に勝てない──単独過半数が取れないと考えたからで
しょう。また、生方議員と一緒になって、批判の声を上げている
2人の閣僚に対して私は、その人物の「軽さ」を感じます。もは
や昔の仲良しクラブの民主党ではないのです。政権を担っている
という重い責任を感じて欲しいと思います。身内の批判発言は党
の人気を落とすだけです。
おそらく小沢は、心の中では生方幸夫という人物を生涯許すこ
とはないでしょう。 ―――[小沢一郎論/56]
≪画像および関連情報≫
●3月21日付、「オリーブ─Xニュース」より
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副幹事長を解任され選挙区で絶叫している生方某氏に言う。貴
殿の政治資金収支報告書(20年度)の収入金額3248万円
の中に実に1OOO万円ものお金がとある業界の企業経営者か
ら献金されている。実に収入の三分の一である。貴殿の経歴か
らしても、この1000万円の巨額献金は異様に映るが、我々
国民に説明責任を果たされたい。政党助成金を除くと実に献金
の50%以上をひとりの経営者からのカネが占めている。生方
君。このカネは実は企業・団体献金では。
生方幸夫 20年度政治資金収支報告書
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?m=0&i=0
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生方幸夫氏



ここをたたかれた田中角栄と、五十歩百歩の自身の足元棚に上げすぎでしょ。