長崎の知事選と町田の市長選の2つで民主党候補が敗れると、
新聞・雑誌・テレビなどのマスコミは、またしても世論調査を行
い、小沢の幹事長の辞任を70%の国民が望んでいるなど、民主
党の足を引っ張る論調に終始しています。
したがって、あまり深く考えないで新聞やテレビを見ていると
民主党は例の小沢の政治とカネの問題で、相当厳しい状況に追い
込まれていると錯覚してしまいます。
EJは民主党に肩入れするわけではありませんが、民主党はそ
んなに追い込まれているのでしょうか。そんなに嫌われているの
でしょうか。日本経済新聞社とテレビ東京が2月26日〜28日
に共同で実施した世論調査によると、「支持または好意を持つ政
党は」については、次の結果になっているのです。
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民主党 41%
自民党 24% ──
公明党 5% I
共産党 3% I
社民党 1% I
国民新党 1% I── 39%
みんなの党 4% I
改革クラブ 0% I
新党日本 0% I
その他政党 1% ──
支持政党なし 17%
わからない 5%
2010年3月1日付、日本経済新聞より
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政党支持率で見ると、民主党の支持率は、他のすべての野党の
支持率を合計したものよりも高いのです。これだけ民主党が叩か
れているのに、自民党の支持率は相変わらず低位にあります。
それに、選挙までには4ヶ月もあるのです。民主党の支持率回
復の可能性は十分あるでしょう。なぜ、大マスコミはそれなのに
民主党危うし、小沢辞任を!と迫るのでしょうか。大マスコミに
しては偏向が過ぎるのではないでしょうか。
小沢は寡黙な人で不必要なことはいっさいしゃべらない。だか
らいろいろいわれるのでしょうが、きちんと目標を立てて、一歩
一歩着実にコトを進めているのです。
かつて小沢は自民党を離党すると、新生党を結成して細川連立
政権に参画し政権交代──非自民7党一会派──を果たすと、政
権交代可能な選挙制度、小選挙区比例代表並立制を成立させてい
るのです。これは小沢にとって大きな一歩といえるでしょう。
その後新進党を経て自由党時代になると、今度は自民党と組ん
で国会改革を進め、自民党がそれに魂を入れず形骸化させたもの
の、制度として定着させるなど、結局やるべきことを一歩一歩進
めているのです。
そしてその仕上げをするべく、屈辱的な条件を飲んでまで民主
党に合流し、自らが代表となった2007年の参議院選で与野党
逆転を果たしたのです。そして2009年8月31日に衆議院選
で圧勝して政権交代を成し遂げているのです。
残るは2010年7月の参議院選で過半数をとることだけが残
されているのです。この目標の達成については、今年の1月15
日に石川議員が逮捕されるまでは、ほとんど確実に達成されると
いう状況にあったことは確かです。
小沢は、今年の自宅での新年会の席上、次のように決意を表明
しているのです。
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今度の参院選、これが本当の改革の、国民の生活が第一、その
政治を実行するための最終戦とそのように位置づ付けている。
何としても過半数を取って、既存の勢力の抵抗を排除し、本当
の意味の改革を実現しなければならないと考えている。
──2010年小沢邸での新年会の挨拶より
日刊ゲンダイ/2010.3.2(1日発行)
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このままにしておくと、本当に小沢は天下を取る──自民党+
官僚機構+大企業+大マスコミの連合軍は、危機感を強めたと思
うのです。小沢は本気であり、ここで潰さないと、大変なことに
なると考えたとしてもおかしくないでしょう。
ラスプーチンといわれる佐藤優氏は、今回の検察の動きと民主
党について、次のような独特の見方をしています。
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検察の動きをミクロ的に見ていると、かえって事態の本質をと
らえることができなくなってしまう。本件について筆者は20
09年8月30日の総選挙で民主党が308議席を獲得し、政
権交代が起きた結果、「誰が日本国家を支配するか」を巡って
起きている権力闘争と見ている。一般の国民の利害とは関係の
ない「あの人たち」の権力闘争だ。
──『中央公論』/2010年3月号より
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佐藤氏は明確にはしていないが、ここでいう「あの人たち」と
は、明らかに国家公務員上級I種試験や司法試験などの難しい資
格試験に合格したエリートを指していると思われます。彼らは、
少なくとも自民党政権下においては、実質上日本国家を動かして
いるのは上級官僚たるわれわれであると思ってきたし、現時点で
もそう思っているはずです。彼らは、一般国民を「無知蒙昧な有
象無象」として見下しているのです。
しかし、民主党は、国家を支配するのは、国民により選挙され
た国会議員であるべきだと考えています。すなわち、政治主導が
行われるべきだと考えています。これは官僚組織にとっては、ま
さに一大事であり、多少無理なことをしても潰さなければと考え
ても不思議はないのです。 ―――[小沢一郎論/46]
≪画像および関連情報≫
●公務員上級T種とU種試験について/高級官僚
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大学卒業等程度の試験と分類されているT種試験とU種試験
の違いは、試験問題のレベルについてはT種試験は具体的に
は大学卒業段階の知識・技術及びその応用能力を必要とする
程度の試験とされ、大学卒業程度の試験とされているU種試
験と異なり大学院レベルの問題も出題されること、T種試験
が採用時から上席の係員である主任クラスとして採用される
ことなどである。 ──ウィキペディア
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●「写真」講演する佐藤優氏
2010年03月10日
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