をめぐる政治とカネの問題が、いかに選挙に強い影響を与えるも
のかということを如実に示しています。すっかり「小沢=巨悪」
という構図が国民の間に根付いてしまっているようです。
確かに2年連続で、小沢の秘書(現職国会議員を含む)3人を
逮捕・拘留・起訴し、マスコミがあれだけ書き立てれば、小沢自
身がたとえ不起訴でも、こういう結果になるのは当然であると思
います。自民党と官僚組織と大企業と大マスコミの連合軍の勝利
といえるでしょう。何が何でも小沢を潰すというのが彼らの戦略
なのですから・・・。
現在の世の中は、大別すると、次の2通りの人たちがいます。
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1.新聞・雑誌・TVは見るが、ネットはほとんど見ない
2.新聞・雑誌・TVに加えて、ネットもていねいに見る
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1の人たちについては完全に「小沢=巨悪」と考えているのに
対し、2のネットもていねいに見る人たちは今回の小沢捜査は、
ちょっとおかしいのではないかと感じている人が多いのです。
『週刊新潮』3/4日号の関連記事では、「政治デスク」なる
人物が次のようにコメントしています。
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これまで、幹事長辞任は5月の訪米後かといわれていましたが
この敗北で時期が早まるのではないかという声が党内の反小沢
系議員の間から出ている。昨年の西松事件で起訴された大久保
秘書の公判が間もなく結審し、判決は4月頃になる予定。有罪
は確実とみられ、そのタイミングでの辞任がベストというわけ
です。 ──『週刊新潮』3/4日号より
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勝手に小沢は辞任すると決め付け、大久保秘書の有罪は確実と
書いているところから見て、この政治デスクはネットの情報を信
用しないか、まったく見ていないなと思わざるを得ません。
私がEJのテーマとして「小沢一郎論」を書いているのは、別
に小沢擁護派だからではなく、この一連の小沢をめぐる逮捕劇に
何かしら異様なものを感じているからです。
私が不思議に思うのは、私のような部外者でも当然に感ずる疑
問を(小沢から距離を置く)民主党の一部の大臣たちが、ことあ
るごとに小沢に対して「もっと説明責任が必要だ」などと発言す
るのは、どうかと思うのです。彼らは、本当に「小沢=巨悪」と
信じているのでしょうか。それともこれを機会に小沢追い落とし
を狙って発言しているのでしょうか。
そういうことをいっさい口にしない岡田外相は「小沢氏が必死
で戦っておられるときに説明責任をなんていえない」と発言して
いますが、これが民主党の大臣として当然の発言ではないかと思
うのです。ここまでの展開はあまりにも異常だからです。
ところで、先ほどの政治デスク氏のコメントの中で気になるの
は、「昨年の西松事件で起訴された大久保秘書の公判が間もなく
結審し判決は4月頃になる予定。有罪は確実」という部分です。
なぜ、そんなことがわかるのでしょうか。この人物は現在大久保
裁判がどうなっているのか取材していないのでしょうか。
実は、この大久保裁判にはある変化が起こっているのです。そ
れは、1月22日の次の新聞記事を見ればわかることです。
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政治資金規正法違反事件で逮捕された小沢一郎氏の公設第一秘
書、大久保隆規容疑者(48)について東京地裁(登石郁朗裁
判長)は22日、今月26日から2月26日まで指定していた
西松建設の違法献金事件の期日4回をすべて取り消した。次回
は未定。大久保容疑者に対する西松建設事件の公判は2月にも
結審する見込みだった。しかし、大久保容疑者に対する捜査が
続いているため、検察、弁護側、地裁の3者が期日を取り消す
ことで合意した。 ――2010.1.22付/産経新聞
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つまり、検察が大久保裁判の延期を申し入れたのです。その表
向きの理由は、検察が大久保容疑者を逮捕(再逮捕にあらず)し
たからです。
推測ですが、検察は石川問題で本当は大久保氏まで逮捕するつ
もりではなかったと思われるのです。しかし、今年の1月13日
に行われた大久保容疑者の第2回公判で検察側がショックを受け
る思わぬことが起こったため、急遽大久保氏まで含めて逮捕した
のです。そうすれば、1月26日に予定されていた第3回公判を
「拘留中」という合法的な理由で延期できるからです。
それでは、1月13日に行われた大久保裁判の第2回公判で何
が起こったのでしょうか。
これについては次の記事と≪画像および関連情報≫をご覧くだ
さい。これについての解説は明日のEJで行います。
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13日、「政治資金規正法違反」に問われた小沢一郎の公設秘
書第一秘書、大久保隆規(48)の第2回公判が開かれ、「検
察側」の証人として出廷した西松建設の岡崎彰文・元取締役総
務部長(68)の尋問が行なわれた。岡崎元部長は、西松建設
OBを代表とした2つの政治団体について「西松建設のダミー
だとは思っていない」と、検察側の主張を完全否定。さらに、
裁判官の尋問に対しても「2つの政治団体は事務所も会社とは
別で、家賃や職員への給料も団体側が払っていた」と、実体が
あったと証言。大慌てした検察側が「あなた自身が訴訟を起こ
されることが心配で、本当のことを話せないのでは」と聞いて
も、「なぜそんなことを言われるのか分からない。もともとダ
ミーだとは思っていなかった」と話した。
http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1176.html
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―――[小沢一郎論/44]
≪画像および関連情報≫
●第2回公判の模様を告げる読売新聞記事
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準大手ゼネコン「西松建設」から小沢一郎・民主党幹事長の
資金管理団体「陸山会」などへの違法献金事件で、政治資金
規正法違反(虚偽記入など)に問われた小沢氏の公設第1秘
書で同会の元会計責任者・大久保隆規被告(48)の第2回
公判は、13日午後も、岡崎彰文・元同社取締役総務部長の
証人尋問が行われた。岡崎元部長は、同社OBを代表とした
二つの政治団体について、「西松建設のダミーだとは思って
いなかった」と証言した。公判では、大久保被告が両団体を
同社のダミーと認識していたかどうかが争点で、審理に影響
が出そうだ。岡崎元部長は、裁判官の尋問に対し、「二つの
団体については、対外的に『西松建設の友好団体』と言って
いた。事務所も会社とは別で、家賃や職員への給料も団体側
が支払っていた」と説明。前任者に引き継ぎを受けた際にも
「ちゃんとした団体で、問題はないと言われていた」と答え
た。昨年12月の初公判で、検察側は、同社が信用できる社
員を政治団体の会員に選び、会員から集めた会費を献金の原
資にしていたと指摘したが、岡崎元部長は「入会は自分の意
志だと思う。私自身は、社員に入会を強要したことはない」
と述べた。 ――2010.1.13付、読売新聞
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再び逮捕された大久保隆規氏



http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=85181
更に1月に、石川議員逮捕時にも;
検察を家宅捜索に駆り立てた「公判での証言」と
「検主主義」を目指す検察に正義はあるのか
のタイトルで、大久保氏の逮捕で検察が訴因変更した狙いを述べています。下記参考までに。
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=82597
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=82849