2010年02月18日

●「三宝会/小沢潰しを狙う組織」(EJ第2756号)

 竹下登、金丸信両氏、それに小沢一郎といえば、旧経世会の三
羽烏といわれていたのです。竹下、金丸とひとくくりにしていう
と、金のノベ棒によって象徴される金権体質の政治家というイメ
ージがあります。そして、小沢はそのDNAを引き継いでいる現
代の金権体質の政治家の代表ということになってしまいますが、
この見方は完全に間違っています。
 日本の政治の世界はそんなにきれいなものではありません。権
力をめぐって権謀術数が渦巻き、政官業と大マスコミが癒着し、
己の利益のためなら、マスコミを使って世論操作でも何でもする
というひどい世界になっています。
 ですから、本気でこれを改革しようとする政治家があらわれる
と、政官業と大マスコミが謀略を仕掛けて追い落とすことなど、
当たり前のように行われるのです。それは現在でも続いているの
です。現在そのターゲットとされている中心人物が、小沢一郎な
のです。彼が本気で改革をやりそうに見えるからです。
 それがウソと思われるなら、ぜひ次の本を読んでいただくとわ
かると思います。
―――――――――――――――――――――――――――――
      平野貞夫著
      『平成政治20年史』/幻冬舎新書
―――――――――――――――――――――――――――――
 小沢は田中角栄にかわいがられた政治家であることはよく知ら
れています。田中角栄は小沢に亡くした長男を見ていたのです。
しかし、それを快く思わなかった人は少なくないのです。
 その中の一人が意外に思われるかもしれないが、竹下登氏なの
です。村山首相が政権を投げ出し、橋本龍太郎氏が後継首相にな
ると、竹下氏は「三宝会」という組織を結成します。三宝会の本
当の目的は、小沢を潰すことなのです。もっと正確にいうと、自
分たちの利権構造を壊そうとする者は、小沢に限らず、誰でもそ
のターゲットにされるのです。
 なぜ、小沢を潰すのでしょうか。それは小沢が竹下元首相の意
に反して政治改革を進め、自民党の利権構造を本気で潰そうとし
ていることにあります。この三宝会について平野貞夫氏は、その
表向きの設立の目的を次のように書いています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 (三宝会の)設立の目的は「情報を早く正確にキャッチして、
 (中略)、行動の指針とするため、(中略)立場を異にする各
 分野の仲間たちと円滑な人間関係を築き上げていく」というも
 のだった。メンバーは最高顧問に竹下、政界からは竹下の息が
 かかった政治家、財界からは関本忠弘NEC会長ら6人、世話
 人10人の中で5人が大手マスコミ幹部、個人会員の中には現
 ・前の内閣情報調査室長が参加した。要するに新聞、テレビ、
 雑誌などで活躍しているジャーナリストを中心に、政治改革や
 行政改革に反対する政・官・財の関係者が、定期的に情報交換
 する談合組織だ。             ――平野貞夫著
              『わが友・小沢一郎』/幻冬舎刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 この三宝会によって、小沢は長年にわたってことあるごとに翻
弄され、しだいに悪玉のイメージが固定してしまうことになりま
す。「剛腕」、「傲慢」、「コワモテ」、「わがまま」、「生意
気」など、政治家としてマイナスのイメージは、三宝会によって
作られたものなのです。
 なお、三宝会のリストはいくつかネット上に流出しており、見
ることができます。その会員名簿のひとつをご紹介します。
―――――――――――――――――――――――――――――
  http://www.rondan.co.jp/html/news/0007/000726.html
―――――――――――――――――――――――――――――
 この会は現在も存続しているといわれており、上記の名簿の中
には、現在、TBSテレビの「THE NEWS」のキャスター
である後藤謙次氏(共同通信)の名前もあるのです。後藤謙次氏
のニュース解説は定評がありますが、こと小沢に関してはけっし
てよいことをいわないことでも知られています。
 もっとも現在のマスコミにおいて、小沢を擁護するキャスター
やコメンテーターは皆無でしょう。口を開けば「小沢さんは説明
責任を果たせないなら、辞任すべきだ」――もう一年以上こんな
ことが飽きもせず続いているのです。
 昨年来の小沢捜査で、唯一小沢に対して比較的擁護すべき論陣
を張っていたのはテレビ朝日系の「サンデープロジェクト」だけ
です。それは、元検察官で名城大学教授の郷原信郎氏の存在が大
きいのです。郷原氏は2009年の大久保秘書逮捕のときからこ
の捜査を最初から無理筋の捜査であり、容疑事実からして納得が
いかないと断じていたのです。郷原氏のコメントは実に論理的で
あり、納得のいくものであったのです。それは、今年になってか
らの小沢捜査でも変わらなかったのです。
 しかし、他局――というより、「サンデープロジェクト」以外
の番組は、「小沢=クロ」の前提に立って、それは徹底的に小沢
叩きに終始していたのです。
 一方、「サンデープロジェクト」以外の他局の代弁者は、元東
京地検特捜部副部長のキャリアを持つ弁護士の若狭勝氏です。サ
ンプロ以外のテレビにたびたび出演し、当然のことながら、若狭
氏は一貫して検察擁護の立場に立って主張したのです。
 「サンデープロジェクト」の郷原氏に対して、同系列局も含め
て他局はすべて若狭氏なのです。もっとも「サンデープロジェク
ト」では、1月29日深夜「朝まで生テレビ」でこの2人は激突
しています。1対1の対決ではなく、小沢クロ派――平沢勝栄氏
山際澄夫氏、それに若狭氏、これに対して、小沢擁護派は細野豪
志氏、大谷昭弘氏と郷原氏という強力な対決であり、勝負になら
なかったようです。しかし、ほとんどのテレビ局が反小沢という
のは本当におかしな話です。     ―[小沢一郎論/32]


≪画像および関連情報≫
 ●東京地検が「週刊朝日」に出頭要請 !?/2月6日
  ―――――――――――――――――――――――――――
  東京地検(特捜)は、やはり解体させるしかない。週刊朝日
  への出頭要請は、小沢不起訴、そして逮捕された3名の保釈
  を決定するという屈辱感からくる、最後の悪あがきでもあっ
  たか。3名の保釈=「検察リークによる報道と実際の供述と
  の違い」、そして「検察の人権と法を無視した取り調べの実
  態」が晒されることを意味する。それでもなお、保釈すると
  言うことは、どこからかの意向が強く示されたと考える。何
  処の意向か?米国政府ではないか?
  ――このプログには驚くべきことが書いてある。表面上はな
  かったことになっているが、『週刊朝日』の編集長に東京地
  検から出頭要請があったという。真実はどうなのか。『週刊
  朝日』2/19号にその事実は書いていない。しかし、政治
  ジャーナリスト上杉隆氏の検察への抗議文は出ている。
  http://rightaction.cocolog-nifty.com/blog/cat7087639/index.html
  ―――――――――――――――――――――――――――

平野貞夫氏.jpg
平野貞夫氏
posted by 平野 浩 at 04:18| Comment(2) | TrackBack(1) | 小沢一郎論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
三宝会の日本人黒幕はナベツネこと渡邉 常雄 そしてその後ろ側には アメリカのロックフェラーがいると考えられます。財界 マスコミ 霞ヶ関の安泰を脅かす者は抹殺される。
Posted by 林 之也 at 2010年09月23日 02:02
中尾といいます、私は小さい頃から意見があるのなら匿名はおかしいと思ってきましたから実名で書きます
マスコミの対応は政権が交代してから可笑しいと思ってきました、今の政権も可笑しいと思っています
やると言って来た事を何一つやらない、仙石氏、菅氏は全学連ですから解りますが、岡田が全くわからない
この男は辞めて頂きたい何の能力も持ち合わせていない、イオンの息子だから日本を変えられると困るんだろう、前前からこの男には期待はしていないがイオンを解体するのなら本気だと思っていたがそれは出来ないだろう、私の住んでいる町もシャッター街が多いですこれを無くすと言った話は何処やら大店法に手を付けなければシャッター街は無くならない出来ると言うならどういう方法があるか教えてほしい。
Posted by 中尾義彦 at 2010年12月31日 21:34
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小沢潰しを狙う組織 「三宝会」
Excerpt:  「剛腕」、「傲慢」、「コワモテ」、「わがまま」、「生意気」など、政治家としてマイナスのイメージは、小沢一郎という政治家を悪玉のイメージに固定していくことになるのですが、このようなイメージをつくりだし..
Weblog: 和順庭の四季おりおり
Tracked: 2011-01-26 21:26