す。携帯電話とケータイ――どう違うのでしょうか。
EJでもよく「ケータイ」と書きますが、きちんと定義して書
いているわけではないのです。といっても「ケータイ」に明確な
定義が存在するわけではないのです。漠然とした定義があるだけ
なのです。
音声電話中心の使い方をしていた時代の携帯用電話機は文字通
り「携帯電話」と呼ばれます。しかし、メールが使えるようにな
り、それに加えてネットに接続して各種アプリが使えるようにな
ると、それに応じてその使い方は必ずしも音声電話中心ではなく
なってきます。そういう時代の携帯用電話機は今までの携帯電話
と区別して「ケータイ」と表現するのです。
しかし、ケータイはさらに発展してスマートフォンと呼ばれる
ようになりつつあります。こうなると、もはやケータイではなく
電話機能付きPCということになります。
12月22日のEJで、これからの時代のスマートフォンの条
件をご紹介しましたが、再現しておきます。
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3C + エキスパンド + オープン
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この中の「オープン」という言葉ですが、考えてみると、実に
曖昧な表現です。「オープン」とは何でしょうか。
「オープン」とは、「オープンソース」のことです。オープン
ソースとは、ソフトウェアの著作者の権利を守りながら、ソース
コードを公開することを可能にするライセンス(ソフトウェアの
使用許諾条件)を指し示す概念です。ちなみに、ソースコードと
は、ソフトウェアの設計図にあたるものであり、それをインター
ネットを通じて無償で公開し、誰でもそのソフトウェアの改良や
再配布が行なえるようにすることをいいます。
それでは、ケータイの「オープン」とはどういうことを指すの
でしょうか。それは具体的には「オープン・プラットフォーム」
を意味しています。
NTTドコモ・フロンティアサービス部の担当部長である山下
哲也氏は「オープン・プラットフォーム」に関して明解な定義づ
けを行っています。ここからは、添付ファイルの表を見ながら読
んでいただきたいと思います。
表の縦軸は、対象とするプラット・フォーム・ソリューション
が、オープンソース・ベースのものか独自ベースのソリューショ
ンなのかをあらわしています。表の横軸は、ソリューションに関
する情報がオープンなのか、それともクローズになっているかを
あらわしています。つまり、この表では、何かオープンなのか、
何がオープンでないのかを示しているのです。
リナックスとウインドウズ・モバイルを例にして考えてみるこ
とにします。
最初は「リナックス(Linux)」です。
リナックスはフリーソフトウェアのライセンス規定「アパッチ
・ライセンス」にしたがったオープンソースになっています。し
たがって、これは「オープンソース・ソフトウェア」ということ
になります。「アパッチ・ライセンス」というのは、アパッチソ
フトウェア財団(ASF)によるフリーソフトウェア向けのライセ
ンス規定のことです。
情報のオープン化についてはどうかというと、SDK――ソフ
トウェア開発キットをはじめとする開発・利用に技術情報が十分
開示されていると思われるので、「オープンソース・ソフトウェ
ア」にして「情報がオープン」に該当すると思われます。これは
狭義のオープンソース・ソフトウェアといえます。
次は「ウインドウズ・モバイル(Windows Mobile)」です。
ウインドウズ・モバイルを含むウインドウズは、市場に広く普
及し、様々な開発情報が提供されているので、「オープンソース
・ソフトウェア」といえます。しかし、問題は情報は100%提
供されているとはいえないのです。
したがって、ウインドウズ・モバイルは、広義のオープンソー
ス・ソフトウェアである――NTTドコモとしてはそのように考
えているといえます。こういう観点に立って山下哲也氏は、アン
ドロイドは、次の3点で最も理想的であるといえます。
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1.多様性を促進するオープンなソリューションである
2.開発者のコミュニティが急速に成長・拡大している
3.アプリ実行を視点にした設計方針で組成されている
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この3つの中で最も注目すべきは、3の考え方であると思いま
す。今までの商用デバイス(端末)の開発スキームは、まず、物
理的なハードウェアを決めて、そのハードを動かすためのソフト
を作り、そのうえで何ができるかを決めていたのです。つまり、
ハードウェア中心の考え方です。
これに対して、まず何をやりたい、これをやらなければ意味が
ないという視点に立って、アプリケーションのフレームワークや
デバイスの設計をするというのがアンドロイドの考え方です。
そういう点でうまくいっているのはアイフォーンです。山下氏
はアイフォーンについて次のようにいっています。
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一つのいい例はアイフォーンです。アイフォーンの一つひとつ
のコンポーネントは最高というわけではないと思います。とこ
ろがエンドユーザーから見てなぜアイフォーンが面白いかとい
うと、グラフィカルなユーザー・インタフェースが非常に気持
ちいい、直観的にストレスを感じないという具合に、バランス
が取れているからです。 ――日経コミュニケーション編
『iPhone の本質とAndroidの真価』より
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――─[クラウド・コンピューティング/49]
≪画像および関連情報≫
●アパッチ・ライセンスについて
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他のフリーソフトウェア向けライセンスと同様、アパッチ・
ライセンスではユーザーがそのソフトウェアの使用/頒布/
修正、派生版の頒布をすることを制限しない。アパッチ・ラ
イセンスは、頒布される二次的著作物が同じライセンスで提
供されたり、フリー/オープンソースソフトウェアとして頒
布されることを要求しない。要求するのは、ユーザーがその
ソフトウェアにアパッチ・ライセンスのコードが使われてい
ることを知らせる文言を入れることだけである。従って、コ
ピーレフトライセンスと異なり、アパッチ・ライセンスコー
ドの二次創作物のユーザーには、フリーなライセンスが適用
されない可能性もある。 ――ウィキペディア
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●表の出典 ――日経コミュニケーション編
『iPhone の本質とAndroidの真価』より
オープン・プラットフォームの定義


