2009年07月24日

●「ダーティな政治家/オバマ上院議員」(EJ第2619号)

 ここまで米オバマ政権には、今回の世界レベルの金融危機を引
き起こしたA級戦犯ともいうべきヘッジファンドに近い人物が要
職を占めているという事実を明らかにしてきています。
 オバマ大統領自ら彼らを強欲資本主義と口では糾弾しながら、
裏ではヘッジファンド業界と深い関わりを持ち、多くの献金も受
けているのです。こういう政治姿勢を持つバラク・オバマという
人物は、どういう政治家なのでしょうか。
 ワシントンに本拠を持つ「ジュディシャル・ウオッチ」という
議員の監視団体があります。この団体は、毎年「ダーティーな政
治家ワースト10」を発表しているのですが、オバマ上院議員は
そのリストに必ず名前が載る常連だったのです。既出の浜田氏は
次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
 実は、オバマ氏は上院議員時代から、金に汚い政治家として、
 悪名が轟いていた。不動産業者や金融機関からは、違法すれす
 れの政治献金を取り放題であった。(一部略)オバマ氏の地元
 のシカゴは、その土地柄のせいか、政治と金の腐敗は当たり前
 という風潮がある。そのシカゴでのし上がったのだから、彼は
 はなから金権体質を持っていたのである。
     ――浜田和幸著、『オバマの仮面を剥ぐ』/光文社刊
―――――――――――――――――――――――――――――
 オバマ氏といえば、ネット上の小口献金で史上最高額を集めた
ことで有名ですが、一人平均25ドルであったといいます。しか
し、それにしても選挙資金があまりにも潤沢に集まり過ぎていた
のです。それは、そういう小口献金に加えて、ヘッジファンド業
界などから膨大な大口献金があったからなのです。
 大口献金の中では、ヘッジファンド以外で突出しているのは、
ゴールドマン・サックスであり、その他、USBアメリカ、リー
マン・ブラザーズ、JPモルガン・チェース、シテイグループ、
モルガン・スタンレーなど、ウォール街の名だたる金融機関が軒
並みリストに載っているのです。ちなみに、大口献金組織の社員
名義の献金は、一人平均2300ドルであったのです。
 なぜ、ヘッジファンドをはじめこれほどの金融機関がこぞって
献金するのでしょうか。
 それはおいしい汁を吸えるからです。現在「サマーズ・ガイト
ナー計画」が実行されています。金融機関の不良債権の買い取り
プランですが、不良債権の価格は金融機関が決めるルールになっ
ています。もちろん価格は低いラインに設定されます。
 しかし、この買い取りには買取者が絶対に損をしない仕組みに
なっているのです。もし、将来、その不良債権が値上がりすれば
儲かりますが、値下がりした場合、その差額は国民の税金で穴埋
めされることになっているのです。いわゆる瑕疵(かし)担保と
同じです。「サマーズ・ガイトナー計画」とはそういうプランな
のです。この仕組みなら、買取者は絶対に損をしないので、多く
の企業が買取者になろうとしますが、そういう場合、政権内部に
ルートがあれば確実に買取者になれるのです。
 なかでもおかしいのは、AIGという保険会社です。AIGは
1800億ドル(18兆円)もの公的資金の注入を受けているに
もかかわらず、社員に対して4億5400万ドル(454億円)
ものボーナスを支払っているのです。
 オバマ大統領はこれに対してテレビカメラの前で怒ってみせま
したが、どうも下手な芝居のように思えてならないのです。その
証拠に、その後もAIGをかばい続けており、国民の怒りに背中
を向けています。株価は急落し、時価総額も2140億ドルもの
減損が生じているにもかかわらずです。
 AIGにはこれからも巨額の公的資金を投入しないと存続でき
ないのです。それがわかっていながら、オバマ政権はAIGをか
ばい続けているのです。よほど潰すと困る事情があるようであり
これについては改めてレポートする予定です。
 さて、オバマ政権にはもう一人気になる人物がいるのです。そ
れは、ラーム・エマニュエル大統領主席補佐官です。主席補佐官
というのは、政権の内部も内部、一番大統領に近いところにいる
人物であり、つねに大統領と行動をともにするのです。そして、
ホワイトハウスを実質的に運営する役割を担います。
 政権の閣僚、たとえヒラリー国務長官でも大統領に会うときは
アポが必要なのですが、主席補佐官はアポなしで会えるのです。
エマニュエル主席補佐官は、オバマ大統領がたっての希望で実現
したといわれますが、彼はどのような人物なのでしょうか。
 エマニュエル氏は、イスラエル出身のユダヤ人であり、クリン
トン政権では、大統領の政治顧問を務めています。しかし、この
人物は、ヘッジファンドとも関係が深く、浜田氏によると、政権
入りする前は、ヘッジファンドで2000万ドル(20億円)近
い収入を得ていたといわれています。
 エマニュエル主席補佐官については、山口増海さんのブログに
詳しいのでご紹介します。どうやらいわくつきの人物です。
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 大統領首席補佐官はラーム・エマニュエル氏です。エマニュエ
 ルと聞くと、悩ましいエマニュエル夫人を思い出す人もいるで
 しょうが、この男のエマニュエルは、どっこい優しい相手では
 ありません。かれは仲たがいした友人に死んだ魚を送りつけた
 といわれるほどいやな人間です。ただ、生きた魚を送るのも、
 飛び跳ねたりして困ったものだと思うのですが、アメリカでは
 狷介な人間と見られています。また、食事中に政敵を呪いなが
 ら、ナイフをテーブルに突き刺したという伝説も伝わっていま
 す。短気で攻撃的です。現在は、民主党下院議員の会長も務め
 ています。テレビ人気ドラマ「ザ・ホワイトハウス」の登場人
 物のモデルにもなっています。
http://yamaguchi-masumi.blogspot.com/2008/11/blog-post_12.html
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                −―[オバマの正体/09]


≪画像および関連情報≫
 ●エマニュエル主席補佐官についてのブログより
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  読売新聞は、「剛腕」などと書いているが、ようするにやく
  ざのような人物だ、ということだろう。口が汚い、というこ
  とでも有名で、また「投資会社」経営者で、大金持ち、とい
  う人物でもある。ちなみにエマニュエル氏はつい最近までフ
  レディマックの理事をしていた人物でもある。このように、
  オバマ新政権は、まっしぐらにユダヤ系の富豪たちのために
  働くようになりそうで、結局、キリスト教国家としてのアメ
  リカが、いよいよユダヤ系富豪らに乗っ取られた格好になり
  つつあると言えよう。これは、アメリカというキリスト教国
  家が、ユダヤ系富豪らに利用され、使役させられ、衰退して
  いく、ということになると思っていいだろう。金融恐慌との
  絡みから、これから、アメリカは大変な時期に突入すること
  になる。   http://rockway.blog.shinobi.jp/Entry/38/
  ―――――――――――――――――――――――――――

エマニュエル主席補佐官.jpg
エマニュエル主席補佐官
posted by 平野 浩 at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | オバマの正体 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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