よい点もたくさんあります。選挙のときから導入することを宣言
して大統領になり、その政策を実施したロナルド・レーガン米大
統領の米国民の評価はどうなのでしょうか。
米国の歴代大統領の人気ランキングは、多くのメディア・大学
・団体が行っていますが、最もスタンダードなものでベスト10
とワースト10を以下に示します。
─────────────────────────────
◎米大統領ベスト 10
1位:エイブラハム・リンカーン 共和党
2位:ジョージ・ワシントン 無所属
3位:フランクリン・ルーズベルト 民主党
4位:セオドア・ルーズベルト 共和党
5位:トーマス・ジェファーソン 民主党
6位:ドワイト・アイゼンハワー 共和党
7位:ハリー・トルーマン 民主党
★ 8位:ロナルド・レーガン 共和党
9位:ウッドロウ・ウイルソン 民主党
10位:ジョン・F・ケネディ 民主党
https://bit.ly/3zDus9J
◎米大統領ワースト10
1位:ジェイムス・ブキャナン 民主党
2位:ドナルド・トランプ 共和党
3位:アンドリュー・ジョンソン 国民統一党
4位:フランクリン・ピアーズ 民主党
5位:ウィルアム・ハリソン ホイッグ党
6位:ウォレン・ハーディング 共和党
7位:ミラード・フィルモア ホイッグ党
8位:ジョン・タイラー 無所属
9位:ハーバード・フーバー 共和党
10位:ベンジャミン・ハリソン 共和党
https://bit.ly/3JWPd4L
─────────────────────────────
この順位はスタンダードなもので、URLをクリックしてサイ
トを見ていただくとわかるように、功績や任期などが詳しく記述
されており、それらを踏まえての順位になっています。このベス
ト10の8位に、ロナルド・レーガンが入っています。
「歴史上現在までの米国大統領全てについて考え、誰を米国の
最も偉大な大統領といえますか?」について尋ねたワシントン大
学の調査があります。そのベスト5を以下に示します。2005
年に実施された調査です。ロナルド・レーガンは第2位にランク
されています。
─────────────────────────────
1位:エイブラハム・リンカーン 20%
★ 2位:ロナルド・レーガン 15%
3位:フランクリン・ルーズベルト 12%
4位:ジョン・F・ケネディ 11%
5位:ビル・クリントン 10%
──ウィキペディア
─────────────────────────────
同様に「大統領の偉大さ」について尋ねたギャラップ世論調査
があります。2007年に行われた調査であり、そのベスト5を
以下に示しますが、この調査でもロナルド・レーガンは2位にラ
ンクされています。
─────────────────────────────
1位:エイブラハム・リンカーン 18%
★ 2位:ロナルド・レーガン 16%
3位:ジョン・F・ケネディ 14%
4位:ビル・クリントン 13%
5位:フランクリン・ルーズベルト 9%
──ウィキペディア
─────────────────────────────
上記のワシントン大学とギャラップ調査では、レーガンのほか
ビル・クリントンが、ベスト5に入っています。これは、偶然で
はなく、レーガンとクリントンには密接な関係があるからです。
大統領になった順番からいうと、レーガン、ブッシュ(父)、ク
リントンの順です。
ここで忘れられているのは、ブッシュ(父)の役割です。これ
について、(財)国際貿易投資研究所の研究主幹の木内恵氏は、
2001年の論文で次のように述べています。
─────────────────────────────
それにしても今、何故レーガンか。ひとつには、米国ではここ
にきてレーガノミックスと称される当時の経済政策に対する再評
価の気運が醸成されているからである。日本でも構造改革の必要
性がいわれて久しい。だが、構造改革の着手からその成果を享受
できるようになるまでには相当の時間がかかるのが常である。
「織田がつき、羽柴がこねし天下餅、座りしままに、食うが徳
川」――織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という戦国の3英傑の役
割を詠んだ戯れ歌である。天下統一のグランドデザインを描いた
のが信長、その跡を継いで国内統一を果たしたのが秀吉、そして
徳川家がそれを基に江戸300年の時代を享受する。信長・秀吉
の時代とは、その後に続く徳川時代を生み出す準備期間ともいう
ことができる。信長をレーガンに、秀吉をブッシュに、そして家
康をクリントンに置きかえると、レーガノミックスの着手からそ
の 成果享受に至るまでの流れが見えてくる。
https://bit.ly/330a3zG
─────────────────────────────
レーガン、ブッシュ、クリントンは、重要な仕事を成し遂げて
います。これについては、明日のEJで究明します。
──[新しい資本主義/第006]
≪画像および関連情報≫
●米国の歴史の概要/新しい保守主義と新たな 世界秩序
───────────────────────────
米国の社会構造の変化は、数年前、というより数十年前に
すでに始まっていたが、1980年代が到来するころには、
それが明らかな形となって現れた。米国社会における人口構
成および最も重要とされる職や技能が大きな変化を遂げたの
である。
経済におけるサービス業の優勢が動かしがたいものとなっ
た。1980年代半ばまでには、被雇用者全体のほぼ4分の
3が、小売業の店員、事務員、教員、医師、および公務員と
いったサービス部門で働いていた。
サービス部門の業務は、コンピューターの導入とその使用
の増加によって恩恵を得ていた。情報時代が到来し、ハード
ウェアとソフトウェアによって、それまで予想もできなかっ
た量の経済・社会動向のデータが集められるようになった。
連邦政府は1950年代と60年代に、軍事および宇宙関連
事業のために、コンピューター技術への巨額の投資を行って
いた。1976年、カリフォルニアの2人の若い起業家が、
ガレージでコンピューターを組み立て、これが家庭用コンピ
ューターとして初めて広く商業化されることになった。アッ
プルと名付けられたこの機種は、革命の火付け役となった。
1980年代初めまでには、米国内の企業や家庭で何百万台
ものマイクロコンピューターが使用されるようになり、19
82年には「タイム」誌が、コンピューターを「マシン・オ
ブ・ザ・イヤー」と呼んだ。 https://bit.ly/3fbzT65
───────────────────────────
レーガンとブッシュ(父)