2021年12月03日

●「ブロックチェーンは進化している」(第5626号)

 今日は金曜日。金曜日のEJは、いつもと違うスタイルで書く
ことにしています。
 私の行きつけの書店は池袋のジュンク堂(丸善)と西武百貨店
の三省堂本店です。どちらも大書店ですが、技術系の書籍数は、
ジュンク堂の方が多いと思います。それにジュンク堂の場合、多
くの椅子が置いてあるので、そこにゆっくり座って本を吟味する
のに便利です。
 場所的には、三省堂は駅の改札口を出て目の前ですが、ジュン
ク堂は東口に出て、少し歩かなくてはなりません。そこで中継地
点として、ジュンク堂の近くの純喫茶『伯爵』(東口店)をよく
利用します。ジュンク堂に行く前か、帰りにそこで休むのです。
今どき珍しい昭和レトロな店で、ゆったりできる喫茶店です。コ
ーヒーもなかなかのものです。
 しかし、コロナ禍の場合、ジュンク堂ではすべての椅子が撤去
され、密にならないように配慮しています。そうなってしまうと
年寄りには長時間本を選ぶのはつらくなるので、緊急事態宣言期
間中はジュンク堂は敬遠していました。
 30日、用事があって池袋に行ったので、久しぶりにジュンク
堂に行ったのです。各フロワーに、ちゃんと椅子は置いてありま
した。6階のコンピュータ関連本のフロアーに行ってみると、添
付ファイルのように、NFTの本がズラリ。ノンファンジブルト
ークンの本で、しかも3冊、相当厚い本です。
 店員にブロックチェーンの本はどこにあるかと聞いてみると、
3段の棚にギッシリ。やはり、ブロックチェーンに大きな異変が
起きているようです。
 2021年12月1日付の日本経済新聞によると、米ツイッタ
ーの創業者、ジャック・ドーシー最高経営責任者/CEOは29
日付で引退を表明し、強い関心を寄せる暗号資産(仮想通貨)の
軸足を移すと表明しています。
 ジャック・ドーシー氏としては、21年1月、暴力を煽動する
投稿が規約に違反するとして、当時約8800万人のフォロワー
を抱えていたトランプ米大統領(当時)をツイッター上から永久
追放した気骨のある人物として知られています。
 ところで、ドーシー氏は、今後何をやろうとしているのでしょ
うか。日本経済新聞は、次のように報道しています。
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◎SNSから仮想通貨へ
 ドーシー氏は、ツイッターの創業を通じて、インターネットの
特性である「オープンで非中央集権」を志向するSNSの構築を
目指してきた。同氏の関心は今、同じく分散型の技術的思想を基
盤とする仮想通貨「ビットコイン」にある。7月、仮想通貨関連
のイベントに登壇した際、同氏はビットコインについて「私が子
どもだったころのインターネットを思い出させる」と述べた。
 ビットコインには、マイニング(採掘)と呼ぶ計算作業を通じ
て消費する電力が環境負荷をもたらす課題がある。10月にはC
EOを兼務してきた米決済大手スクエアを通じて、電力効率の高
い半導体の開発に乗り出す考えを表明した。誰もがマイニングに
参加できる環境を整え、一部の業者に偏る採掘作業を分散させる
構想も示している。──2021年12月1日付、日本経済新聞
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 一口に「ブロックチェーン」といいますが、ブロックチェーン
も進化しているのです。株式会社Ginco の代表取締役、森川夢佑
斗氏は、ブロックチェーンの進化を1・0、2・0、3・0とし
て整理すると、次のようになります。
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◎ブロックチェーン1・0/通貨ペイメント
 ビットコインの「P2Pネットワークでのお金のやり取り」と
いうテーマに用途を絞り込んだブロックチェーンである。PоW
のコンセンサスプロトコルをベースに、ブロック生成にかかる時
間や、ブロックチェーンの透明性・匿名性を調整したものが、こ
のブロックチェーン1・0である。
≪代表的暗号資産≫
 ・ビットコイン
 ・ビットコインキャッシュ
 ・ライトコインほか
◎ブロックチェーン2・0/多機能プラットフォーム
 1・0の「通貨ペイメント」に加えて、イーサリアムを参考に
した「アプリケーションの実行環境」として開発されているのが
モデルのブロックチェーンである。これによってさまざまなアプ
リケーションの開発され、豊かなプラットフォームが形成されて
いこうとしている。
≪代表的暗号資産≫
 ・イーサリアム
 ・ネム
 ・ネオほか
◎ブロックチェーン3・0/多機能&高効率プラットフォーム
 イーサリズムをベースに、コンセンサスプロトコルを改良し
て、それらが抱えた問題を根本的に解決するよう解決するよう
開発された次世代型のプラットフォーム型のブロックチェーン
てある。
≪代表的暗号資産≫
 ・イーオーエス
 ・ジリカ
 ・アイコンほか
 ──森川夢佑斗著『これからのブロックチェーンビジネス』
                        MdN刊
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 来週からは、中央銀行のデジタル通貨(CBDC)が今後どう
なるのかについて、記述していきます。年内は、デジタル社会論
をこのまま継続してお届けします。
             ──[デジタル社会論V/080]

≪画像および関連情報≫
 ●進化を続けるブロックチェーンは、どの業界に影響を
  もたらすのか
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   仮想通貨の基盤として一躍注目を浴びたブロックチェーン
  だが、この技術は実際にはより広範な可能性を秘めている。
  今後、製造や流通、金融、医療、不動産など、様々な業界で
  の活用が加速していくことになるだろう。そもそもブロック
  チェーンはビジネスにどのようなメリットをもたらすのか。
  事例を交えながらその動向を探ると共に、一人ひとりの働き
  方をも変えていく将来を展望する。
   ブロックチェーンが注目され始めたのは、ビットコインな
  ど仮想通貨の運用を支える基盤技術として用いられるように
  なったのがきっかけだ。だが、ブロックチェーン自体は高い
  汎用性をもった技術であり、製造業や流通・小売業など、B
  2B(企業間取引)を含めた非常に幅広い業界・業態のビジ
  ネスに応用できる。
   そもそもブロックチェーンとはどういうものなのか。簡単
  に言えば「台帳を分散して皆で共有しあう仕組み」である。
  従来のデータベースは中央集権型と呼ばれ、一カ所で集中管
  理されたデータに対して権限を持ったユーザーがアクセスす
  る形態をとっていた。これに対してブロックチェーンはデー
  タそのものをユーザー全員が持つ。さらに新しいデータは一
  定時間ごとに「ブロック」としてまとめられて配布され、積
  み重なっていく。また、それぞれのブロックは時系列で相互
  につながれている。      https://bit.ly/3o75MSQ
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続々と出版されるNFTの本.jpg
続々と出版されるNFTの本
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | デジタル社会論V | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする