2021年02月08日

●「採用されない岡田晴恵教授の提言」(第5424号)

 「デジタル社会論」と少し離れますが、今朝は新型コロナウイ
ルスについて述べることにします。どうしても、いいたいことが
あるからです。1月24日付の「デジタル毎日」に次の記事が出
ています。
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◎新型コロナ 自宅療養中21人死亡/12月以降10都府県
 新型コロナウイルスに感染後、自宅で療養したり、入院先など
が決まらず、自宅で待機したりしている間に亡くなった人が昨年
12月以降、1都9府県で少なくとも21人に上ることが毎日新
聞のまとめで判明した。病院に入らない感染者が増えるなか、自
宅療養者への支援の重要性が高まっている。
 毎日新聞の集計によると、自宅療養中や入院先などの調整中に
亡くなったのは東京都が8人で最も多く、栃木、千葉、神奈川、
京都の各府県が2人、埼玉、群馬、大阪、兵庫、広島の各府県が
1人だった。            https://bit.ly/39SYV8v
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 この、入院先が決まらず、やむなく自宅療養中の感染者が急死
するケースが相次いでいることについて、1月26日の衆院予算
委員会において、立憲民主党の辻元清美議員が、「公助で救えな
かった命がある責任は感じているか」との質問に対し、菅義偉首
相は次のように述べただけです。
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     責任者として大変申し訳く思っています。
                 ──菅義偉首相
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 この人はいつもそうですが、このような深刻な事態に対し、国
の最高責任者として、言葉が足らないと思います。国民の生命と
財産を守るのが内閣の責務であるといつもいいながら、具体的に
は何かをしているようには見えないからです。医療体制が崩壊し
つつあるので、自分は謝るしかないと思っているのでしょうか。
 この問題の解決策はあります。私は、在宅のときは、いつも、
「羽鳥慎一モーニングショー」を見ていますが、昨年の第1次緊
急事態宣言のときから、毎日のように、白鴎大学の岡田晴恵教授
が出演し、いくつもの重要な提言をしているのを聞いています。
とくに重要な提言は以下の3つです。
 第1の提言は「各医療機関は『発熱外来』を作り、PCR検査
を実施せよ」です。
 今でこそ多くの医療機関が外部にテントを張るなどして「発熱
外来」を設けるようになりましたが、多くの医療機関は、すぐに
は対応しなかったのです。「発熱外来」は、感染症対策のいろは
の「い」なのですが、これに関して岡田教授の古巣でもある厚労
省は、聞かないフリをして、積極的に動いていません。
 やがて感染者が増加し、病床がひっ迫してくると、無症状の感
染者は、病院ではなく、ホテルなどを借り切って隔離させるよう
になったのです。病床を空けるためです。その頃から、岡田教授
は、ホテルなどでは限界が来るので、次の提言をするようになっ
ています。
 第2の提言は「無症状の感染者は、体育館などで、医師のいる
環境におく」です。
 岡田教授はこういうのです。感染者は、多少「密」になっても
いいから、体育館などを借り切って、少し不自由ですが、そこで
隔離生活を送ってもらう必要があります。地震や津波などの災害
のときと同じです。現在はまさにその非常時なのです。
 そういう体育館には、医師が必ず常駐し、もしものとき、すぐ
応急措置が取れるようにします。これは、プライバシーの確保に
は、確かに問題がありますが、大勢の人の目のあるところの方が
急変に気がつきやすいメリットもあるのです。
 無症状の感染者の管理については、現在やむなく行なわれてい
る「自宅療養」が一番危険です。家族がいれば、クラスターにな
る危険がありますし、1人の場合は病状の急変が心配です。それ
に薬も与えられていないので、自宅「療養」ではなく、自宅「放
置」と同じです。ホッタラカシです。
 しかし、感染者自身が「自宅療養」を望む場合について、岡田
教授は、次の提言をしています。
 第3の提言は「感染者がやむなく自宅療養を望む場合はアビガ
ンを与えよ」です。
 アビガンについて、日本医療機器開発機構のサイトには、次の
ように出ています。
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 アビガンはインフルエンザの治療薬です。すなわち、同じウイ
ルスでもコロナウイルスの治療薬としては承認されていません。
そして効能・効果の使用上の注意としてこの薬は、「当該インフ
ルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ
患者への投与が検討される医薬品である」とされており、とても
特別な薬なのです。         https://bit.ly/2MXKOFO
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 アビガンは、新型コロナウイルスで入院できた患者に対しては
医師の判断により、投与されています。それによって、症状が改
善したケースも多く報告されています。
 岡田教授は、やむを得ず、自宅療養の感染者に対してはアビガ
ンを処方すべきと提言しています。なぜなら、アビガンは錠剤で
あり、医師の手を借りず自分で服用できるからです。確かにアビ
ガンは、まだ承認されておらず、リスクがあることは確かです。
しかし、感染症学者でり、医師でもある岡田教授が勧めているの
です。やむなく自宅待機をせざるを得ない感染者に対しては、医
療関係者の判断のもと、アビガンを服用することも、あってもい
いのではないでしょうか。急死よりマシです。
 これらの岡田晴恵教授の提言を、国はなぜことごとく無視する
のでしょうか。不思議でなりません。
              ──[デジタル社会論/025]

≪画像および関連情報≫
 ●コロナ「突然重症化した人」の驚くべき共通点/10日間救急
  治療室で患者を診た医師の見解
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   私は30年間救急医療に携わっている。1994年には、
  挿管法を指導する画像システムを考案した。呼吸を助けるた
  めの管を挿入するプロセスを指導するものだ。これを契機に
  私は挿管法のリサーチを行うようになり、その後、過去20
  年は世界各地の医師たちに向けて気管処置の講座を行ってい
  る。3月末、新型コロナウイルス感染患者がニューヨークの
  病院にあふれ返るようになり、ベルビュー病院で10日間、
  ボランティアで支援にあたった。この間私は、このウイルス
  によって致命的となる肺炎の早期発見ができていないこと、
  そして患者を、人工呼吸器を使わずに回復させるための方法
  がもっとあるはずだと考えるようになった。
   ニューハンプシャー州の自宅からニューヨークまでの長距
  離運転中、友人のニック・カプトに連絡をした。彼はブロン
  クスに勤務する救急医で、すでに新型コロナ騒ぎの渦中で奮
  闘していた。私は今後自分が直面するだろう事態、安全を保
  つ方法、そしてこの疾患に対する彼の見解を知りたかった。
   「リック、これはいまだかつて誰も見たことのないものだ
  ぞ」と彼は言った。その通りだった。新型コロナによる肺炎
  は、ニューヨーク市内の医療システムに重大な影響を及ぼし
  ている。            https://bit.ly/3rrw299
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岡田晴恵氏.jpg
岡田晴恵氏
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(1) | デジタル社会論T | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする