か、中国は素早くウイルスの処理をして、経済回復に力を入れて
います。ウイルスの発生源の国としてはきわめて不自然です。そ
のため、新型コロナウイルスが人工的なものではないかという説
がなかなか消えないのです。
それから米中対立、トランプ大統領が自身の選挙のために、あ
えて中国をあおっているというか、強調しているように見えます
が、米国は中国のやっていることを実際には正確に把握していて
そのうえで中国をデカップリングしようとしているのです。
新型コロナウイルスが人工的なものであるという根拠は、例の
石生麗氏の論文にあります。その論文は、2015年に国際医学
誌に掲載された次の論文です。
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石生麗編/2015年11月9日
「人畜共通ウイルスの起源としての蝙蝠」
──国際医学誌「ネイチャー・メディシン」所載
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この論文にどういうことが書かれているのかというと、簡単に
いうと、蝙蝠のSARSウイルスの遺伝子を組み替えて、新しい
キメラを作ったという内容です。キメラというのは、同一の個体
内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や、そのよう
な状態の個体のことをいいます。
これについて、台湾出身の既出の医師で評論家の林建良氏は次
のように説明しています。
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蝙蝠のSARSウイルスにはSスパイクという蛋白質の突起物
があるのですが、本来は人間の気管支にあるACE2受容体とは
結合できません。そのため、ウイルスは蝙蝠から人には直接感染
しないのです。しかし、石生麗は、このウイルスのSスパイクを
組み換えて、ACE2に結合できるようにした。すなわち、蝙蝠
のSARSウイルスを人に感染できるようにしたのです。
──林建良氏/『月刊Haneda』/10月秋桜号
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石生麗氏によるSARSウイルスの改良の結果、ウイルスがエ
イズウイルスと非常に似てきたのです。具体的にいうと、ウイル
スの4つの部分が、エイズウイルスと同じ遺伝子配列になってし
まったのです。自然変異では、このような配列になることは到底
考えられないことです。
林建良氏によると、人間にはウイルスが体内に入ると、CD4
細胞が抗体を作って免疫機能を持つ仕組みになっているのですが
エイズウイルスは、人間の体内に入ると、そのCD4細胞を攻撃
して、免疫機能を失わせてしまうのです。石生麗氏の改良したウ
イルスは、その恐ろしい攻撃機能を持ったことになるということ
です。これは、新型コロナウイルスも有している特性であり、遺
伝子配列であるということです。
1月26日のことですが、北京の衛生健康委員会は「抗HIV
薬」が新型コロナウイルスによる肺炎の臨床治療に効くことを発
表しています。これは驚きの発表です。エイズウイルスと新型コ
ロナウイルスによる肺炎──私はこのニュースを新聞で読んだと
き、なぜ、エイズの薬が新型コロナウイルス肺炎に効くのか疑問
に思ったものです。
どうして中国は、この段階で、新型コロナウイルスによる肺炎
にエイズの薬が効くということを知ったのでしょうか。それは、
最初から新型コロナウイルスとエイズウイルスがよく似ているこ
とを知っていたとしか考えられないのです。
この問題と関連するもう一つの情報があります。2020年7
月15日付の日本経済新聞に次の記事が出たのです。
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◎中国ワクチン開発、軍が支援/新興カンシノはや供給許可
コロナ治療、カナダと
【大連=渡辺伸】中国の新興製薬企業、康希諾生物(カンシノ
・バイオロジクス、天津市)が新型コロナワクチン開発を急いで
いる。第1段階の臨床試験(治験)では世界で初めてヒトで効果
を確認した。軍の強力な支援と海外製薬から学んだ技術が背景に
ある。米欧との開発競争が過熱するなか、有効性や安全性の担保
が課題となる。「中国人民解放軍にコロナワクチンを供給する許
可を獲得した」。カンシノは6月末、こう発表した。許可を出し
たのは軍を掌握する中央軍事委員会だ。実用化のめどが立ってい
ない開発途中の段階にもかかわらず、軍が「採用」した形だ。
──2020年7月15日付、日本経済新聞
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添付ファイルに、この新聞記事に付けられていた写真を示して
おきます。林建良氏は、この写真を拡大してみたところ、「20
20・02・26」という数字が書かれていることを発見してい
ます。この日がこのワクチンが製造された日なのです。
ワクチンの製造というものは、どんなにスピードでやっても最
低6ヶ月かかります。なぜなら、ワクチンは、ウイルスを分析し
何が効くのかを考察し、数次にわたる動物実験のすえ、人体実験
を経て、ようやく使えるようになるからです。
もし、このワクチンの製造日が2020年2月26日だとする
と、遅くても、2019年8月下旬にはスタートしなければ間に
合わないことになります。つまり、その時点で、中国は、新型コ
ロナウイルスの存在を把握していたことになります。そうである
とすると、中国がウイルスの存在に気が付いたのは、2019年
12月末日ではなく、2019年の秋だったのではないかという
ことになります。
中国は、この新型コロナウイルスの存在をかなり早くから把握
していたことになります。既に中国共産党の要人分のワクチンは
存在しているという説もあります。
──[『コロナ』後の世界の変貌/064]
≪画像および関連情報≫
●「新型コロナは中国の人工ウイルス」と信じる人が後を絶
たない理由/ノンフィクションライター/窪田順生氏
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4月21日、世界保健機関(WHO)の報道官は、新型コ
ロナウイルスについてこのような考えを示した。「研究所な
どで人為的に操作や作成されたものではなく、動物が起源で
あることをあらゆる根拠が示している」
この発言は、トランプ大統領が声高に主張し、米メディア
も盛んに報じる「武漢ウイルス研究所の安全性に問題があっ
て、そこから“0号患者”が出たのではないか」という疑惑
の火消しを意識したものであることは明らかだ。
アメリカの世論調査会社が今月行った調査では、23%の
人がウィルスが「意図的に作られた」と回答。「偶然に作ら
れた」と答えた6%を合わせると、29%が「人工ウイルス
説」を信じている。年齢別で見ると、18〜29歳が35%
と高くなっており、ネットやSNSで情報を入手している若
い人たちの間で、この説が広まっていることがうかがえる。
1500株以上のウイルスを保管する、このアジア最大規
模の研究施設に疑惑の目を向けているのは、なにもアメリカ
人だけではない。例えば、今月16日には、エイズウイルス
の発見によって2008年にノーベル生理学賞・医学賞を受
賞したフランスのリュック・モンタニエ氏も、「武漢ウイル
ス研究所起源説」に言及。コウモリ由来のコロナウイルスで
エイズワクチンの開発を進めていた中で、何らかのアクシデ
ントで施設外に漏れてしまったという考えを示している。
https://bit.ly/3b8J0Su
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中国の製薬会社カンシノ開発中の新型コロナのワクチン