2020年08月28日

●「中国のコロナ関連数値は正しいか」(EJ第5318号)

 現在、世界に新型コロナウイルスの感染者はどのくらいいるで
しょうか。6月16日現在の数字は次の通りです。集計は何種類
かありますが、これは、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計を基
にしたデータです。
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                感染者       死者
  1位:  米国 211万4026人 11万6127人
  2位:ブラジル  88万8271人  4万3959人
  3位: ロシア  54万4725人    7274人
  4位: インド  34万3091人    9900人
  5位:  英国  29万8315人  4万1821人
  6位:スペイン  24万4109人  2万7136人
  7位:イタリア  23万7290人  3万4371人
  8位: イラン  18万9876人    8950人
  9位: ドイツ  18万8213人    8814人
 10位: トルコ  17万9831人    4825人
 11位:フランス  15万7372人  2万9436人
 12位: カナダ  10万0763人    8228人
 13位:  中国   8万3221人    4634人
       日本   1万7639人     938人
      ──米ジョンズ・ホプキンス大学の集計に基づく
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 ここで注目すべきは中国の数字です。中国は新型コロナウイル
スの感染発祥国てす。それにしては少な過ぎると思いませんか。
中国の感染者が8万人を超えたのは、3月2日のことです。それ
から3ヶ月以上経過した6月16日の数字が8万3221人とい
うのは、信じられないほど少ない数字です。中国全土で1日平均
30人前後の感染者しか出なかった計算になるからです。そんな
に少ないはずはないのです。
 中国という国は、共産党を守るためなら数字の誤魔化しぐらい
平気で行なう国です。中国当局の発表する数字を時系列で分析す
ると、習近平国家主席が新型コロナウイルス関連の防疫に関して
講話を行うと、新規感染者が劇的に減ったりするのです。そのた
め、中国では次のようなことがいわれています。
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 コロナウイルスはみんな共産党に入党しているのではないか。
総書記のいうことを素直に聞いている。
      ──矢板明夫著/「中国発表の数字は全部嘘だ!」
               『Haneda』/2020年6月号
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 産経新聞台北支局長の矢板明夫氏によると、武漢の死者数は過
少評価されているのではないかとして、その証拠について次のよ
うに述べています。
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 たとえば、武漢市では、3月23日から4月4日まで、遺族へ
の遺骨の引き渡しが行われたが、この間、市内のこの間、市内の
計8つの葬儀場は毎日、約4千人分の遺骨を処理した、と中国メ
ディアが伝えている。
 単純計算で期間中、合計5万2千人分の遺骨が遺族に返された
ことになるが、実際に返された遺骨はそのごく一部に過ぎない。
武漢市が封鎖されている2ヶ月半の間、各地域の葬儀場から遺体
を処理する応援チームが数多く武漢に派遣されており、彼らが処
理した分は含まれていないのだ。一家全員が亡くなり、遺骨の引
き取り手がないケースも多いという。
 4月8日の封鎖解除後に武漢市に入った中国人記者の試算によ
れば、閉鎖当時、約900万人が残った武漢市で、2・5ヶ月で
ウイルス以外の自然死亡者数は約1万人強、返された遺骨が5万
2千人分なら、少なくとも約4万人が武漢ウイルスで死亡した計
算になるという。武漢市だけで、中国当局が発表した3千300
人あまり10倍をはるかに超えている。
               ──矢板明夫著の前掲論文より
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 矢板明夫台北支局長は、中国国内における携帯電話の解約数に
注目しています。新型コロナウイルスが、中国で猛威を振るった
2020年1月と2月に、中国大手携帯電話会社3社で1450
万件が解約されているといいます。2ヶ月の解約数としては、異
常に多い数字です。このなかには新型コロナウイルスで亡くなっ
た人の数も少なからず入っているのではないかというのです。
 中国に限らず共産主義政権は、国家にとってマイナスな情報は
隠蔽するのが常識になっています。こんな話があります。200
3年にSARSが発生したときの話です。このときは胡錦濤政権
がスタートしたばかりのときのことで、共産党内で改革派の勢力
が強くなり、国際社会における中国の評価をとくに気にしていた
時代だったのです。
 WHOもきちんと機能しており、SARS蔓延直後に北京に調
査団を派遣し、北京市内で軍が直営するいくつかの病院の調査に
入っています。しかし、病院側はWHOの調査団が病院に到着す
る前に、SARSの患者を隠すため、患者を救急車に乗せて、市
内を走り回っていたというのです。しかし、このことが後で外国
メディアにバレて、胡錦濤首席の面子が丸つぶれになるというこ
とがあったのです。胡錦濤首席は、激怒し、北京市長と衛生相を
更迭したといいます。
 今回もWHOの調査団が派遣されたのか、されていないのか、
今になってもはっきりしませんが、ウイルスが発生した中国が主
張する華南海鮮卸売市場は、閉鎖、解体され、WHOは現場を見
ていないはずです。それなのにテドロス事務局長は、中国の処置
を絶賛し、結果としてパンデミックを引き起こしてしまったので
すから、その責任は重大です。このように、中国が発表するデー
タは、信用するに値しないのです。
         ──[『コロナ』後の世界の変貌/062]

≪画像および関連情報≫
 ●「中国のウソ」を葬るため、日本はコロナに絶対に負けられ
  ない理由
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   新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を巡って、中国政
  府が自らの正当性を誇示するために欧米の対応の甘さについ
  て批判を強めている。世界中が新型肺炎対策に追われて弱っ
  ているときに、「中国=権威主義が正しい」としつこく言わ
  れ続けたら、それを信じる人が増えてしまうかもしれない。
  そこで注目すべきは、中国のような強権的手法を用いずに、
  コロナの感染者・死亡者数を抑え込んでいる日本だろう。欧
  米が崩れつつある今、日本は自由民主主義陣営の最後のとり
  でとなっているのかもしれない。(立命館大学政策科学部教
  授/上久保誠人)
   中国国家衛生健康委員会は3月19日、武漢市・湖北省を
  含めて18日に中国国内で発生した新規感染例が「ゼロ」だ
  ったと発表した。新型肺炎は、中国・湖北省武漢市で発生し
  て拡散。19日時点での中国国内の累計感染者数は8万09
  28人。死亡者は3245人に達していた(『新型コロナウ
  イルス、現在の感染者・死者数(19日午後8時時点)』/
  AFP)。だが、国内での新型肺炎の拡散は終息したと、事
  実上宣言したのだ。一方、新型肺炎は欧州や米国に猛烈な勢
  いで拡散している。NHKがまとめた「感染者多い国や地域
  (23日午前2時)新型コロナウイルス」によると、イタリ
  アでは、感染者が5万9138人、死者が中国を上回る54
  76人に達し、致死率が9%超と完全な「医療崩壊」を起こ
  した。             https://bit.ly/2QpRQS9
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新型コロナウイルスは共産党に入党?.jpg
新型コロナウイルスは共産党に入党?
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(2) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする