2020年08月14日

●「王延軼は共産党の『選民』である」(EJ第5308号

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            1.黄燕玲
            2.武小華
            3.石正麗
          ⇒ 4.王延軼 ──河添恵子著/WAC
『習近平が隠蔽したコロナの正体/それは生物兵器だった!?』
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 第4は「王延軼」氏です。
 この人は、2018年後半から、新しいラボ、江夏区の中国科
学院武漢病毒(ウイルス)研究所と、武昌区の研究所の両方の所
長に抜擢され就任しています。正式には、中国共産党党委員会書
記・所長ということになります。年齢は37歳の若さです。なぜ
王延軼氏が武漢ウイルス研究所の所長になったのか。多くの実績
を持つ石生麗氏との関係についてはどうなっているのか、情報を
整理していきます。
 王延軼氏は、北京大学生命科学学院を卒業し、2006年に米
コロラド大学で修士号を獲得し、帰国して2010年、武漢大学
生命科学学院で博士号を取得しています。
 王延軼氏と、新しいラボ、江夏区のウイルス研究所の石正麗研
究員との関係について、河添恵子氏は次のように述べています。
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 石正麗氏は学術委員会の主任、新発伝染病研究中心の主任、新
初病毒学科組の組長という立場であり、武漢ウイルス研究所の責
任者ではない。一方、30代の王延秩氏は超エリート街道を歩む
「選民」であることは間違いない。
 2020元旦、国家衛生委員会が武漢ウイルス研究所の王延秩
所長に電話し、流行に関連するすべての検査、実験データ、結果
結論を自己メディアやSNSで公開したり、官製メディアを含む
協力機関(技術サービス会社を含む)に開示したりしないように
と、特別な通知を伝達したとされる。実際、王延軼所長は、1月
2日に、「武漢ウイルス研究所」研究員すべてにこれらの内容を
伝達したことが、スクリーンショットで残されている。
                  ──河添恵子著/WAC
『習近平が隠蔽したコロナの正体/それは生物兵器だった!?』
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 王延軼武漢ウイルス研究所長と石正麗研究員の関係については
8月6日のEJの≪画像および関連情報≫でご紹介したジャーナ
リストの西岡省二氏の一文が参考になります。
 西岡省二氏のレポートでは、オーストラリアのニュースサイト
「news.com.au」が、2つの重要情報を明らかにしています。
 1つは、王延軼武漢ウイルス研究所長が、1月2日に全研究員
に送ったメール「武漢の原因不明の肺炎に関連した情報の公開を
厳禁とする通知に関して」です。これについては、昨日のEJで
述べています。
 2つは、4月に石正麗氏がオンラインで講義を行い、次のよう
に述べたという情報です。
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 自分たちのチームは、1月14日、自分たちが特定したウイル
スが、ヒトに感染する可能性があることを確認した。
                       ──石正麗氏
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 この2つの情報から、中国当局が、今回の新型コロナウイルス
の発生源を特定されることを恐れて、早い時点で、研究所に対し
て、それについての口止めを行っていることがわかります。
 中国当局が「ヒト・ヒト感染する可能性」があることを発表し
たのは、1月20日になってからです。しかし、石生麗氏が発表
したのは14日であり、6日も早いのです。
 この4月末日に、インターネット上に石生麗氏が大量の秘密文
書を持って欧州に脱出し、フランスの米国大使館に亡命の申請を
したという情報が流れたのです。しかし、その後5月になって、
微信(ウィチャット)上に本人のメッセージで、その情報がデマ
であると表明していますが、以来、石生麗氏は行方不明です。
 そもそもオーストラリアのニュースサイトが、なぜ石生麗氏に
関心を持っているかというと、ファイブアイズが石生麗氏をマー
クしているからです。ファイブアイズとは、米国・英国・カナダ
・オーストラリア・ニュージーランド5ヶ国による諜報活動の協
定のことです。最近、日本にも加盟の要請があります。
 石生麗氏は、武漢の大学で生物学を学び、2000年には、フ
ランスのモンペリエ大学で、ウイルス学の博士号を取得していま
す。したがって、英語もフランス語も堪能です。2002年から
2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が大流行した後
の2006年に、オーストアリア連邦科学産業研究機構(CSI
RO)管轄下のオーストラリア疾病予防センター(ACDP)で
訪問学者としてコウモリを研究しており、オーストラリアでは、
よく知られた存在だったからです。
 続いて王延軼武漢ウイルス研究所長については、「若過ぎる」
として、次のような批判が出ています。
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 この人事に批判が集中している。本人の実力ではなく、15歳
年上の夫・舒紅兵武漢大学副学長の七光りをバックにしていると
いう声が根強いのだ。舒紅兵氏は1967年、重慶生まれ。免疫
学が専門で、2013年には武漢大学副学長、2014年には武
漢大学医学研究院長を兼任している。北京大学生命科学学院で特
任教授を務めていた2000〜2004年、教え子だった王延軼
氏と知り合った。インターネット上では「王延軼氏は舒紅兵氏の
4度目の結婚相手」と噂されている。こうした事情もあり、武漢
ウイルス研究所では不満が噴出し、規律が緩んでいたという。
                  https://bit.ly/3gMGGSW ─────────────────────────────
         ──[『コロナ』後の世界の変貌/052]

≪画像および関連情報≫
 ●武漢ウイルス研究所の女性所長、突然の登場背景に米中
  衝突か/NWSポストセブン
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   「新型コロナの発生源が武漢ウイルス研究所というのは、
  でっち上げだ」。ウイルスの発生源を巡って米中が火花を散
  らすなか、突如口を開いたのがその研究所所長である王延軼
  (ワンエンイー)氏だった。5月24日に中国・国営中央テ
  レビに登場し、強い口調と、若々しい見た目のギャップが注
  目を集めた。39歳の若さでトップに就く彼女の素性とは?
  『新型コロナVS中国14億人』(小学館新書)の著者で経
  済ジャーナリストの浦上早苗氏が語る。
   「彼女は北京大学卒で、2012年に同研究所に入った後
  3年で副所長になり、そのまた3年後に所長へ就任。エリー
  トには違いありませんが、同研究所は一地方機関にすぎず、
  彼女が就任した際もそこまで話題にはならなかった。
   ただし、今回のコロナ騒動で彼女に目が向けられ、経歴が
  明らかになる中で、14歳年上で武漢大学の副学長を務め研
  究者として名高い夫にも注目が集まっています。彼女が北京
  大学に入った頃、夫も北京大学大学院に特任教授として在籍
  しており、その時に教え子として知り合い結婚したとされて
  いる。そのことから彼女のスピード出世には、夫による裏の
  力が働いているのではという批判的な書き込みがネットで出
  回っています」中国で感染が拡大した2月には首都医科大学
  学長が彼女の夫にSNSで「彼女の研究レベルはまだ低い」
  「多くの研究者たちも彼女をリーダーとして認めていない」
  などと苦言を呈している。    https://bit.ly/3agdWiY
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王延軼氏(武漢病毒研究所ウェブサイト).jpg
王延軼氏(武漢病毒研究所ウェブサイト)
posted by 平野 浩 at 06:05| Comment(1) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする