2020年07月22日

●新型コロナ19年10月から流行」(EJ第5294号)

 2020年6月4日のことです。米国のABCニュースは、次
のタイトルのニュースを報道しています。
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 衛星データは、コロナウイルスが以前に中国を襲った可能性
 を示唆している。       ──ハーバード大学医学部
        ジョン・ブラウンスタイン教授の研究チーム
 河添恵子著『習近平が隠したコロナの正体/それは生物兵器
                    だった』/WAC
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 どういう調査かというと、2018年10月と2019年10
月の「商業衛星画像」を分析したところ、2019年の夏の終わ
りから秋にかけて、武漢市の5ヶ所の主要な病院の周辺地域で車
両数が2018年10月よりも67%も多くなっている事実がわ
かったというものです。つまり、2019年10月には、それら
の武漢市周辺では、病院を出入りする車両が多くあり、病院を利
用する何かが起きていたのではないかというわけです。
 さらに同時期の中国の検索エンジン「百度/パイドウ」での検
索キーワードが、新型コロナウイルスの特徴である「咳」や「下
痢」「発熱」などであるケースが激増していたことです。つまり
武漢市の新型コロナウイルスの感染は、2919年12月ではな
く、2019年10月ではないかと分析できるのです。
 そうであったとしたら、WHOのテドロス事務局長は、おそら
く中国のウイルスに関する情報をかなり早い時点から知っており
中国に協力したものと思われます。
 ノンフィクションライターで、この問題を鋭意調査している河
添恵子氏は、近著の「おわりに/2019年夏、すでに起きてい
たのか」で、次のように興味深いことを書いています。
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 私は武漢ウイルスをさまざまな角度から追究していくなかで、
12月というより、「もっと以前から漏れていたのでは?」と考
えていました。日本でも昨秋、「なかなか治らない不可解な肺炎
が流行っている」と医師が語っていたことを聞いていました。さ
らに、昨秋から、顕著に増えていた死因が「肺炎による死」だっ
たことも葬儀関係者からのオフレコ話として、教えてもらってい
ました。武漢市には約200社の日本企業が進出しており、人々
の往来は頻繁だったのです。
 ならば、日本にも同時期、武漢ウイルスが入ってきていた可能
性は捨てきれません。さて、私は、ブラウンスタイン教授の研究
チームが選んだ武漢市の5つの主要病院、@天祐医院、A湖北省
婦幼保健院、B武漢大学中南医院、C武漢中心医院、D武漢協和
医院を、いつもの通りグーグルマップで確認しでみました。
 まず、@CDは、本書で名前が登場する病院です。そして@A
Bは、同市に二ヶ所ある「中国科学院武漢病毒(ウイルス)研究
所」のなかの「新しいラボ」ではなく、長江の東側、武昌区にあ
る「古いラボ」に極めて近い場所にある病院です。とすると、武
昌区にある「古いラボ」が発生源!?
                ──河添恵子著の前掲書より
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 新型コロナウイルスが人工のものであるか、遺伝子操作された
ものであるか、あるいは、そうでないかについては、意見が分か
れています。
 HIVの発見で有名なリュック・モンタニエ(フランスの生理
・医学ノーベル賞受賞者/2008年)博士は、武漢ウイルスを
「人工ウイルス」とほぼ断定しています。そのため、中国武漢の
生物化学兵器研究所から漏れた説が欧米では、確実視されるよう
になっています。ポンペオ国務長官が、しきりに「確実な証拠を
もっている」と発言しているのは、これに基づいているものと思
われます。
 コロラド大学の社祖健(アンソニー・トゥー)名誉教授は、武
漢ウイルスはHIVの配列に酷似しているため、人工の遺伝子が
人工的に混入され、人に感染しやすくなった可能性があるとして
います。この説については、中国科学院ウイルス研究所の石正麗
研究員が、論文でそのことを示唆しています。この論文は既に削
除され、石正麗氏研究員も5月下旬まで行方不明だったのです。
 しかし、米国の国家情報長官室は、「ウイルスは人工のもので
も遺伝子操作されたものでもない」としており、その起源に関し
ては目下調査中というスタンスです。また、フランスのパスツー
ル研究所も人工説には疑問を呈しており、それをはっきりさせる
ためにも、中国政府に対して、西側調査団を武漢の研究所に受け
入れての調査を求めていますが、中国政府は拒否しています。
 毒素や生物化学を研究している研究所から、人工ウイルスが意
図せずして、外部に漏れるということはあり得ることです。上記
の社祖健(アンソニー・トゥー)名誉教授は、河添恵子氏に対し
て、こんな話をしてくれたそうです。
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 1979年、スヴェルドロフスクの住民が多数(一説には68
名)死亡した事件がありました。ソ連当局は「腐った羊肉を食べ
たことで、炭疽菌が蔓延し、住民が死亡した」と発表しました。
しかしアメリカは「生物兵器研究所から漏れたのだろう」と推測
しました。ソ連崩壊後に、科学者を現地に派遣して調査をしまし
た。結果はアメリカの予想通り。事件は、生物兵器研究所からの
炭疽菌の漏洩でした。空調のパイプが詰まっていて、炭疽菌が別
のところから漏れ出てしまい、住民が亡くなったというのが真実
だったのです。         ──河添恵子著の前掲書より
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 生物兵器など人道的に絶対に許されるものではありませんが、
もし新型コロナウイルスが生物兵器であった場合、その破壊力は
すさまじいものがあります。世界中がこのウイルスひとつで現に
完全に世界中がパニックになっているからです。
         ──[『コロナ』後の世界の変貌/038]

≪画像および関連情報≫
 ●新型コロナ、19年夏に発生していた可能性・研究
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  【ワシントンAFP=時事】中国・武漢市内の病院の訪問者
  数、および新型コロナウイルス感染症(COVID−19)
  の症状に関する同市からのインターネット検索数の急増から
  2019年8月には新型コロナウイルスの流行が始まってい
  た可能性があることが分かった。米ボストン大学とハーバー
  ド大学の研究チームの予備調査で示唆された。
   査読のある専門誌にはまだ掲載されていない今回の研究論
  文は、比較的新しい分野である「デジタル伝染病学」に基づ
  いている。ボストン大のイレーン・ゾイジー氏率いる研究チ
  ームは、2018年1月から2020年4月に撮影した武漢
  市の衛星写真111枚を分析。また、中国のインターネット
  検索エンジン百度で特定の症状が検索された頻度も調べた。
   研究チームによると、武漢市内の病院の駐車場に止められ
  た車の数が「2019年8月から急増し始め」、その数は、
  「2019年12月にピークを迎えた」という。
   また百度については、「せき」の検索数は例年のインフル
  エンザの流行に合わせて増加していたため、よりCOVID
  −19に特有の症状とされる「下痢」の検索数を調べた。こ
  の結果、8月に増加がみられたことが分かった。これはこれ
  までのインフルエンザの流行時期にはみられなかった現象で
  あるとともに、せきの検索データとも異なったという。
                  https://bit.ly/3eIHE0V
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社祖健コロラド大学名誉教授.jpg
社祖健コロラド大学名誉教授

posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 『コロナ』後の世界の変貌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする