2018年10月09日

●「『墓場まで持って行く』秘密とは」(EJ第4864号)

 第4次安倍改造内閣が発足しましたが、わくわく感ゼロの内閣
で、内閣発足後の支持率は低下しています。新政権発足で支持率
が下がるのは前代未聞のことです。早速閣僚の失言が相次いでい
ます。とくに柴山昌彦文科相の次の発言に、日本という国が根強
く持っている「極右思想」を感じ取ることができます。当時の中
曽根内閣もそうであったと思います。
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 現代風に解釈されたアレンジした形で使える部分は十分あり、
普遍性を持っている部分が見て取れる。同胞を大切にするとか、
国際的な協調を重んじるとかいった基本的な内容を現代的にアレ
ンジして教えていこうとする動きも検討に値する。
                    ──柴山昌彦文科相
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 これは、柴山昌彦文科相の初入閣の会見で、記者から「教育勅
語」について聞かれ、それについて答えたものです。そのとき、
「何らかの形で教育勅語を使うつもりはない」と答えればよいの
ですが、安倍内閣の閣僚では、そういうことを何となくいえない
雰囲気があるのです。そこで、本人はまったくそのことを考えて
いなくても、そういわざるを得なくなります。これも忖度です。
 柴山大臣のこの発言につき、憲法学者で、慶応義塾大学名誉教
授の小林節氏は、「教育勅語」の活用など正気の沙汰ではないと
し、あろうことか「文科大臣」が就任直後の会見で発言すること
は、にわかには信じられないとし、次のように述べています。
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 改めて指摘しておくが、教育勅語の趣旨は、後半部分に明記さ
れた「危急の時には、正義心から勇気を持って公に奉仕し、よっ
て、永遠に続く皇室の運命を助けよ」と国民に命じている点であ
る。そもそも、「勅語」という法形式自体が、国の統治権を総攬
していた天皇がその大権に基づき直接「臣民」に「下賜」する意
思表示で、当時それが憲法の付属文書のような法的拘束力を持っ
ていたことは歴史的事実である。そして、それが、第2次世界大
戦の敗北に至った軍国主義を支えたことも史実である。
 だからこそ、敗戦直後の昭和22(1947)年に教育勅語に
代わる教育基本法が制定され、翌23(1948)年に両院が勅
語の失効を確認する決議を行ったのである。
    ──2018年10月5日発行/日刊ゲンダイのコラム
             「小林節が斬る!ここがおかしい」
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 ところで、JAL123便墜落事件のときの政権、中曽根政権
というのは、どういう内閣だったのでしょうか。何となく、安倍
政権と雰囲気が似ているのです。中曽根政権は、「戦後政治の総
決算」を掲げ、安倍政権も「日本を取り戻す」という似たような
スローガンを掲げています。
 1959年に、岸内閣で科学技術庁長官として初入閣を果たし
た中曽根康弘氏は、1966年に自らの派閥を結成します。もち
ろん、自らが総理になるためのステップです。そして、1970
年には、佐藤内閣で防衛庁長官も経験しています。このように中
曽根氏は、防衛庁とは強いつながりがある政治家なのです。
 自民党のなかでは、その変わり身の早さから「風見鶏」と呼ば
れますが、その本質は、派閥・金権政治の古いタイプの政治家と
して位置づけられます。リクルート事件に関与して、一時自民党
を離党していた時期もあります。
 1982年、田中角栄の助けを得て、内閣総理大臣に就任しま
すが、時の米国大統領レーガンと、ロン・ヤスと呼び合う大物ぶ
りを披露しています。米国との関係も緊密だったのです。日航機
墜落事故について中曽根康弘氏は、次のような思わせぶりな謎の
言葉を述べています。
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    JAL123便事故の真実は墓場まで持って行く
                   ──中曽根康弘
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 このいい方は、中曽根氏は日航機墜落事件について何かを知っ
ており、それは絶対に外部に出せないものであるので、だから墓
場まで持って行く──このように解釈できます。
 ここからは、「自衛隊」についての自衛隊高官と部下の仮説に
基づく対話です。
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・自衛隊がガタつけば、国家がガタつくことになる。自衛隊は日
 本国家の主柱であり、われわれの武力が、国を守っているので
 ある。その自衛隊は、国民に弱みを見せてはならない。
・現機構を自衛隊は守っているのです。庶民は自分で自分の生活
 を守っています。
・自分の責任でミサイルを発射する。自分が責任をとれば良い。
・あなた一人の責任の問題ではない。未来永劫にわたり、天怒し
 その罪を自衛隊が追及されます。
・命令を聞けないなら、おれを撃ち倒してからにしてくれ!
・あなた一人を乗り越えてもことは解決しません。
・人間の心になってください。
・同じ人間として行動すべきです。
・ぶつけようとしてぶつけたのではないのです。国民にそのこと
 を説明して、謝罪すべきです。それが男の道です。
・軍隊は命令によって動いている。
・これは自衛隊を先頭とする国家機関が懸命になって、国民の追
 及の眼をかわすために行うことである。
                  ──池田昌昭著/文芸社
  『御巣鷹山ファイル/JAL123便は自衛隊が撃墜した』
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 この自衛隊観に近いものを何となく安倍政権は持っているので
はないかというような気がします。
         ──[日航機123便墜落の真相/034]

≪画像および関連情報≫
 ●柴山文科相「教育勅語」復活は安倍政権の総意!
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   閣僚が“ほぼ全員ネトウヨ”である第4次安倍改造内閣だ
  が、さっそく、その極右思想が露見した。文部科学大臣に起
  用された柴山昌彦衆院議員だ。柴山文科相は、2日の就任記
  者会見で、戦前・戦中の教育勅語についてこう述べたのであ
  る。「(教育勅語を)アレンジしたかたちでですね、今のた
  とえば道徳等に使うことができる分野というのは、私は十分
  にある、という意味では普遍性を持っている部分が見て取れ
  る」。
   さらに柴山文科相は、教育勅語の使える部分として「同胞
  を大切にするとか」などを挙げ、「基本的な記載内容につい
  て現代的にアレンジして教えていこうと検討する動きがある
  と聞いており、検討に値する」などと明言した。教育行政の
  トップとなった人間が、それも就任会見で「同胞を大切に」
  と排外主義をむき出しにしながら、ここまで具体的に“教育
  勅語の復活”を唱えるとは、あまりにも露骨すぎるだろう。
   もっとも、こうした発言は唐突に飛び出したわけではい。
  これまでも下村博文元文科相や稲田朋美元防衛相、そして安
  倍首相自身が教育勅語を肯定する発言をしており、昨年3月
  31日には教育勅語を学校教育で扱うことに対して「憲法や
  教育基本法に反しないような形で教材として用いることまで
  は否定されない」との答弁書を閣議決定している。
                  https://bit.ly/2O6j41i
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小林節慶応義塾大学名誉教授.jpg
小林節慶応義塾大学名誉教授
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | 日航機123便墜落の真相 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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