2018年04月23日

●「なぜ公明党は森友問題を避けるか」(第4750号)

 4月20日のEJ第4749号の最後の方でご紹介した産経新
聞(2015年9月4日付)の記事は、国会開会中の安倍首相の
大阪入りを、当時大阪市長を務めていた橋下徹氏との友好関係を
強調するためと述べています。
 森友学園の小学校建設をめぐる事件は、安倍政権の発足前、い
や、安倍自民党総裁誕生前の2012年7月頃からその動きが活
発化しているのです。舞台は大阪、安倍首相と親しい松井一郎大
阪府知事と橋下徹大阪市長の時代であり、行政の認可などの関係
で、小学校設立には絶好の環境が整っていたといえます。
 しかし、この大阪入りで安倍首相は、橋下市長はもとより、維
新関係者とは誰一人会っていないのです。官邸が本来の目的から
国民の目をそらすためにリークした情報を産経新聞がそのまま流
し、国民への目くらましに産経新聞は協力していたといえます。
 2012年9月4日の安倍首相の大阪入りの動静の詳細は、次
のようになっています。
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 ◎2015年9月4日/安倍首相動静
  0時13分:伊丹空港着
  0時39分:大阪市中央区の読売テレビ着
 13時30分:番組収録開始
 14時29分:番組収録終了
 15時03分:情報番組「ミヤネ屋」出演
 15時48分:読売テレビ発
 16時07分:大阪市北区海鮮料理店「かき鐡」着
 17時05分:「かき鐡」発
 17時34分:伊丹空港着
 18時08分:全日空36便で同空港発
 18時57分:羽田空港着。
 19時18分:車で羽田空港出発
 19時43分:自民党本部着
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 ここで、大阪市北区の海鮮料理店「かき鐡」とは、公明党の故
冬柴鐡三元国土交通相の次男、冬柴大氏が経営しています。ちな
みに、安倍首相の大阪入りには、首相秘書官の今井尚哉氏が同行
しています。添付ファイルの写真は、「かき鐡」のウェブサイト
に掲載されているものですが、今井首相秘書官が写っています。
 今井首相秘書官は、「かき鐡」で安倍首相と別れており、大阪
に残っています。首相と一緒に東京に戻っていないことだけは確
かです。今井秘書官の残った理由とは何でしょうか。
 今年の3月26日、参院予算委員会で民進党の増子輝彦議員が
安倍首相に質問すると、首相の答弁は急にシドロモドロになって
います。その一部を再現します。
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増子:今井さんは残ったんじゃないんですか。
安倍:残ったかどうかということについては、これは私もいます
   ぐにはお答えできません。しかしこれ調べればすぐわかる
   話でありますし、そこでですね。今井秘書官が近財の人び
   と等々と会ったということは、もちろんないということは
   申し上げられる。
増子:今井首相秘書官が、大阪に残ったのかどうかは「わからな
   い」と言うのに、なぜ、「近畿財務局の人とは会っていな
   い」と断言できるのですか。  https://bit.ly/2H9XyW6
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 ところで、森友学園事件には不思議なことがあります。それは
この事件に関して、公明党がほとんど質問しないことです。森友
学園が取得した小学校の土地は、石井国交大臣の所管する大阪航
空局の所有する国有地であり、事件とは無関係ではないにもかか
わらずです。これは不自然です。
 それも国会だけではないのです。大阪府議会でも、小学校の建
設予定地がある豊中市の議会でも、公明党の議員はまったく質問
していない。そのため、公明党の支持母体である創価学会の会員
の中には不満が渦巻いているといわれます。
 それは、公明党にとって質問できない事情があるからです。な
ぜなら、森友学園の土地の取得に関して公明党の関係者が深く関
与しているからです。謎を解くカギは、安倍首相が疑惑の3日間
の9月4日に「かき鐡」に寄ったことと関係があります。
 長岡昇氏の主宰する「情報屋台」というサイトがあります。そ
こに、2017年3月14日付で「森友学園で公明党が沈黙する
理由」という記事があります。そこには驚くべきことが明かされ
ています。その会合は、冬柴鐡三氏を偲んでの単なる食事会とい
う目的ではなかったのです。
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 公明党の議員はなぜこの問題に触れないのか。その理由を探っ
ていくと、一人の人物に辿り着きます。かつて国土交通相をつと
めた冬柴鉄三代議士(故人)の次男、冬柴大(ひろし)氏です。
(中略)官僚側のキーパーソンが財務省の前理財局長、迫田英典
氏とするなら、民間側のキーパーソンは、この冬柴大氏と言って
いいでしょう。
 日刊ゲンダイの電子版(3月8日)は、経営が思わしくない森
友学園は小学校の建設資金に窮していたが、ある都市銀行が20
億円を超す融資に応じたと報じました。そして、その融資を仲介
したのは「大臣経験者の子息A氏ではないか、という憶測が流れ
ている」と伝えています。日刊ゲンダイの取材に対して、A氏は
「その日に安倍首相と会食したのは事実です」と認めたものの、
融資の仲介については「まったくありませんでした」と否定しま
した。この「A氏」が冬柴大氏で、融資に応じたのは彼がかつて
勤めていた「りそな銀行」と見られています。
                  https://bit.ly/2n6RGQb
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            ──[メディア規制の実態/074]

≪画像および関連情報≫
 ●日本共産党・大阪PT(プロジェクトチーム)の活動から
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   「森友疑惑」には多くの複雑怪奇な「闇」があります。そ
  のなかで私たちは、「国有地売買疑惑」「私学認可ありき疑
  惑」の太い筋で狙いを定めました。調査項目・対象を決め、
  材料や情報を持ち寄っては、真偽を見極め、さらに掘り下げ
  る。これが毎回の議論の中心でした。
   関係者の取材は数十人に及びます。同時に、「共産党なら
  明るみにだしてくれるはず」との信頼のもと、膨大な情報、
  資料が寄せられました。
   チームのもう一つの仕事は、情報を発信し、府民世論に働
  きかけることです。3月初め小池晃書記局長を迎えての「瑞
  穂の國小学院」視察と千里中央での街頭演説は、小池さんが
  国会で自民党の鴻池参議院議員事務所での「面談記録」を明
  るみにだした直後でもあり、メディアが殺到しました。3月
  11日にはこの問題を国会で初めて取り上げた宮本岳志衆議
  院議員と辰巳孝太郎参議院議員、宮原たけし府議団長、山本
  一徳豊中市議による緊急国会報告会を開催しました(6月に
  も開催)。
   こうした活動を「JCP大阪ビラ・森友疑惑追及特集号」
  として、これまでに第7弾まで発行しました。そのために特
  別の「森友追及募金」を訴えると、これまでに400万円以
  上が託されています。この場を借りて心からお礼を申し上げ
  ます。             https://bit.ly/2qNAQYU
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2015年9月4日/大阪「かき鐡」にて.jpg
2015年9月4日/大阪「かき鐡」にて
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | メディア規制の実態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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