2018年02月22日

●「どこもかしこも安倍応援団ばかり」(EJ第4709号)

 私が家にいるときに視聴しているテレビ番組と、そこに登場し
ている安倍首相親派のコメンテーターを再現します。
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       ◎「グッド!モーニング」
        ・宮家邦彦氏(水)
       ◎「羽鳥慎一モーニングショー」
     →  ・田崎史郎氏(随時出演)
       ◎「ワイドスクランブル第1部」
     →  ・末延吉正氏(木/金)
       ◎「ひるおび!」
        ・田崎史郎氏(随時出演)
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 元TBS記者の山口敬之氏が、レギュラーコメンテーターでは
ないが、「羽鳥慎一モーニングショー」に出演するようになった
のは、2016年11月に安倍首相が、米国大統領に当選したば
かりのトランプ氏と初会談を行った直後のことだったと覚えてい
ます。安倍首相は、トランプ氏に会って何を話したのか、それに
対するトランプ氏の反応はどうだったのかなどについて、当然の
ことながら、当時強い関心が集まっていたのです。
 そのとき、山口敬之氏について、『総理』という本の執筆者で
あることが紹介されています。これで山口氏が、安倍首相に近い
ジャーナリストであることが印象づけられたことになります。こ
の番組には、田崎史郎氏もよく出演します。テーマによっては、
田崎氏と山口氏の2人が、コメンテーターとして出演することも
あったと思います。2人は安倍首相をサポートする忠実なコメン
テーターであるといえます。
 山口敬之氏は、『総理』に続き、2017年1月に『暗闘』と
いう本も上梓しています。出版社いずれも幻冬舎です。
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  山口敬之著『総理』/幻冬舎/2016年 6月 9日
  山口敬之著『暗闘』/幻冬舎/2017年 1月27日
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 ところで、安倍政権は、どのようにして田崎氏や山口氏のよう
な安倍親派コメンテーターを「羽鳥慎一モーニングショー」にタ
イミングよく、送り込めるのでしょうか。
 それは、山口敬之氏の2冊の本の出版社、幻冬舎の見城社長の
力によるものです。幻冬舎の見城徹社長は、いわずと知れた安倍
首相の熱烈応援団の1人です。1月29日のEJ第4692号で
述べたように、見城社長はそれまで関係のあまり良くなかったテ
レビ朝日の早河洋会長や吉田慎一社長を安倍首相との会食会に連
れて行き、安倍首相との間を取り持っているのです。
 それに見城社長は、テレビ朝日の放送番組審議会の委員長を務
めており、番組に関していくらでも口を出せるのです。そのため
テレビ朝日のどの番組に誰を出せとか、出すなとか、出演者をい
くらでもコントロールできるのです。
 古賀茂明氏は、見城徹委員長から当時の「報道ステーション」
が、さまざまなクレームをつけられ、結局、惠村コメンテーター
が降板させられる原因になったことを次のように述べています。
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 レギュラーコメンテーターの恵村氏(古賀氏が出演していたと
きの朝日新聞論説委員)も、物腰は柔らかいが、圧力をものとも
せず、信念を貫く人物だ。従軍慰安婦問題に関して、「旧日本軍
の管理下で、自由を奪われて人権や尊厳を踏みにじられた女性が
いたことは確かだ」と発言したが、そのためテレビ朝日の放送番
組審議会で、幻冬舎社長の見城徹委員長から、「ひどすぎる」、
「番組をだいなしにした」「トンチンカン」などと、名指しで批
判されたこともある。私にいわせれば見城氏の意見のほうが「ひ
どすぎる」のだが、それだけ骨のある人物だということだ。この
発言の直後には、早河会長から現場に、「恵村を番組で使うわけ
にはいかない」という指示が出されたという。
       ──古賀茂明著/講談社刊/『日本中枢の狂謀』
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 テレビ朝日の午前10時25分からはじまる「ワイドスクラン
ブル」は、「徹子の部屋」をはさんで、1部と2部に分かれてい
ます。その1部の木曜日と金曜日のコメンテーターを務めるのが
末延吉正氏です。
 この末延吉正氏も、安倍応援団のコメンテーターで、安倍政権
をことさら持ち上げることはしないまでも、安倍政権の批判は一
切しない人です。調べてみると、末延吉正氏は山口県光市出身で
近所に岸信介宅があり、青少年時代から、安倍首相とは親しい存
在だったといわれています。
 末延吉正氏は、テレビ朝日の元社員で政治部長を務めていたの
です。末延氏が「ワイドスクランブル」のコメンテーターを2日
間務めるなど厚遇されているのは、安倍政権と強いパイプがある
からです。末延氏は、見城社長とも協力して、テレビ朝日と安倍
政権を結びつける役割を果たしています。ある政界関係者は、次
のように述べています。
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 テレビ朝日の放送番組審議会会長をつとめる見城氏が安倍首相
に食い込み、早河会長との間を取り持ったことは有名ですが、そ
の見城氏と連携して、安倍首相とテレビ朝日のパイプ役をしてい
たのが末延さんだった。実際、末延さんは見城氏とともに頻繁に
安倍首相と会っています。          ──政界関係者
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 このように、安倍政権が警戒するテレビ局のひとつであるテレ
ビ朝日にも、これほど多くの安倍親派コメンテーターが送り込ま
れているのです。それに加えて、テレビ朝日の放送番組審議会委
員長にも安倍応援団の見城徹社長が就任しているのですから、テ
レビ朝日としては、安倍政権に対していいたいことはほとんどい
えないことになります。 ──[メディア規制の実態/033]

≪画像および関連情報≫
 ●「安倍首相とテレ朝のパイプ役」の姪のバイオリン演奏
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   安倍官邸の圧力によって、古賀茂明氏や恵村順一郎氏を降
  板させ、長年、番組を支えてきたMチーフプロデューサーを
  更迭した『報道ステーション』(テレビ朝日系)。だが、テ
  レビ朝日側は、一貫して圧力を否定し、「番組のリニューア
  ル」のためだと言いはっている。しかし、その「リニューア
  ル」の中身はとんでもないものになりそうだ。
   実は、一昨日の2015年4月3日の放映でもその一端が
  垣間見えた。22時40分過ぎ、CM前に古館伊知郎が「今
  後月に一度こういう企画を、と考えています。まずその第一
  弾です」と告知したので、注目していたところ、CM明けに
  始まったのは、いきなり夜桜をバックにした女性のバイオリ
  ン生演奏。しかも、そこから「ムーンリバー」「上を向いて
  歩こう」と、2曲を延々6分間もわたって演奏し続けた。
   えっ、これが新企画?「報ステ」ってニュース番組じゃな
  かったっけ?と驚いた後、いや、もしかしたらとんでもない
  大物とか、今、注目のアーティストかもしれないと思い直し
  バイオリニストを調べてみた。この日、生演奏していた女性
  の名前は末延麻裕子氏。しかし、散発的にテレビには出てい
  るようだが、音楽関係者に聞いても、大物とか注目されてい
  るバイオリニストではまったくないらしい。
   しかも、この日の演奏はお世辞にも素晴らしいとは言えな
  いものだった。チューニングが狂ったようなアレンジで、音
  に柔らかみが全くない、放送環境が悪いのか、本人の実力な
  のか、聞きづらい。ツイッター等には「報ステのバイオリン
  へたくそじゃない?」などと、批判的な書き込みがいくつも
  見られた。「報ステ」はいったいなぜ、こんなバイオリニス
  トの演奏を放映したのだろうか。  http://bit.ly/2GqeiUf
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末延吉正氏/ワイドスクランブル.jpg
末延 吉正氏/ワイドスクランブル
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | メディア規制の実態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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