2018年02月21日

●「各ワイドショーに親派を送り込む」(EJ第4708号)

 平昌冬季五輪がはじまって、テレビはオリンピック報道一色に
染まっています。朝から昼にかけての複数のワイドショー、夕方
の各種ニュース番組、夜の報道番組にいたるまで、一日中オリン
ピック報道で埋め尽くされています。
 もちろん、今回の五輪は日本選手の活躍が顕著であるので、報
道が多くなるのは仕方がないのですが、それにしても、いささか
異常な報道過熱ぶりです。とくに高齢者で、一日中家にいて、テ
レビを見ている人にとっては、どのチャンネルでも、同じような
映像を何回も繰り返して見せられることになります。
 例えば、2月17日の男子フィギュアにおける羽生結弦選手と
宇野昌磨選手の金銀独占のニュースでも、他の番組で取り上げて
いることを知りながらも、自分の番組ではまだ取り上げていない
として、同じテーマを同じようなスタイルで、延々と報道してい
ます。つまり、メディアは、ワイドショーや報道番組をハシゴし
て見る視聴者が多いことを知りながらも、そういう報道を行って
います。17日は土曜であったので、週明けのワイドショーや報
道番組では、同じ切り口で取り上げ続けています。
 それと、日本のテレビは、異常なほど天気予報が多く、しかも
非常に時間が長いといえます。ワイドショー番組でも、ニュース
番組でも、夜の報道番組でも、必ず天気予報が入ります。私が必
ず見ることにしているWBS(ワールド・ビジネス・サテライト
/7チャンネル)は、天気予報はなかったのですが、昨年からは
天気予報をするようになっています。
 いまどき、天気予報はスマホで、全国版の予報はもちろんのこ
と、そのスマホのある場所の時間ごとの天気予報の詳細を見るこ
とができます。したがって、テレビで全国版の天気予報を大幅に
時間をとってまで放映する必要はないはずです。天気予報などは
専門チャンネルを設けておけばそれで済む話です。
 それでは、どうしてこのようなことが起きるのかというと、天
気予報とスポーツだけは、絶対に政府からクレームを受けること
がないからです。最近では、政治を取り上げて討論する番組を激
減させてしまった関係上、テレビでは時間を埋めるのに四苦八苦
しています。そのため、お笑い芸人を使ったくだらない番組を長
時間タレ流して、時間つぶしをしています。そういう意味で日本
はお笑い芸人天国であるといえます。もはや「日本のテレビは既
に死んだ」といっても過言ではないと思います。
 19日発行の「日刊ゲンダイ」は、このことに関連して、次の
ように報道しています。
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 男子フィギュアの羽生・宇野両選手の金銀メダル独占に、日本
中が「スゴい、スゴい」と猫も杓子も大騒ぎだ。(中略)ホンの
数ヶ月前、大メディアは「国難」と称した安倍に忖度し、まるで
戦争前夜のように北朝鮮危機をあおったものだ。ところが平昌五
輪が近づくと、敵視したはずの北の美女応援団を追いかけ回し、
「ほほ笑み外交」とはやし立てた。
 それに飽きたら、日本勢のメダルラッシュで早朝から深夜まで
バカ騒ぎだ。大新聞・テレビはすっかり五輪一色に染まり、日本
選手がメダルを取れれば「よかった、よかった」の大合唱。北朝
鮮危機なんて忘れたかのように全国に浮かれ気分をまき散らして
いる。このメディアの無節操ぶりは、あまりにもヒドすぎる。
    ──2018年2月19日発行/「日刊ゲンダイ」より
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 私は家にいるときは、テレビ朝日を中心に見ることにしていま
す。午前5時から8時までの「グッド!モーニング」、午前8時
から10時までの「羽鳥慎一モーニングショー」、さらに10時
30分から12時までの「ワイドスクランブル第1部」、そして
TBSの「ひるおび」というようにです。
 この順序でテレビを視聴して、気がついたことがあります。そ
れは、どの番組も安倍政権に対して好意的な発言をするコメンテ
ーターが最低1人が配備されていることです。
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       ◎「グッド!モーニング」
        ・宮家邦彦氏(水)
       ◎「羽鳥慎一モーニングショー」
        ・田崎史郎氏(随時出演)
       ◎「ワイドスクランブル第1部」
        ・末延吉正氏(木/金)
       ◎「ひるおび!」
        ・田崎史郎氏(随時出演)
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 「グッド!モーニング」の水曜コメンテーターの宮家邦彦氏は
キャノングローバル戦略研究所研究主幹です。外務省出身の外交
官ですが、他の番組にも多く出演します。しかし、どの番組でも
安倍首相に対して、批判してもよい場面でも、ほとんど批判的コ
メントをせず、やんわりと擁護します。
 調べてみると、第1次安倍政権のとき、官邸において、非公式
ではあるものの、安倍昭恵夫人のサポートをする「アッキー対策
室」が設置され、宮家邦彦氏が「首相公邸連絡調整官」に任命さ
れているのです。これについては巻末の≪画像および関連情報≫
に「プレジデントオンライン」の記事を掲載するので、読んでい
ただきたいと思います。宮家氏の安倍首相擁護発言のウラには、
こういう関係が影響していると思います。
 「羽鳥慎一モーニングショー」では、田崎史郎氏はテーマに基
づいて出演しており、レギュラー・コメンテーターではありませ
ん。これは午後からのTBSの「ひるおび!」でも同様です。こ
の出演は現在でも続いています。
 もう一人、2016年まで、元TBS記者の山口敬之氏も田崎
史郎氏と同じ立場で「羽鳥慎一モーニングショー」に出演してい
たのです。つまり、この番組には、安倍官邸に近い人物が2人も
出演していたのです。  ──[メディア規制の実態/032]

≪画像および関連情報≫
 ●首相官邸に“アッキー部屋”設置、本当の目的は?
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   安倍晋三首相は、参院選後も、2013年7月下旬の東南
  アジア訪問をはじめ8、9月も精力的に外遊をこなす予定だ
  が、首相官邸の不安の種は、ファーストレディーの“アッキ
  ー”こと安倍昭恵夫人の言動。昭恵夫人は、安倍氏の首相就
  任前にみずから居酒屋を開業、女将稼業を始めるなど自由闊
  達な人柄で知られる。夫の首相就任により女将のほうは休業
  状態だが、その一方で、政府・自民党の政策と真逆の脱原発
  論を主張したり、参院選の候補者選びに口を出すなど目立つ
  ことしきり。「アッキーの脱原発発言に自民党幹部は眉をひ
  そめていたが、参院選の候補者選びにも口を出したのはまず
  かった。というのもアッキーが推した候補が暴力団と関係し
  ていたことが発覚したからです。首相就任から半年以上たっ
  ても、いまだに首相が公邸に引っ越せないのも、不自由な公
  邸生活をアッキーが嫌がっているから。首相周辺では5月頃
  から“アッキーの教育係兼監視役が必要”という声が上がっ
  ていました」(官邸関係者)
   そこで官邸では、6月から非公式に“アッキー対策室”を
  設置したという。「あくまで非公式なものでオープンにされ
  ていないが、外務省等から来たスタッフ2〜3人が、首相の
  外遊に同行する際の振る舞い方、外遊先の文化事情などを含
  めて、アッキーに対し“ファーストレディー教育”をしてい
  るそうです。官邸に1室、部屋も用意し、時々アッキーも顔
  を見せているらしい」(別の関係者)アッキー対策は今回が
  初めてではない。第1次安倍政権のときもそうした“教育”
  のために元外交官の宮家邦彦氏(現・評論家)が「首相公邸
  連絡調整官」に就任している。   http://bit.ly/2mDvfFd
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宮家邦彦氏.jpg
宮家 邦彦氏
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | メディア規制の実態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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