2018年02月20日

●「嫌いなコメンテーター2位の称号」(EJ第4707号)

 『週刊文春』2月22日号が発表した「『嫌いな』キャスター
・コメンテーター」の第2位に、政治評論家の田崎史郎氏が選ば
れたことは、テレビの視聴者の多くが、この人物を「御用記者」
としてとらえていることを意味しています。田崎氏に関するコメ
ントは、次のようになります。
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 ・全キャスターが中立公正であるべきとは言わないが、露骨
  な“政権の代弁者”はいかがなものか。(70歳・男性)
 ・ジャーナリストとして信念を感じない。(56歳・男性)
 ・政府広報が必要なら与党政治家を呼べ。(59歳・男性)
         ──2018年2月22日『週刊文春』より
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 田崎史郎氏は、特定の番組のレギュラー・コメンテーターでは
ないのです。その番組で取り上げられるテーマに合わせて出演し
ているようにみえます。つまり、テレビ局の番組の要請によって
出演するというかたちをとってはいますが、政権サイドから、あ
る特定テーマ、例えば「森友・加計問題」が取り上げるときは、
必ず田崎史郎氏を出演させるようにという、圧力がかかっている
ように感じるのです。そうでなければ、そんなにタイミングよく
多くの番組に出演できるはずがないからです。
 テーマについて政権側の意見を述べたいのであれば、上記のコ
メントにもあるように、政権側から政治家を出演させるようテレ
ビ局側に要請すればよいのです。それを一般人のフリをした政治
評論家(御用評論家)に代弁させるのは、結果として国民を騙す
ことになり、絶対にやってはならないことです。
 これについて、同じ政治評論家の田原総一朗氏は、次のように
述べています。ちなみに田原氏は「好き」の順位は50位に入ら
ず、「嫌い」の順位では21位にランクされています。
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 報道番組の重要な役割は権力を監視すること。ニュースキャス
ターは与党か野党かに関係なく、間違っていると思うことがあれ
ば、直言すべきです。最近はジャーナリストや評論家が、権力側
や視聴者からの評価、BPOの目を気にしているのか、自分のコ
メントが番組に相応しいのかどうか、その“許容範囲”を考えす
ぎている。ネットが普及して1億総メディア化してきてる現代だ
からこそ、自分の考えをテレビで伝えたい。
         ──2018年2月22日『週刊文春』より
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 ネット上では、田崎史郎氏のことを安倍首相と会食を繰り返し
ているところから、「田崎スシロー」と揶揄したり、露骨な政権
擁護発言をするため「安倍応援団」ともいわれています。
 この田崎史郎氏についてはこんな話があります。田崎氏は、T
BSの「ひるおび」によく出演しますが、2016年12月9日
の「ひるおび」での話です。ちょうどそのとき、参院本会議では
統合型リゾート施設(IR)整備推進法案、いわゆるカジノ法案
を審議していたのです。そして、いつ、いわゆる強行採決をする
かが番組のなかで討論されたのです。このとき、政治評論家の伊
藤敦夫氏も出演していました。
 政府自民党は、カジノ法案を12月2日の衆院で6時間ほどの
審議で強行採決し、参院に送ってきたのです。「ひるおび」での
やりとりを以下に再現します。この番組のMCは恵俊彰氏、この
日のコメンテーターとして室井佑月氏も出演していました。
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 恵MC:今後の本会議運営とこのカジノ法案の採決は、どう
     なるのでしょうか。
 田 崎:会期内の14日までには必ず成立させるという決意
     でやっていますね。
 伊 藤:このスケジュールを一般の人が見てどう思うでしょ
     うか。納得できないですね。やり方としてはねぇ。
 田 崎:伊藤さんとのスタンスの違いは、いまの自民党、公
     明党という政権側はどうしようとしているかってい
     う説明をしているんです。で、伊藤さんはこうある
     べきだっていう議論をしているんです。
 恵MC:田崎さんは(政権を)代弁してるわけですもんね。
 田 崎:ええ、そう、うん。代弁っていうか。取材をして、
     こうやろうとしているっていう説明をしている。
 室 井:多くの「国民」が反対している。
 田 崎:国民って誰のことですか。どこにいるんですか。
          ──「リテラ」/ http://bit.ly/2gDTDlv
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 ひどいやり取りです。異様なのは、明らかに安倍政権を代弁し
ている田崎史郎氏はあえてそれを隠そうとしないし、番組のMC
の恵俊彰氏も、それをごく当然のこととして受け止めていること
です。これに対してリテラは次のように厳しく糾弾しています。
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 カジノ法案や年金カット法案、TPP承認・関連法案などデタ
ラメな強行採決を連発する“悪行”を報じず、ひたすら擁護し、
国民の目から問題を逸らし、安倍政権を支える。それが田崎氏の
“仕事”であり、『ひるおび!』をはじめとする各局の報道・情
報番組の現在の姿なのだ。国家という権力の思惑を代弁すること
で、事実を隠蔽し歪めていく。それは国民の知る権利を奪い、と
きにその生命や財産を危機に貶めることなのだが、しかし、田崎
氏はそんな自覚すらないのだろう。
 こんな人物をコメンテーターに起用し続けることはまさしく放
送法違反だと思うのだが、“極端に偏った報道”を糾弾し、岸井
成格氏を『NEWS23』(TBS)から追放した「放送法遵守
を求める視聴者の会」には、今後はぜひ、田崎氏のこうした“偏
向”問題を追及してもらいたいものだ。 http://bit.ly/2EQhFXD
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            ──[メディア規制の実態/031]

≪画像および関連情報≫
 ●テレビで安倍擁護連発、田崎史郎時事通信特別解説委員
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   自民党の単独過半数、さらに改憲勢力で発議に必要な3分
  の2に届く勢いなど、与党の優勢が伝えられる参院選。安倍
  政権がこれだけデタラメな政策を連発しているにもかかわら
  ず、相変わらずの支持率をキープしているのは、やはりなん
  といっても、応援団マスコミによる“安倍ヨイショ”のおか
  げだろう。
   その筆頭と言えるのが、田崎史郎・時事通信社特別解説委
  員だ。田崎氏といえば、『とくダネ』(フジテレビ)や『ひ
  るおび!』(TBS)、『直撃LIVEグッディ!』(フジ
  テレビ)などワイドショーをいくつも掛け持ちし、まるで安
  倍首相になりかわったかのように政治報道を解説している人
  物。たとえば、昨年の安保法制国会の際には『みんなのニュ
  ース』(フジテレビ)で共演したSEALDsの奥田愛基氏
  をフジと結託して騙し討ち。『ひるおび!』では作家の室井
  佑月が多くの国民が反対しているなかで強行採決したことを
  批判すると、「『国民』て誰のことですか? どこにいるん
  ですか?」と嘲笑い、野党を「デモの人たちの手前、反対を
  するしかないんですよ」と一方的にヤジった。また最近でも
  例の「保育園落ちた」ブログについて保育園不足をお受験問
  題と意図的にすりかえるトンデモ論をぶち安倍政権を擁護し
  ていた。             http://bit.ly/29x93CN
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田崎史郎氏.jpg
田崎 史郎氏
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | メディア規制の実態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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