2018年02月19日

●「テレ朝モーニングショーが第1位」(EJ第4706号)

 『週刊文春』2月22日号に「好きな・嫌いなキャスター&コ
メンテーター」が特集されています。これは、あくまで好感度調
査であり、政治的なものと直接関係ありませんが、参考になるの
で、取り上げることにします。
 対象になるのは、ニュースやワイドショーのキャスターとコメ
ンテーターであり、文春メルマガ会員へのアンケートで15歳か
ら86歳までの4500通を超える回答を集計したものです。
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             好き          嫌い
  1位:羽鳥 慎一  410  宮根 誠司  915
  2位:池上  彰  315  田崎 史郎  294
  3位:安住紳一郎  271  小倉 智昭  293
  4位:桝  太一  143  古館伊知郎  245
  5位:水ト 麻美  131  関口  宏  211
  6位:宮根 誠司  122  坂上  忍  199
  7位:玉川  徹  121  安藤 優子  156
  8位:辛坊 治郎  119  恵  俊彰  149
  9位:加藤 浩次  101  室井 祐月  133
 10位:夏目 三久   99  テリー伊藤  112
         ──2018年2月22日『週刊文春』より
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 「好き」のトップは羽鳥慎一氏であり、彼がMCを務める「羽
鳥慎一モーニングショー」は、年間平均視聴率8・0%で、同時
間帯で民放トップです。同じ番組のレギュラーコメンテーターで
あり、テレビ朝日の社員である玉川徹氏が第7位に入っているの
は、この番組がいかに支持されているかの証明です。
 玉川徹氏については、彼がプロデュースする木曜日のコーナー
「そもそも総研」はなかなか見応えのある番組で、政治問題を取
り上げることも多く、歯に衣を着せず、ずばり本質を衝くので人
気があります。自民党のブラックリストに載っていると噂されて
おり、本人もそれをよく自覚していますが、それでもそれに怯む
ことなく、正義感にあふれる発言を連発しています。
 いろいろな面で安倍政権から圧力を受けているテレビ朝日とし
ては、玉川氏を毎日モーニングショーに出演させることによって
いささかなりとも政権に抵抗しているように感じます。その証拠
にもともと「羽鳥慎一モーニングショー」の木曜日のコメンテー
ターであった玉川氏を、同番組に毎日に出演させるようにしたの
は、「報道ステーション」から古賀茂明氏を降ろした直後の20
15年4月からであるからです。
 実は、玉川氏はワイドショーのプロなのです。「内田忠男モー
ニングショー」、「サンデープロジェクト」、「ザ・スクープ」
「スーパーモーニング」などのディレクターを経て、「情報満載
ライブショーモーニングバード!』のコメンテーター(解説員)
を経て、2015年4月より、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニング
ショー」のレギュラーコメンテーターを月〜金の毎日務めている
からです。玉川氏に対するコメントです。
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 ・理路整然としていて、常に準備ができている。正義感に溢
  れている。(76歳・男性)
 ・長年の取材や勉強の蓄積がある。怒った顔も笑った顔も可
  愛い。(57歳・女性)
         ──2018年2月22日『週刊文春』より
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 「嫌い」のトップは宮根誠司、日本テレビ「ミヤネ屋」のMC
を務めていますが、「好き」の順位も第6位に入っており、「嫌
い」と「好き」の両面があることがわかります。評価する人とし
ない人が相半ばする存在です。それは、宮根氏に対するコメント
をみればよくわかります。彼は、フジテレビの「ミスター・サン
デー」のMCもやっており、影響力のあるMCであることは確か
ですが、いずれも安倍政権に親和性の強いテレビ局のMCであり
どうしても政権寄りになっています。
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 <好意的なコメント>
 ・泥くさい関西の漫才のよう。東京のすましたキャスターよ
  り好き。(60歳・女性)
 ・中継先とのやりとりも、知りたいことをリズムよく聞いて
  くれて、観ていて気持ち良い。ちょっと辛口なとこも、好
  き。(25歳・女性)
 <好意的でないコメント>
 ・人の話を聞かない。性格の悪さがにじみ出ている時があり
  不快。(38歳・女性)
 ・人へのコメントの求め方が非常に誘導的。(40歳・男性)
 ・政権に媚びている。強者の論理で語る。(61歳・女性)
         ──2018年2月22日『週刊文春』より
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 このアンケート調査での最大な驚きが、政治評論家の田崎史郎
氏が第2位になったことです。もっともフジテレビの「とくダネ
!」のMCである第3位の小倉智昭氏との票差が1票しかありま
せんが、田崎史郎氏はよくテレビには出演するものの、あくまで
政治評論家であり、長年の「とくダネ!」のMCを務める小倉氏
押さえて第2位は凄いことです。あくまで嫌われ度の順位ではあ
りますが・・・。しかし、ある意味で相当視聴者から反発を買っ
ていることは確かです。
 ここで注目すべきことは、田崎氏は必要であれば、どの局の番
組でも出演できることです。その回数はかなり頻繁であるので、
知名度は高くなります。同じ政治評論家の伊藤敦夫氏は、今回の
調査では、「嫌い」の第36位であり、同じく政治評論家の後藤
健次氏も「嫌い」の第46位でしかないのです。その差は出演回
数の差であるといえます。「好き」であれ「嫌い」であれ、上位
に入るのはプラスです。 ──[メディア規制の実態/030]

≪画像および関連情報≫
 ●『メディア規制と報道の自由考える 京都でシンポ』
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   報道の自由とマスメディアの姿勢について考えるシンポジ
  ウム「強まるメディア規制 乗り越えるには・・・」が20
  18年1月14日、京都市南区の龍谷大響都ホールで開かれ
  た。新聞記者らが特定秘密保護法など具体的な事例を挙げ、
  マスメディアが権力と対峙(たいじ)する必要性を訴えた。
   加計学園問題について菅義偉官房長官を会見で追及する姿
  が話題になった東京新聞記者の望月衣塑子さんと、特定秘密
  保護法の危険性を国連に訴えた英エセックス大人権センター
  フェローの藤田早苗さんが壇上に立った。
   望月さんは自民党が2014年の衆院解散直前に、報道の
  公平性を確保するよう求める文書をテレビ各局に渡した事例
  を挙げ、「安倍政権はテレビのコントロールに力を入れてい
  る。それがじわじわと局の上層部に浸透し、政権批判しない
  『忖度(そんたく)』が生まれている」と説明。政府が放送
  局に電波停止を命じる根拠とする放送法4条の問題点を指摘
  した。藤田さんは特定秘密保護法について「政府が出したい
  ものだけ出すというのは、情報公開の原則に反する。メディ
  アへの脅しに使われる恐れがある」と批判。「日本のジャー
  ナリストは会社人で、力が弱い。横のつながりを強化し、市
  民の立場に立って権力を監視することが必要」と訴えた。
                   http://bit.ly/2C41ULA
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玉川徹テレビ朝日コメンテーター.jpg
玉川 徹テレビ朝日コメンテーター
posted by 平野 浩 at 00:00| Comment(0) | メディア規制の実態 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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