2016年05月23日

●「ベンガジ事件と私用Eメール問題」(EJ第4281号)

 18日付の米FOXニュース(保守系のテレビ局)は、米大統
領選でトランプ氏とクリントン氏が直接対決した場合の世論調査
において、トランプ氏がクリントン氏を3ポイント上回る結果に
なったことを報道しています。
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 米FOXニュースが18日に発表した大統領選に関する全米世
論調査で、共和党の実業家トランプ氏(69)と民主党のクリン
トン前国務長官(68)の直接対決を想定した場合、トランプ氏
がわずかに上回る結果となった。トランプ氏が指名獲得を確実に
してから、米主要メディアの全米調査で同氏がクリントン氏に対
して優位となったのは初めて。
 FOXニュースが今回実施した世論調査では、トランプ氏の支
持率が45%で、クリントン氏が42%。前回4月中旬の調査で
は、クリントン氏が48%で、トランプ氏の41%を7ポイント
上回っていたが、今回逆転した。
 今回は特に男性や白人でそれぞれトランプ氏が55%の支持を
集め、クリントン氏に20ポイント以上の差をつけた。無党派層
も16ポイント差でリードした。クリントン氏に好感が持てない
という「非好感度」も、過去最高の61%を記録し、トランプ氏
の56%を上回った。
 一方、民主党の指名争いでクリントン氏に食い下がるサンダー
ス上院議員(74)がトランプ氏と対決することを想定した場合
は、サンダース氏が46%で、トランプ氏の42%を上回った。
(ワシントン=佐藤武嗣)       ──朝日新聞デジタル
                   http://bit.ly/1OQWzby
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 このところクリントン氏の勢いに陰りが出てきているように感
じます。それは、メール問題で、FBIがクリントン氏を事情聴
取するのではないかという情報と関係があります。
 さて、ここで話は5月16日のEJ第4276号に戻ります。
ヒラリー・クリントン氏がオバマ政権の国務長官時代に起きたリ
ビア・ベンガジ事件とクリントン氏の私用メール問題です。5月
17日のEJ第4277号から、5月20日のEJ第4280号
までの4回はその背景について書いたのです。
 ヒラリー・クリントン氏は、2009年から4年間、オバマ政
権で、国務長官の地位にあったのです。国務長官といえば、米国
の外交の事実上のトップであり、日本の外務大臣に当たる最高の
外交官です。
 したがって、国務長官が公務を執行するに当たっては、国務省
のサーバーを通して、公式のアドレスで交信をすることが義務づ
けられています。なぜなら、国務長官は国家の最高機密を扱う関
係上、最高のセキュリティで、情報を保護する必要があるからで
す。私用のアドレスではセキュリティが十分ではないサーバーを
通すことになり、機密情報が漏洩する恐れがあるからです。
 それでは、私用のアドレスは絶対に使ってはならないのかとい
うと必ずしもそうではないのです。緊急避難的な私用アドレスの
使用は認められています。しかし、その場合は、そのメールのコ
ピーを国務省に提供することが義務付けられています。
 しかし、この私用アドレス使用問題は、大統領選でその資質が
問われるほどの重罪ではないし、ましてFBIが動くなどという
事態にはならないのです。それでは、なぜFBIが動き、事情聴
取までしようとしているのでしょうか。
 それは、クリントン氏が私用アドレスを使ったことそれ自体よ
りも、そのメールの中身に問題があるからです。これは2016
年の大統領選と関係があるのです。共和党はこのところ民主党に
ホワイトハウスを独占されているので、2016年の大統領選で
は、なんとか勝利して政権交代をしたいと考えていたのです。
 しかし、民主党からは抜群の知名度を誇る最強のヒラリー・ク
リントン氏が出てくることは確実で、長くホワイトハウスから遠
ざかっている共和党には、クリントン氏に正面から対抗できる候
補者がいなかったのです。
 そこで何とかクリントン氏のスキャンダルを暴き、彼女を政治
的に葬ろうとしたのです。そのスキャンダルが、2012年9月
11日に起きたリビア・ベンガジ事件です。これには、保守系の
テレビ局「FOXニュース」も、共和党に同調して熱心に調査し
ていたのです。クリントン氏の私用メールは、この事件で使われ
ているのです。
 リビア・ベンガジ事件については数々の疑問があります。宮崎
正広氏はこの事件について次のように書いています。
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 ベンガジで何があったか?
 この裏には重大な機密が隠されており、オバマ政権の屋台骨を
根底から揺さぶりかねないスキャンダルなのである。2013年
9月11日、リビア東部ベンガジにある米国領事館がテロリスト
に襲撃され、ステーブン大使ほか大使館員、警備のCIA要員ら
が殺害されした。
 当時はリビアにおける「アラブの春運動はカダフィ大佐の除去
により、民主化が実現し、米国の戦略であるアラブ全域の民主化
は成功するだろう」などと信じられないほどの楽観論が世を覆っ
ていた。筆者がニュースを聞いて最初に疑問視したのは、なぜ米
国大使はトリポリではなく、ベンガジにいたのか?しかも、9月
11日とは、NYテロ事件の記念日ではないか。
           ──宮崎正広氏 http://bit.ly/1TlzRdo
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 リビア・ベンガジ事件は、宮崎氏のいうように「オバマ政権の
屋台骨を根底から揺さぶりかねない」大事件なのです。しかもそ
の騒ぎの中心にいるのが、ヒラリー・クリントン氏なのです。一
体何が起こったのでしょうか。大統領予備選でクリントン氏の勢
いがいまひとつである原因はこの事件が影響しています。明日の
EJで追及します。   ──[現代は陰謀論の時代/094]

≪画像および関連情報≫
 ●リビア・ベンガジ事件はオバマのウォーターゲート事件
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   もう日本では忘れられた事件の一つになっていますが、
  2012年9月11日に起きたリビア・ベンガジの米大使館
  襲撃事件で、オバマ政権が事実を隠ぺいしていることが明ら
  かになっています。ある情報ではオバマ政権こそ、テロリス
  トを使ってベンガジの米大使館を襲撃させ、(オバマ側に都
  合の悪い真実を知っていた)米大使や他の職員を暗殺したな
  どと伝えていますが、事件が起きた時のオバマ政権の対応は
  あまりにも遅く、まるで事件を放置したような感じでした。
  しかし、既に数人の内部告発者が名乗り出ており、連邦議会
  の公聴会で真実を証言するそうです。あのウォーターゲート
  事件では米国民は犠牲になっていませんが、この事件では4
  人が殺害されていますので、ウォーターゲート事件よりも深
  刻と受け取られるでしょう。もしオバマ政権が自国民を殺し
  たとなると。。。米国民は許さないでしょう。そうなると、
  直ちに大統領職を追われることになると言われています。
   しかし、オバマが大統領を辞めさせられる前に、オバマ政
  権側は何等かの策略を立てていると思います。民主党やオバ
  マ政権側はオバマを第3期目の大統領にさせたいのです。何
  がなんでも権力を持ち続けたい彼等は何をするか分かりませ
  ん。また、共和党政権も自分達が政権を取り戻したいがため
  に、何がなんでもオバマを辞めさせたいでしょう。今は、何
  をやっても真実が暴露される時代に入っています。どのよう
  な権力者でも嘘はつきとおせませんね。
                   http://bit.ly/1W87Bvf
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ヒラリー氏を逆転したトランプ氏.jpg
ヒラリー氏を逆転したトランプ氏
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする