2016年03月23日

●「空に何の物質を散布しているのか」(EJ第4242号)

 話を「ケムトレイル」と「HAARP」に戻します。
 「米国が時に応じてHAARPを使い、日本で人工地震を起こ
している」という主張に対して、「同盟国の米国が日本に対して
そんなことをするはずがない」と反論する日本人が多いことは事
実です。そのため、こういう事実に対して、太平洋戦争末期から
終戦後において、米国が日本に何をしてきたかについて、少し振
り返ってみたのです。
 仮の話ですが、ある国が、どこにでも人工地震を起こせる“地
震兵器”や台風や津波などの災害を起こせる“気象兵器”を持っ
ているとします。ところで、どんな親しい国同士でも、国と国と
の交渉にはいろいろ難しい問題がたくさんあるものです。そうい
うときこれらの兵器で地震や事故や災害を起こし、そういう問題
を解決することは十分あり得る話です。
 都合のよいことに、こういう特殊兵器によって起こした災害は
自然災害に見えることです。怪しいとは思ってもそれを裏付ける
証拠はなかなか出せない。したがって、そういう兵器を持ってい
る国としては、同盟国であっても必要であるならば、それが国益
に叶うのであれば、躊躇わず使うのです。
 さて、映画『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士は、エ
ドワード・テラー博士のことを指していると思います。このタイ
トルの「愛情」とは水爆を意味しており、テラー博士は水爆を愛
していたのです。
 マンハッタン計画の両雄のオッペンハイマー博士とテラー博士
はともに核コミュニティから追放されたのですが、テラー博士は
なかなかしぶとかったのです。
 米国にはCFR(外交問題評議会)という超党派のシンクタン
クがあります。1921年に設立され、外交問題・世界情勢を分
析・研究する会員組織であり、米国の外交政策の決定に著しい影
響力を持つといわれています。このCFRには、35人の秘密の
学者の会があるのですが、エドワード・テラー博士は研究指揮者
としてそのメンバーの1人になっているのです。同じ研究指揮者
として、ズビグニュー・ブレジンスキー博士、ヘンリー・キッシ
ンジャー博士もいます。これらの35人とネルソン・ロックフェ
ラーはきわめて親密な関係にあります。
 テラー博士は、ロックフェラーの知己を得てニクソン政権の科
学顧問になったり、レーガン政権では同政権が推進する「SDI
計画」に深くかかわっています。レーガン大統領とは、彼がカル
フォルニア知事のときからの知り合いであるといわれます。この
ようにテラー博士は、つねに政権の中枢とはしっかりとコンタク
トをとる、なかなかしたたかな学者なのです。
 テラー博士は、ローレンス・リバモア国立研究所を創設し、そ
こに地球物理学者を集め、「気候変動のマンハッタン計画」の研
究を密かに進めていたといわれます。このことと、ジョージ・W
・ブッシュ大統領が、政権の座に就いた直後に、京都議定書から
公式に離脱することを表明したこととは関係があるのです。
 このとき、ブッシュ政権は、何らかの方法で地球温暖化を抑え
る方法を密かに探っていたのです。それは「ウォールストリート
・ジャーナル紙」に掲載された次のテラー博士の提案と関係があ
ります。それは「地球に日除け」を設けようとする独創的なアイ
デアです。
─────────────────────────────
 地球温暖化に具体的にどのような対策が必要なのか、そもそも
必要なのかさえまだわからない現状で、政治的に「何かをやらな
ければならない」というのであれば、米国が得意とする発想力と
技術力を駆使して、最小限のコストで地球温暖化を相殺する方法
を実行していくのがいいだろう。
 温暖化ガスが地球にもたらす気候効果の研究を他の科学者が続
けている間、我々は考えられるあらゆる悪影響を相殺する手段の
研究に取り組むべきだ。成層圏に日光を散乱する粒子を撒くとい
うのは有望なアプローチのように思える。実行してみてはどうだ
ろうか。      ──ジェリー・E・スミス著/成甲書房刊
           ベンジャミン・フルフォード監訳・解説
      『環境改変で世界支配をもくろむ軍事プログラム/
      気象兵器・地震兵器・HAARP・ケムトレイル』
─────────────────────────────
 要するに、テラー博士のアイデアは、「成層圏に日光を散乱す
る粒子を撒く」というもので、それらの粒子を日光の日除けとし
て使おうというわけです。
 実は、このテラー博士の提案がきっかけになって、地球温暖化
を軽減するため、飛行機などからいろいろな物質を空中に散布す
ることが始められたのです。この方法であれば、CO2を制限し
なくてもよいので、ラクだからです。いわゆるケムトレイルはこ
のようにしてはじまったと思われます。
 問題はどういう物質を散布するかです。これには、いろいろな
考え方がありますが、気候学者がヒントにしているのは、火山の
噴火です。1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火しまし
たが、そのさい、約2000万トンの二酸化硫黄が大気中に放出
され、硫酸塩エアロゾルのかすみが空に滞留したのです。
 NASAの研究チームの分析によると、このピナツボ火山の噴
火により、その後2年間は地球の温度は0・5度低下したことが
確かめられています。つまり、噴火による硫酸塩エアロゾルのか
すみは、地球の日除けとして機能したのです。
 この方法とは別に「成層圏でウェルスバッハ散布を行い、地球
温暖化を軽減する方法」(米国特許5003186号)というの
があります。この特許はアウエル・フォン・ウェルスバッハとい
うオーストリア出身の科学者が保有しています。彼は「コールラ
ンタン」という白熱ガスパーナーの開発者として有名です。この
方法では、バリウムとアルミニウムを成層圏に散布するのですが
これらの物質は人体にとってきわめて有害な物質なのです。
          ────[現代は陰謀論の時代/055]

≪画像および関連情報≫
 ●地球工学/ジオエンジニアリング
  ───────────────────────────
   ウェルスバッハの用いた物質は、波長によって放射率(熱
  や光などのエネルギーを放出したりする能力)が異なる性質
  を持っている。たとえば酸化トリウムは、可視光および遠赤
  外線(目に見えない光の一種)の波長域で高い放射率を示す
  が、近赤外線の波長域では放射率が低い。このように特定の
  波長の熱や光を他の波長よりもよく放射したり反射したりす
  る性質をウェルスバッハ効果と呼び、前述のコールマンラン
  タンなどに利用されている。
   ウェルスバッハ散布に最もよく推奨される物質は、バリウ
  ムとアルミニウムである。すでに見てきたように、バリウム
  は人体に極めて有害だ。アルミニウムも同じで、神経毒性が
  あり、脳に悪影響を及ぼす。実際にどんな作用があるかは、
  カナダのオンタリオ州エスパノーラの住民が大量に健康被害
  を受けた事例を見ればよくわかる。
   一九九八年の春、複数の米国の軍用ジェット機が演習で町
  の上空をなめるように飛行し、アルミニウムで被覆された繊
  維(チャフ)をばらまいた。その後、人々が首の痛みや呼吸
  困難、頭痛、目の痛み、咳などの症状を訴えたため調査を行
  ったところ、町に降った雨に暴露許容量の七倍のアルミニウ
  ムが含まれていることがわかった。「成層圏でウェルスバッ
  ハ散布を行い地球温暖化を軽減する方法」という特許はウェ
  ルスバッハ効果に用いる物質や類似の性質を温室効果ガスの
  層に散布するというものだ。    http://bit.ly/1Zc46SQ
  ───────────────────────────
  ●図出典/http://bit.ly/1UHt9wH

火山の噴火にヒントを得た方法.jpg
火山の噴火にヒントを得た方法
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。