2016年03月03日

●「電離層を加熱させる/HAARP」(EJ第4229号)

 HAARPを「ハープ」と呼んでいますが、ハープといえば、
オーケストラのなかで、その存在がひときわ目立つ同じ名前の弦
楽器があります。そうです。ハープです。
 実はHAARPは楽器のハープ(HARP)と似たところがあ
るのです。HAARPの建設は1980年代からはじまり、20
05年に完成したとされていますが、初期のHAARPは、縦方
向に6列、横方向に8列の合計48本のアンテナが等間隔に設置
されているのです。
 この48基のアンテナの一本一本は、南北方向と東西方向に向
けられたふたつの双極子が交差する構造になっています。施設は
すべてオープンにされており、アラスカ住民への説明会も開かれ
ており、一見無害なアンテナ施設を装っていたのです。
 ところで、ハープという楽器は、ピアノ並みの7オクターブを
カバーできる弦楽器であり、HAARPのアンテナよりも1本少
ない47本の弦があり、直立した太い支柱と共に、共鳴板と共振
胴を持ち、腸やナイロン、あるいは絹か金属の弦が奏でる音色を
更に大きく増幅させる構造を持つ楽器であるという点で、電波を
増幅して発信できる点もHAARPと似ています。なお、HAA
RPのアンテナの数は現在は360基に増設されています。
 『恐怖の地震兵器/HAARP』(学研)の著者である並木伸
一郎氏は、1996年3月10日にラスヴェガスにおいて、HA
ARP研究の第一人者であるニック・ベギーチ博士に直接取材を
行っています。
 そのとき、ベギーチ博士はHAARPは危険な軍事兵器である
として、次のように述べています。
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 HAARPは軍事兵器だ。飛行機や人工衛星を撃墜できる。そ
の通信だって止めてしまう技術がある。世界中の気象もコントロ
ールできる。ハリケーンや地震だって起こせるんだ。これは間違
いなく武器だ。もしテロリストがHAARP技術を得たら重大事
だ。知らずのうちに戦争を引き起こすことが可能になる。
 たとえばHAARPから派生する〃グローバル・シールディン
グ〃という技術で地球全体に電磁バリアを張り巡らせれば、電磁
波パルスエネルギーが、ミサイルをはじめ飛来する物体の電子回
路に直接作用して、物体の方向撹乱はおろか爆発させることも可
能だ。あるいは地下に届いた電波の様子を解析すれば、他国の地
下核実験施設の正確な位置やトンネル網なども特定できるように
なる。──並木伸一郎著『恐怖の地震兵器/HAARP』/学研
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 現在のHAARPを空から見ると、ちょうど碁盤の目のように
見えるはずです、どうしてこのようなかたちでアンテナを配置し
ているのかというと、少し難しいのですが、個々のアンテナから
出る電波の位相と振幅を、自由にコントロールできるシステムに
なっているからです。これを「フェーズド・アレイ(位相配列)
・システム」といいます。これによって電離層を効率よく「ヒー
ティング=加熱沸騰」させることができるのです。
 電波の位相と振幅をコントロールできるということは、いろい
ろな特性を持つ電波を合成でき、その合成した電波を、レーダー
で使われるパラボラ・アンテナのようにアンテナそのものを動か
さなくても、任意の方向に電波を放射できるのです。
 ところで、電離層を加熱するといいますが、それによって何が
できるのでしょうか。
 電離層を加熱することによって、軍事的にやれることはたくさ
んあります。HAARPで電離層を加熱することによって、大気
を変化させるのです。HAARPの生み出す熱は、空気の分子を
バラバラにします。
 そうすると、電離層は「極低周波」(ELF)の電波を放出し
ます。この電波は地中や海の深部にも届くのです。そこでこの極
低周波で深海の潜水艦と交信したり、「地球透過トモグラフィ」
(EPT)という技術を使って、地下にある核施設や核配備拠点
に標準を合わせたり、監視したりできるのです。
 この「地球透過トモグラフィ」という技術は、1980年以降
に登場した技術で、「土壌レーダー」と呼ばれ、地下を探るレー
ダーとして使うことが可能です。したがって、HAARPは軍事
的にはとても役に立つのです。
 しかし、電離層をそのように加熱して何か問題は起きないので
しょうか。HAARPが気象にも変化をもたらしていることは確
かです。それに10ヘルツの極低周波は容易に人体を通過できる
し、脳波の周波数にも対応するので、人間の思考に影響を与えな
いでしょうか。地球を壊してしまうことはないのでしょうか。
 ベギーチ博士は、もしHAARPがフル稼働をすれば、英国程
度の国土なら、電離層から跳ね返ってきた電磁波ビームの照射す
ることによって、瞬時に国全体の機能を麻痺させることは可能で
あるといっています。
 ベギーチ博士は、HAARPの最終目的は「電離層を自在に支
配し、世界を支配する究極の軍事システム」であるとし、次のよ
うに警告しています。
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 HAARPは、さまざまなエネルギーを戦略拠点上空に照射す
ることを可能にする。その最終目的は、かなりの精度と規模で電
離層を意のままに操ることにある。何度も指摘するが、HAAR
Pは世界長大の電離層加熱装置だ。アラスカの施設から照射され
るエネルギーは電離層に直接向けられ、それが地表に直接跳ね返
る。跳ね返ったエネルギーが当たる場所も正確に決めることがで
きる。電離層内に当てるエネルギーの場所を決めれば、巨大なエ
ネルギーがそのまま地表に跳ね返ってくることになる。というこ
とは、高エネルギーの束を世界中のどこにでも撃ち込むことがで
きるのだ。          ──並木伸一郎著の前掲書より
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            ──[現代は陰謀論の時代/042]

≪画像および関連情報≫
 ●旋律の気象コントロール兵器/HAARP
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   2010年1月11日、カリブ海に浮かぶハイチの空に人
  知れず、摩訶不思議な怪光と極彩色とも言うべき怪雲が目撃
  された。その翌日の1月12日、死者30万人の犠牲者と壊
  滅的な打撃をハイチに与えたM7の巨大地震が発生した。
   ハイチ大地震から11日後の1月23日、ベネズエラのウ
  ゴ・チャベス大統領は、「ハイチの地震は、アメリカの気象
  コントロール兵器とされるHAARP(ハープ)が原因だ。
  アメリカは、ハイチの沖合で地殻構造を震撼させる兵器のテ
  ストを、地震が発生する前日に行った!イラクを攻撃するた
  めに開発した地震兵器の実験だ!」と発言。
   チャベス大統領が、この情報を入手したのは、ロシアの情
  報筋からによるもので、ロシア側がアメリカを中傷するため
  にデマを吹き込んだ入れ知恵だと反論する人も多いのだが。
   そもそも、HAARPって何だろう?
  アラスカ州ガコーナにその施設があるHAARPは、表向き
  にはアメリカ国防総省の主導で、オーロラと電離層の研究を
  行っているとされているが、その裏で実は海軍や空軍も加わ
  り、密かに地震兵器や気象兵器として軍事転用しているとい
  う。つまり、自然災害を装った兵器だという。SF映画みた
  いな信じられない話と思うかもしれない。しかし、人工的に
  巨大地震を引き起こすことも、異常気象を作り出すことも理
  論的には可能らしい。       http://bit.ly/1oXhRso
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 ●写真出典/並木伸一郎著の前掲書より

ベギーチ博士を取材する並木伸一郎氏.jpg
ベギーチ博士を取材する並木伸一郎氏
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現代は陰謀論の時代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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