2015年11月24日

●「大韓航空機撃墜事件の犯人は誰か」(EJ第4164号)

 「偽旗作戦」というものがあります。自国以外の国旗、つまり
偽の国旗を掲げて敵方を欺くという軍の構想に由来する作戦のこ
とです。これから、敵になりすまして行動し、その結果を敵にな
すりつける行為を意味するようになっています。米国が得意とす
る作戦であるといわれます。
 Aという国が、ある仕掛けを施して、ある航空会社の旅客機を
わざとA国の敵国であるS国の領空を侵犯させ、S国の防空戦闘
機に撃墜させたとします。いかに領空侵犯したとはいえ、無防備
の旅客機を戦闘機が撃墜するということはあってはならないこと
です。当然のことながら、旅客機を撃墜したS国は国際社会から
非難されることになります。
 仮にその作戦がS国を貶めるのが狙いであったなら、それはA
国によるS国への「偽旗作戦」です。この作戦は、何も知らずに
旅客機に搭乗している人間を危機にさらすことになるので、あっ
てはならないことですが、大韓航空機007便撃墜事件は、米国
によるソ連への偽旗作戦の構図とそっくりです。
 この場合、この作戦を仕掛けた側を単に「米国」ないし「CI
A」と称して書いてきましたが、実はこの表現は適切ではないの
です。それでは、時のレーガン政権なのかというとそうではない
のです。これについて、高橋五郎氏は次のように述べています。
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 では、そのようなことをしたのは誰なのか。ここまでのところ
私はまだ読者に真犯人≠示していない。犯人らしきものは、
多数登場している。しかし、おそらく多くの読者が想像している
ことだろうが、ソ連のKGBやアメリカのCIAなどが犯人では
ない。彼らは下手人であったかもしれないが、しよせんは現場担
当者でしかない。
 ならば、ワシントン政府や当時のソ連政府が犯人なのかといえ
ば、答えは「ノー」である。せっせとウソを塗り重ねる作業をし
たという点ではクロ″だし、269名の乗員乗客を犠牲にした
という責任はまぬがれないだろうが、立場としては、あくまでも
最前線の監督官≠ニいったところだろう。  ──高橋五郎著
          『早すぎた死亡宣告』/ジーオー企画出版
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 つまり、それは少なくとも国を超える存在なのです。高橋氏は
それを「国際金融ビジネスマンたち」と表現していますが、これ
ではイメージは湧かないと思います。高橋氏によると、国際金融
ビジネスマンとは、国際金融家、国際資本家など、要するに政治
も戦争も何も、すべて自分たちの金儲けの手段とみなす人びとで
少数のファミリーで結束を固めている集団といっています。これ
をユ−スタス・マリンズは「寡頭勢力」と呼んでいるそうです。
 ちなみに高橋五郎氏の著作は、このユ−スタス・マリンズの考
え方に沿って書かれています。高橋氏ご本人もそれを認めていま
す。ユースタス・マリンズ(1923〜2010)は米国の政治
評論家ですが、その著作は特異であり、陰謀論者と決めつける人
が多いのです。
 それでも最初のうちは、マリンズの著作を読んだうえでの批判
だったのですが、最近は「マリンズ」の名前だけで「陰謀論者」
のラヴェルを貼り、読まないで批判する人が多いのです。しかし
読まないで、どうして陰謀論とわかるのでしょうか。
 マリンズの代表的な著作である『世界権力構造の秘密/闇の犯
罪秘密結社の恐るべき野望』(日本文芸社)の序文の抜粋と主張
の一部を紹介します。謎の航空機事故に深く関係するからです。
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◎序文(抜粋)
 この本の中には、読者がどうしても認めたくないような事実が
たくさんある。わたしがお願いしたいのは、いっさいなにも認め
ないで、自分自身で調査をやってみることである。すると、わた
しが35年間におよぶ徹底的かつ綿密な調査でなんとか探りだし
てきたものより、さらに驚くべきほんとうの事実を発見するかも
しれない。   1984年11月1日/ユースタス・マリンズ
◎ロスチャイルドはその息のかかった財団や外交問題評議会(C
FR)、連邦準備制度理事会(FRB)をとおして合衆国を支配
しているが、ロスチャイルドの権力に対する重大な挑戦は受けて
いない。カネのかかる「政治キャンペーン」なるものが日常的に
行なわれ、そこに登場する“慎重に保護された候補者”は世界権
力の計画を実行することを誓約した者たちである。もしも計画か
ら逸脱するようなことがあれば、候補者は「事故」に遭遇したり
セックス・スキャンダルをデッチ上げられたり、金融不正事件で
起訴されたりするはめに陥る。(中略)アメリカの市民は一生懸
命働いて税金を払う。秘密の支配者たちがいつ何時でも、連邦準
備制度理事会を通じて工作し、市民を厄介な借金に陥れたり破産
させたりするような金融規則をつくれることを、“おめでたい”
市民は気づかない。          http://bit.ly/1I6Xj3n
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 このマリンズの呼ぶ「寡頭勢力」は、世界を支配する遠大な構
想を20世紀以前から立て、さまざまな実験を重ねながら、現在
に至っているのです。
 彼らはソビエト社会主義国家を誕生させたり、ヒットラーの台
頭を許したり、国連をつくったりしてきたのです。そして、19
83年の大韓航空機撃墜事件も2014年のマレーシア航空の2
つの事故も、その実験のひとつであるというのです。
 ここにきて、彼らの目指すものが少しずつわれわれの前に現れ
つつあります。とくに注目すべきは日本では2016年から運用
が始まる「マイナンバー制度」です。この制度は、多くの人がそ
れと意識しないまま、ある日突然現実のものになっています。こ
の制度は他の先進国では当たり前のように運用されており、日本
での運用はかなり遅れているといわれます。しかし、この制度が
マレーシア航空の2つの航空機事故と深い関係があるとされてい
るのです。      ──[航空機事故の謎を探る/039]

≪画像および関連情報≫
 ●ユースタス・マリンズをより深く理解するために/太田龍氏
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   アメリカの生んだ思想界の巨人ユータス・マリンズの名前
  を最初に発見して紹介した日本人は私であろう。一九九二年
  のことである。それ以前にマリンズを知る日本人はただの一
  人も存在しない。マリンズだけではない。ジョン・コールマ
  ン博士、フリッツ・スプリング・マイヤー、デーヴィット・
  アイク、彼らの著作も一九九二年から一九九五年にかけて私
  が初めて発見して日本の読者に紹介した。
   マリンズの人間像を知るための必読文献は『キリストの中
  に生きる私の命』(一九六八年)であろう。これは90頁の小
  著であるが、私は一九九二年、三年、この本を熟読すること
  によってユータス・マリンズという人間を根底から理解する
  ことが出来た。
   一九二二年生まれのマリンズは当然のことながら、第二次
  世界大戦期、米軍に召集された。復員後、いくつかの大学で
  勉強したのちワシントンDCの米国国会図書館に職を得た。
  そうしているうちに、米国政府によって精神病院に監禁され
  ている詩人エズラ・パウンドの弟子となり、パウンドの指導
  下に名著『FBIの秘密』を出版する。もっとも、この本は
  「マリンズ著」とあるものの、実質的にはエズラ・パウンド
  の著作とされなければならない。しかし、政治的囚人の立場
  上、パウンドは名前を出すことが出来なかった。
                   http://bit.ly/1NJfcaC
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ユースタス・マリンズとその著作.jpg
ユースタス・マリンズとその著作
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機事故の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする