2015年11月02日

●「370便と17便事故は関連する」(EJ第4150号)

 MH370便が失踪してから約4ヶ月後の2014年7月17
日のことです。またしてもマレーシア航空で、痛ましい事故が起
こったのです。
 2014年7月17日、オランダ・スキポール空港からマレー
シア・クアラルンプール国際空港に向かっていたMH17便が巡
航飛行中の17時15分頃(現地時間)、何者かによってミサイ
ルで撃墜されたのです。墜落場所は、ウクライナ・ドネツィク州
グラボヴォ村です。グラボヴォ村は、ロシアとの国境からおよそ
40キロ離れたところにあります。
 MH17便の機種は、ボーイング777─200ER、なんと
MH370便と同一機種です。つまり、約4ヶ月の間に同じ航空
会社の同型機が相次いで事故を起こしたことになります。こんな
ことは普通では起こり得ないことです。
 撃墜されたMH17便には、乗客283人、乗員15人、合計
298人が乗っており、全員死亡。撃墜による航空事故では史上
最悪の死者数といわれています。
 それでは、撃墜したのは何者なのでしょうか。
 MH17便は、地対空ミサイル「BUK(ブク)」で撃墜され
たというのが、一般的な見方です。ウクライナ政府は親ロシア派
が撃ち落としたと非難し、親ロシア派はウクライナ軍のしわざで
あるとして、双方とも犯人は相手側であると主張しています。
 この構図は、1983年に起きた大韓航空機撃墜事件のときと
同じです。その要点は次の3つになります。
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 1.アジアの航空機が軍事兵器によって撃墜され、その撃墜
   に直接または間接にロシアが関与したとされている。
 2.両方の惨事とも米国とロシアの関係が緊迫しているとき
   に起こり、非難の応酬で、原因究明ができていない。
 3.両国の非難合戦と国際社会の反応を色づけたより大きな
   地政学的な配慮が、犠牲者の悲劇をかすませている。
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 ときの米国大統領のロナルド・レーガンは、この事件の起きる
数ヶ月前の1983年3月のテレビ演説で、ソ連を「悪の帝国」
と罵り、そのうえで新しい核ミサイルシステムを採用する防衛計
画の必要性を視聴者に訴えています。それは「戦略防衛構想/S
DI」と呼ばれるようになります。
 レーガン政権は、世界最大の個人企業といわれるベクテル社の
作った政権といわれています。この企業は、当時、後に「スター
ウォーズ計画」と呼ばれる「MXミサイル・プロジェクト」を極
秘に進めていたのです。そしてレーガン政権誕生と同時に、レー
ガン大統領の演説でこれが明かされたのです。実は、この会社が
大韓航空機撃墜事件に深く関与している疑いがあります。
 「ベクテル社」とは、どういう企業なのでしょうか。
 ベクテル社については、ウィキペディアには次のように紹介さ
れています。
─────────────────────────────
 ベクテルは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシス
コに本拠を置き、総合建設業を営む多国籍企業。石油コンビナー
ト、発電所、ダム、空港、港湾などの建設を請け負う世界最大級
の建設会社。
 非上場の同族会社であるので、しばしば関係者に関心が持たれ
ている。創業者ウォーレン・べクテル(1872〜1933)は
オクラホマ州で牧場経営に失敗した後、1898年、急成長中で
あった鉄道産業の使用人として事業を開始した。それから20年
間、ウェスタンパシフィック鉄道をはじめとして鉄道や高速道路
建設を請け負った。1919年以降、共同事業者とともに高速道
路・水道トンネル・ダムなどを建設した。(中略)
 会社の所有と経営はべクテル一族に担われており、ライリーや
ステファン・ジュニアは、いずれも総資産30億ドル(2009
年)を有するアメリカを代表する富豪の一人である。
                   http://bit.ly/1GTuX1t
─────────────────────────────
 MH370便の失踪とMH17便の撃墜は、無関係ではなく、
深く関連しているという情報があります。そして、MH17便と
大韓航空機KAL007便の両撃墜事件は、きわめてよく似てい
るのです。そこで、KAL007便撃墜事件について、しばらく
振り返ってみることにします。
 1983年9月1日未明、ニューヨーク発アンカレッジ経由ソ
ウル行きの大韓航空(KAL)007便、ボーイング747ジャ
ンボ機が、サハリン沖のモネロン島上空で、ソ連戦闘機にミサイ
ル攻撃され、乗客乗員合わせて269名が全員死亡するという惨
事が起きたのです。これが大韓航空機撃墜事件です。
 旅客機を戦闘機が撃墜する──絶対にあってはならないことで
す。しかし、問題はKAL007便が正規のルートを大きく外れ
ソ連の領土サハリン上空に迷い込んだことにあります。ときは米
ソ冷戦構造のさなかであり、西側の航空機がソ連の領空を大きく
冒せば、どう事態を招くかは誰でもわかることであり、一方的に
ソ連を非難できないのです。
 まして、米国大統領はタカ派として知られるレーガンであり、
ソ連共産党書記長は、かつてKGB議長を務めたこともあるアン
ドロポフです。東西両陣営が激しく対峙する時代だったのです。
それから8年後の1991年に起きるソ連崩壊を誰が予想できた
でしょうか。
 しかし、このKAL007便撃墜事件は、調べれば調べるほど
不可解な事実がたくさん出てくるのです。既に述べているように
EJでは、2003年に28回にわたってこの事件を取り上げて
います。しかし、今回は、大韓航空機撃墜事件を解明することで
MH370便失踪事件、MH17便撃墜事件という2つの航空機
事故の謎が解けると考えています。
           ──[航空機事故の謎を探る/025]

≪画像および関連情報≫
 ●韓半島、ウクライナ事態の“真実”を教訓に
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   ウクライナは記憶を呼び起こす。我々の現代史の悲劇が浮
  かび上がる。その国の内戦は進行形だ。マレーシア旅客機/
  MH17便襲撃は内戦の犠牲物だ。惨事の現場は悪夢を思い
  出させる。1983年KAL007便撃墜──。旧ソ連戦闘
  機の空中虐殺だ。その事件は、冷戦時代の巨大な転換点だっ
  た。8年後ソ連は崩壊した。その結果、ウクライナはソ連か
  ら独立した。
   MH17機は反政府軍に撃墜されたことが確実となった。
  反乱軍はウクライナ東南側で蠢動する。そこはロシア民族が
  勢力が強い。襲撃の現場は東側だ。反乱軍の後ろはロシアが
  支える。その場面にロシア大統領のウラジミール・プーチン
  の野望が表れる。ウクライナは3月、クリミア半島を奪われ
  た。ロシアは軍隊を進駐させた。分離主義親露反乱軍の成就
  だ。クリミア自治共和国はロシアの領土となった。クリミア
  半島の下は黒海だ。
   黒海は名前と違う。黒くない。海の色は濃い青色だ。ヤル
  タとソチは黒海の港町だ。その都市は遠いが馴染みがある。
  韓半島(朝鮮半島)分断の根であるヤルタ会談、ソチ(ロシ
  ア)冬季オリンピック−−。セバストポリは黒海の軍港だ。
  ウクライナ時代にもロシア海軍基地だった。クリミア半島は
  要衝地だ。そのような地域は戦争を招く。地政学的な属性の
  ためだ。19世紀のクリミア戦争はロシア対英国・フランス
  ・トルコの戦いだった。      http://bit.ly/1ivQhP1
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ロナルド・レーガン米大統領.jpg
ロナルド・レーガン米大統領
posted by 平野 浩 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 航空機事故の謎を探る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする